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エジプト観光の今(2):オールドカイロ編

年末年始で日本から客人が来ていたのですが、彼らがピラミッド、考古学博物館の次に行きたがったのが、オールドカイロでした。

オールドカイロというのは、10世紀にカイロの中心部が今のアズハル・モスク周辺に移されるまで、街の中心部だったところで、その意味で一般に「オールドカイロ」と呼ばれています。

オールドカイロには、コプト教の教会が集中する一角があり、そこは観光客にも開放されています。

カイロを訪れる私の客人らは、イスラミックカイロよりは、なぜかオールドカイロに行きたがる人が多いのですが、ここは「どイスラム国家」であるエジプトであることを忘れさせるような雰囲気があり、外国人に人気があるのもわかる気がします。

マタイによる福音書には、ヘロデ王の暗殺の手を逃れて聖家族(イエスとマリアとヨセフ)がエジプトに逃避した話が記されており、かつてはその旅路をたどるツアーが催行されたりもしていたのですが・・・

やはりこちらも、現状、外国人観光客はほぼ皆無。

そして残念なことに、目玉の聖ジョージ教会は長らく修復中・・・。

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一年前に客人を連れて来た時も、8ヶ月前に客人を連れて来た時も修復していたのですが、おじさんいわく、「あと二週間で完成するぜ!」とのこと。

こんな状況ですが、一部だけ見学できます。

聖ジョージは竜を退治したことで知られるローマ末期の聖人で、エジプトではマルギルギスと呼ばれています。

ジョージとギルギスでは全く違うように聞こえるかもしれませんが、もとをただせば「ゲオルギオス」ですし、エジプト人はJをGと発音するので、同じ聖人をさしています。

内部にはこんな感じで・・・

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紙幣やら・・・

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コインやらがお供え(?)されており、願掛け慣行がコプト教会でも健在であることがうかがわれます。

(イスラムの聖者のお墓でも、同じような現象がみられます。)

この教会は、ローマ時代のバビロン要塞の塔を利用してつくられており、引いてみるとこんな感じです。

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隣には、最も美しいコプト教会とされるムアッラカ教会があります。

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ムアッラカ、というのは、「ぶらさげられた」という意味なのですが、この写真のように、なんとなくぶらさがってる感がありますよね。

真ん中につるされているのは、今のコプト正教アレクサンドリア教皇であるタワドロス2世の写真です。

階段をのぼって中に入ると、こんな雰囲気。

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教会内のあちこちにキスをして回るコプト教徒の姿が見られます。

コプトのクリスマス(1月7日)が近いこともあり、クリスマス・クリブも飾られていました。

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色彩がなんとなく、中東風です。

売店には前の教皇のバーバ・シャヌーダの亡くなった時の写真が多く売られていて・・・

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いまだ、彼の人気が高いことをうかがわせます。

ムアッラカ教会の反対側には、コプト博物館があり、エジプト各地で発見されたコプト修道院の遺跡やレリーフ、古いコプト織などが見られます。

また階段下ったところには、更に複数の教会があり、聖家族が休息をとったまさにその上に建てられているとされるアブー・セルガ(聖セルギウス)教会や・・・

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父親を改宗させようとして殉教した聖バルバラの教会などもあります。

また、ゲニザ文書発見で知られるベン・エズラ・シナゴーグもこの敷地内にあります。

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アブー・セルガやベン・エズラは、内部の写真撮影が禁じられているので、外観のみ。

このエリアは基本的には入場が無料(コプト博物館を除く)で、寄付金を置いて行くしくみになっています。このエリアにいるひとたちはコプト教徒が多いせいか、ちょっと・・・というか、だいぶ他よりも感じがいいので、観光もしやすいです。

ただ、午後4時には閉まってしまうので、早めに行くのがおすすめ。

聖家族が逃避して来て、隠れていた場所だなんて、キリスト教徒にとってはたまらなく魅力的な場所だと思うのですが、やっぱり来ないですよね〜、今のエジプトじゃ・・・(汗)。

修復が完成したマルギルギスには行ってみたいので、入れるようになったらどんなできばえだか確認して来たいと思います。

客人はもう既に、日本に帰ってしまいましたが・・・。


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エジプト観光の今(1):ピラミッド編

かつては年間1000万人以上の外国人観光客が訪れていた観光大国エジプトですが、ムバラクが退陣に追い込まれた2011年以降、政情不安と治安悪化の影響でその数は激減しています。

私は2011年からエジプトに住んでいますが、一度は政権をとった同胞団が権力の座をおわれた2013年の夏が、治安の点では最悪で、その時が観光客の入りという点でも最悪でした。

それから半年が過ぎた現在も、最悪の時と比較すればマシにはなったのものの、まだまだ観光客は戻りません。

そんななか、日本から友人らがエジプトを訪れてくれたので、彼らを連れてカイロ観光に行ってきました。

本当は3人で来る予定だったのですが、うち1人は会社からエジプト行きにNGが出されたため、来られないことに・・・。

「危ないから行ってはならない」とされる国に普通に住んでいる私たちっていったい(汗)・・・?!と思わないこともないのですが、エジプト全体をみると、このところ毎日のようにテロ事件が発生していますから、残念ながらその懸念は確かに間違いのないものではあります・・・。

友人たちは、私たちが治安状況全般はもとより、現在どこで何が発生し、どこにどんな危険があるかを認識しているという前提に加え、私たちの車で移動して、私たちがガイドをして、私たちの家に泊まる、という至れり尽くせりプランであるからこそ、今のエジプトに来てくれたわけで、やはりそうした条件が整わないとなかなか現状でエジプト観光をするのは難しいかな、というのが私の見解です。

さて、彼らを連れて行ったピラミッド。

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実は一ヶ月前にもピラミッドに行ったのですが、その時は本当にだ〜れもいなかったので、その時に比べれば観光客はまあまあいました。

インドネシア人と中国人の団体客がいた他、エジプト人の家族連れ、スーダン人のカップルなんかも見かけました。

ピラミッドは最近、急に入場料を値上げして、以前まではピラミッドのエリアに入るのに60ポンド、クフ王のピラミッド内部に入るのに100ポンドだったのが、今はエリアが80ポンド、クフ王が200ポンドになっています。

クフ王、いきなり倍額!!

ピラミッド・エリアは、ガイドやラクダ屋さんやお土産屋さんが、とんでもなく商売熱心(?)というか・・・はっきりいえばうっとうしいのですが、観光客が激減しているので、彼らのうっとうしさも過激にパワーアップしています。

まず、エリアに入ってすぐ、チケットを切る係のおじさんがいるかと思いきや、それがガイドだったりします。うっかりチケットを渡すと、ずーっとついてこられ、オレが案内してやったんだから金をよこせ〜!となります。

またラクダ屋さん(観光客をラクダに乗せ、ピラミッドのエリア内を案内してくれる人)は最近、私がアラビア語を話せるとわかると必ず、「オレのラクダが死にそうなんだ〜」と泣き落としにかかります。

観光客いない→ラクダに乗る人いない→収入ない→ラクダのエサ買えない

という流れで、「おまえはアラビア語をしゃべるから、エジプト人価格でOKだ。オレのラクダを助けると思って、乗ってくれ〜」となります。

客人は意外にラクダに乗りたがらない・・・というか、ラクダ屋さんのしつこさに辟易して逃げ出す人が多いので、私はしょうがないので多少のお金をわたし、「これでラクダにご飯を買ってあげてね」と言うことにしています・・・。

お土産屋さんも、中にはかなり悪質な人がいて、「ぷれぜんと!ぷれぜんと!」とか、「ノーマニー!ノーマニー!」と言いながら、外国人に土産品をおしつけ、自分で勝手に袋を破っておいて、「オープン!オープン!」と大騒ぎして「袋をあけたんだから金払え!!」と要求してくるパターンが多発。

ピラミッド・エリアには観光警察がいて、ラクダに乗ってぷらぷらしているのですが、そのおまわりさんたちはこうした悪質業者を放置している上に、私に「このガイドはいいガイドだから、やとったほうがいい」とわざわざ言ってきたりして、なんのためにいるんだかわからない風です・・・。

そんなこんなで、ピラミッドというのは、静かにゆっくりと眺めながら悠久の時を感じる・・・なんて優雅なことはできない場所なのですが、私のおすすめは、クフ王のピラミッドの向かって左側にある、ピラミッド設計者のお墓の見学です。

ここは門番にささっとお金を渡すと中に入れてくれるのですが、美しい彫像やレリーフを目前に見ることができる&写真とり放題なので、お得感&特別感満載です。

あと、クフ王ピラミッドの後ろにある太陽の船も、これまた別料金(汗)ですが、おすすめです。

また、スフィンクス付近ではこのところ、エジプト人にわか写真家が大量発生していています。

彼らはスフィンクスにキスをしている写真や、ピラミッドを踏みつぶしている写真など、ありとあらゆるおもしろ写真の構図を心得ており、頼めばいくらでもそういった写真を撮ってくれます。

ただし、ひとによって技術の差や値段の差がかなりあるので、いい写真がたくさん撮れたら、是非料金ははずんであげてほしいと思います。

一説によるとエジプト人の10人に1人が観光関係の仕事をしていると言われており、この観光客激減状況は本当にきびしいものがあるので、私もできるだけお金を落とそうとは思っているのですが、治安を改善するという一大根本原因をどうにかしないかぎり、抜本的解決ははかられないと思うので、そういう意味でもエジプト、早く安全になってくれないかな〜と心底思います。

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ギザ動物園

2歳の娘がずっと「Zooに行きたい!!」と言い続けていたため、ようやくできた休日を使ってギザ動物園に行ってきました。

娘を連れて行くのは二度目ですが、一度目のことは全く覚えていないようです(当たり前)。

ギザ動物園はフォーシーズンズ・ホテルの裏手にあり、自宅からもむちゃくちゃ近いのですが、そうそう訪れることはありません。フォーシーズンズに泊まると、大概の部屋からはこの動物園が見下ろせますし、まあ道からも中が見えるのですが、ここの特徴は次の通りです。

1)動物の種類が非常に少ない
2)ふつうのエジプト人ファミリー&カップルがたくさんいる

1)に関しては、動物が死んだりしていなくなった檻は基本的に放置したままであるため、まず何もいない檻が散見されます。そして補充する場合にはラクダ、ガゼル、ダチョウの類を補充するので、やけにあちこちにラクダやガゼルがいます。

2)に関しては、エジプト人は入場料が格安であるため、休日ともなるとエジプト人ファミリーが大挙して押し寄せ、みんな思い思いの場所にシートを広げてピクニックを楽しみます。

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私たちもお弁当を作って持って行き、エジプト人達にまぎれてランチしてきました(笑)。

みんなで写真をとって、わいわいと楽しそうにしています。

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デートをしているカップルや夫婦も多いです。

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大人(私)はついつい、自分の知っているその他多くの動物園と比較してしまい、「しょぼい・・・」と思ってしまいがちですが、子ども(うちの娘)にとっては十分に(最高に?)楽しい場所なようです。

特に、いろいろな動物にエサを与えられるのが楽しいようです。

ゾウとか・・・

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ラクダとか・・・

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ペリカンとか・・・

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大概の動物の檻の前には、エサやり担当のおじさんがいて、葉っぱやら魚やらを持っているのですが、ちょっとチップをあげるとエサやりをやらせてくれるのです。

ペリカンとかアシカが食べていたのは、小さいブルティー(ティラピア)でした。

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よくゴミを食べている白鷺(?)が大量に巣を作り、集合住宅のような風情です。

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ギザ動物園に行くには、今くらいの時期が丁度よいかもしれません。前回はもっと暑い時期にいったので、ヘトヘトになった記憶があります。

動物園の後は、フォーシーズンズでお茶。

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ケーキとか食べて、つかの間の休息。

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動物園で疲れて寝たはずの娘が、思いのほかすぐさま目覚めたので、文字通りつかの間の休息となってしまいました・・・。

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コシャリの名店アブーターレク

悲しい事件を扱うことの多い毎日なので、ブログくらいは柔らかネタで。

今日は、コシャリの名店、アブーターレクをご紹介。

コシャリというのは、エジプトの国民食というか、庶民的食べ物の代表というか、とにかくエジプト人にとって非常に身近な存在の食べ物です。

その内実は、数種のマカロニ、ひよこ豆、レンズ豆、米の上に、トマトソースをかけ、フライドオニオンをトッピングし、好みで酢とシャッタ(唐辛子のソース)をかけて、全てをぐるぐる混ぜて食べる、というもの。

エジプトにはコシャリのチェーン店がいくつも存在し、そこら中にコシャリ屋があり、電話一本でいつでもどこでもデリバリーしてくれるのですが、観光や仕事などでエジプトを訪れ、一度コシャリを食べてみたい、という方に絶対におすすめしたいのがアブーターレクです。

ラムセス通りから一本入った場所にあり、ここ以外に支店を出していないのがこの店の自慢です。そして、コシャリだけでこの「アブーターレク・ビル」を建てたことも、ここのオーナーの自慢です。

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このポーズをとっているおじさんが、創業者の通称アブー・ターレクさん。

店内には、このおやじのコシャリに対する熱い思いの書かれたポスター(?)が貼られています。

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「エジプトの食堂、その知名度は世界レベル」って・・・(笑)

この店では通常、店内で食べる場合には2階にあがります。早い時間(12時過ぎくらい)から、おねえちゃんやらおじさんやら、結構混み合っています。

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天井のシャンデリア(?)と葉っぱ(?)が気になります(笑)

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ちなみに、エジプト人はふつう、ランチを3時とか4時とかに食べるので、その前後になると店に人が押し寄せて、こんな風に優雅(?)にゆっくり店内でコシャリを味わうなんてことはできません。

ここはコシャリしかないコシャリ屋なので、基本的にメニューはありません。おじさんが注文をとりにきたら、「ふつうコシャリ」か「スペシャルコシャリ」を頼みます。

スペシャルを頼むと、こんなのが来ます。
これがコシャリのベース(?)となるマカロニ、レンズ豆、米。

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これに、下のホンムス(ひよこ豆)とフライドオニオンをのせ、トマトソースをかけます。

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更に、酢とシャッタをかけ、ぐるぐるかきまぜて食べます。

酢をかける、というと、大概のお客さんは「?」という感じになるのですが、これはもう、絶対に酢をかけたほうがおいしいです。また、シャッタは店によって辛さがいろいろなのですが、ここのは薄めでそんなに辛くないので、ちょっとずつ入れて、好きな辛さに調整するとよいと思います。

コシャリはうまいのか・・・?と問われたら、私個人としては「ん〜〜〜〜〜〜」という感じですが、男性や、ジャンク好きの人はおいしいという場合が多いです。

それでも、アブーターレクのコシャリを店で頼むと、

1)あたたかいまま食べられる
2)マカロニや豆が他の店よりも固めにゆでられている
3)妙な脂っぽさがなく、わりにさっぱりしている

ため、他の店やデリバリーで食べるコシャリよりは、ずっとおいしいと思います。

なお、コシャリで酸っぱ辛くなった口をなおすためには、同店でライスプディングを召し上がることをおすすめします。エジプト語ではルッズビラバン(牛乳入り米)・・・そのまんまですが(笑)。

米を甘くして食べるのはかなり奇妙な感じがしますが、まあ、日本じゃ豆を甘くして食べますし、コシャリ後のルッズビラバンは、確かにわりとおいしく感じられます。

というわけで、一度コシャリを食べてみたいという方は、カイロへお越しの際には是非、当店・・・ではなく、アブーターレクへどうぞ。

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ザイナブ廟とシャーフィイー廟

年末から絶え間なく客人がカイロを訪れていたため、カイロ観光名所にひたすら行く日々が続いていました。

今日は研究室の後輩が訪れた際に案内した、通常の観光コースには含まれないであろうと思われる廟などをご紹介します。

エジプトには一般の人々の墓だけではなく、多くの歴史的人物の墓があるのですが(まあ当たり前ですが・・・)、その中には参詣地として人気を集めている墓もたくさんあります。

中でも、カイロで最も人気のある墓のひとつが、預言者ムハンマドの孫娘ザイナブ(エジプト人はザイナブではなくゼーナブとよびますが・・・)の墓です。ザイナブは、ムハンマドの娘のファーティマと、ムハンマドの従弟(かつ娘婿)であるアリーの間に生まれた女の子で、ハサン、フサインは彼女の兄弟にあたります。ザイナブは一説によるとエジプトで他界したことになっており、彼女の墓にはモスクと廟が併設されています。

サイイダ・ザイナブ廟(モスク)は、カイロの中でも結構シャアビー(庶民的)なエリアにあります。

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モスク部分と廟部分にわかれており、廟の部分には男性用と女性用の入口が別々にあります。女性用の入口はこちら。

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今回は早朝に行ったので、ものすごく混んでいるというわけでもありませんでしたが、それでもひっきりなしに女性達がやってきて、棺桶前にはりついて、熱心に様々なお願いをしては帰って行きます。ここへは、病気がよくなるように、というお願いをしにやってくる人が多いようです。

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その他にも、棺桶方向に向かってサラートをしている女性がいたり(!)、子連れで友達とおしゃべりしている女性などもいます。棺桶に向かってサラートするのは、本当に???という感じなのですが、人気の聖者廟にいくと、この手の女性は結構頻繁に見られます。

ザイナブは、預言者ムハンマドに非常に近い肉親であるという点で、もっぱら人気を集めているタイプの「聖者」です。イスラムは原理的には、神と人間の間に仲介者をおかない(はず)の宗教なので、厳格タイプのムスリムはこうした「聖者」に願掛けをする行為を「ハラーム(禁止行為)」として非難し、聖者の廟を破壊したりもするのですが、一方で廟に参詣して願掛けをすることは一般ムスリムの生活に根付いている、という側面もあります。

ザイナブ廟から車でシャーフィイー廟に向かう途中で、イブン・トゥールーン・モスクに立ち寄りました。

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カイロで現存するなかでは最も古く、おそらく一番大きなモスクです。この、へんてこりんな形のミナレットで知られています。イラクのサーマッラーのモスクの真似をしたとかいう話。

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エジプトの歴史のなかで、トゥールーン朝の存在はついうっかり忘れがちなのですが(ごめんなさい・・・)、ここに来ると、エジプトに初めて独立したイスラム王朝を樹立した彼(イブン・トゥールーン)の存在を思い出します。

この一帯は古いモスクが数多くあり、私もどのモスクが何なのか、よくわかりません。とにかくいっぱいあります。

こちらは、サイイダ・アーイシャ・モスク。

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先日アフマディネジャド大統領がカイロを訪問した際、彼はエジプト人(というかスンナ派)に敬意を表して、ここを訪問したそうです。本当はここで礼拝しようとしたらしいのですが、混雑を理由にやめた・・・とか何とか。シーア派とスンナ派が仲良く出来ない一大原因は、アーイシャにありますからねえ。

ここからはいわゆる、死者の町。お墓だらけのエリアで、ついでに人も住んでいます。

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扉のようなものがあるところがそれぞれの墓の入口で、一家で一区画を所有していることが多く、お金があったり、著名だったりする人の墓にはウッバ(ドーム)が付設されていることもあります。

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こちらがシャーフィイー・モスクの入口。

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イマーム・シャーフィイーというのは、イスラム学をやってる人間にとっては超重要人物で、メッカで生まれて砂漠で育ち、法学を修めた後に自らの法学テーゼを体系化し、最後は西暦820年にカイロで死んだ人です。でもまあ、基本的には「学者」なので、サイイダ・ゼーナブと違って庶民人気は全然ありませんし、人気がないどころか、シャーフィイーが誰なのか知っている人も、そう滅多にいない・・・という感じです。

モスクは祈る場所なので、私たちは廟の方へ。

廟の中の見取図と簡単な歴史について記してあります。

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廟の入り口はこちら。

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最近、とある人が日本で、シャーフィイー廟が多くの参詣者でものすごくにぎわっている云々という発表をしたと聞いて、閑散としたシャーフィイー廟にしか行ったことのない私は、「もしかしたら近日急速にシャーフィイー人気が高まったとかいうことがあるのかも?!」と期待していたのですが、この日もまたこんな感じ。

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おじさんが1人、ドゥアーをささげているだけでした。

これがシャーフィイーの墓。

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のぞくと、お願いごとを書いた紙やお金が見えます。

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でもこれも、前に来たときと全く同じ状態。増えもせず、減りもせず。

この日はついでに、フサイン廟&モスクにも行ってみました。

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フサインはシーア派のイマーム・アリーの次男で、カルバラーで殺された悲劇の指導者なのですが、一説によると彼の首はカイロに運ばれて来たことになっており、その上にこのフサイン・モスクが建てられたことになっています。

ここはよく来ていますが、中に入るのはものすごーく久しぶりです。基本的には観光客用に解放しているわけではなく、普通に礼拝用として使われているので、女は女の入口から入って女の場所にしか行くことができません。

中に入るとこんな感じ。

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まあ、ふつうです。たしかフセインの墓は男の場所の方にあるので、女性は近づいてペトペト触ったりすることは出来ないっぽいです。私が大学生の時にきた際には、フセインの墓が見られた記憶があるのですが、まあ、いろいろかわったんだと思います。

ついでに、アズハルの裏手の本屋さん街へ。

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小さい本屋が軒先を連ねています。私はカイロではアラビア語の本をあまり買わないので、どこでどんな本が売っているかは全然わかりません。欲しいものがあったら、本屋のおじさんに聞いて、どこにあるか教えてもらうのが常套手段です。

シャアラーウィーの本がいっぱい売られています。

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やっぱり人気があるんだなー、と実感。

エジプトはピラミッドやツタンカーメンを始めとする古代遺跡ばかりで有名ですが、特にカイロにはモスクや廟などの中世の遺跡もものすごーくたくさんあって、私もまだ全然見きれていません。

あちこちに客人を案内する度に、カイロの街の懐の深さというか、歴史の重みというか、そういったものを再認識させられます。

・・・ボロいだけじゃないぞ、カイロ(笑)。

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プロフィール

 飯山陽

Author: 飯山陽
イスラム思想研究者。専門はイスラム法。都内の大学でイスラム思想を教えていましたが、現在はエジプトのカイロ在住、メディアの仕事をしています。
イスラム国に関しては別ブログ「どこまでもイスラム国」をご覧ください。

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