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哀しみのトンブクトゥ

トンブクトゥと言えばアフマド・バーバーأحمد بابا التمبكتي、アフマド・バーバーといえばトンブクトゥです。

・・・といっても、誰も賛同してくれる人はいないと思いますが、少なくとも私の中では完全にそういうことになっています。去年から長らく、トンブクトゥのあるアザワド(マリ北部の三州の総称)地域は、アンサールッディーンなどのマグリブ・アルカイダ系組織によって支配されており、7月からはトンブクトゥにある聖者廟などをばんばん破壊し始めました。

部分的にその被害状況は映像などでも伝えられて来たのですが、その破壊の全容はいまいちよくわかりませんでした。

今年に入ってアザワドに仏軍が介入、1月28日にはトンブクトゥをアルカイダ系の支配から解放(?)したことにより、彼らがいかにもったいないことを行ってしまったかが明らかになってきました。

例えば、AFPの映像。



えーーーーーーーーーーーーーーーーっ?!

アフマド・バーバー・インスティチュートの写本、全滅じゃん?!

こっ、これは、本当に本当に、とんでもないことをしてくれたもんです。

聖者の廟を破壊することは、まあ、彼らの理解するイスラムと聖者崇拝が完全に矛盾するということを考慮すれば、理解はできます。でも、写本は全然関係ないじゃん?!

はぁ・・・私はここに行くことが、ひとつの夢だったのに・・・。

アフマド・バーバーはムハンマド・マギーリーمحمد بن عبد الكريم المغيليの伝記を書いたことでも知られる人で、私は卒論でマギーリーに関係するものを書き、その研究を別の形で修論に発展させ、そこからちょっと別の方向に進んで博士論文を書きました。つまり、マギーリーとアフマド・バーバーは、私が研究の道に進む上で、非常に重要な役割を果たした人物であり、トンブクトゥは行ったことがないくせに心の故郷のように思っていました。

はぁ・・・。

本当に哀しい・・・。
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女ブラック・ブロックの登場

先日、エジプトにもブラック・ブロックなるアナーキー集団が現れた、という記事を書きましたが、このところ急速にブラック・ブロックの多様化が進んでいるようです。

基本的にはエジプトのブラック・ブロックの目的は、

・打倒ムスリム同胞団政権
・革命の防衛と実現

のふたつで、彼らはこれらのために公共の場に集まってデモをするだけではなく、乱暴狼藉を働くこともいとわない輩のようで、実際に多くの「犯罪行為」を行ってきました。ここ数日で逮捕されたメンバーも多くいますし、今日になって検察も、ブラック・ブラックの検挙を命じています。

実際、私の身の回りにも、「オレはブラック・ブロックの人間が女性に乱暴をしていたのを見た!」とか、「地下鉄の駅をブラック・ブロックが占拠していて怖かった・・・」とか、いろいろな証言をしてくれる人たちがいて、ふつうの人々からすると彼らはかなり「迷惑な人たち」のようです。

一方でブラック・ブロックは、エジプトの主要都市全てにいるようなのですが、彼らの中には暴力を否定し、平和的に抗議活動をしようとする集団もあるようです。

まずはアレクサンドリアで活動しているという、「女ブラック・ブロック」。

名称未設定

黒やグレーのヒジャーブをした上に黒い布で鼻から下を隠し、ここまでするなら、ニカーブでいいんじゃ・・・?なんて突っ込みたくなりますが、彼女達は真剣に「女ブラック・ブロック」しているようです。

「私たちは政治に人生を捧げたのです。結婚のことなんて、考えられません。」(الوطن紙の記事より)

とのこと。でも彼女達は非暴力を旨としており、不正や圧政、独裁に対して平和的な抗議を続けるそうです。いわゆるブラック・ブロックの趣旨とは異なり、彼女らにとってはこの活動は「政治」のようです。

「私はムルスィーが嫌いです。イフワーンも嫌いです。」(الوطن紙の記事より)

うーん、やっぱり同胞団のことは嫌いなようです。記事によると、メンバーにはかなり若い女の子も含まれており、しかも彼女らはかなり「熱い」そうです。

他にも今日になって、「紅海のブラック・ブロック」を名乗る集団が、「俺たちは顔を隠すことをやめ、暴力も使わない」と表明しました。

顔も隠さず、暴力も使わなかったら、それってもうブラック・ブロックじゃないんじゃなかろうか・・・?という感じですが、彼らも彼らなりに本気で「ブラック・ブロック」しているようです。

要するに現状、エジプト版ブラック・ブロックは大きく分けて二種類存在し、

(1)暴力に訴えて目的を実現させようとするタイプ
(2)平和的に目的を実現させようとするタイプ

がいるのだ、と理解してよさそうです。

彼らに毛嫌いされている同胞団は、彼らのことを「バルタゲーヤだ!!」と非難していますが、どうやらバルタゲーヤ・タイプと別のタイプの両方がいるようです。

今までのように「革命青年」を名乗るだけでは飽き足らない若者たちにとって、ブラック・ブロックのコンセプトは魅力的にうつるのかもしれません。またブラック・ブロックを名乗ることで、全国的にゆるやかな連帯をもてることも、彼らにとってのメリットでしょうか。

単なる一時的な流行や、ファッション的なものである気がするのですが、こんなものが流行っているということ自体がエジプトの閉塞感のようなものを象徴しているようで、私としては興味のひかれる現象です。

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ムスリム同胞団とミニスカ・ダンサー

革命記念日やポートサイード事件等で物騒な状況が続くエジプトですが、ムスリム同胞団がちょっと笑えるネタで話題になっています。

その原因はこちら↓

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この女性は、ドゥッリー・シャーヒーンدوللى شاهينというレバノン人歌手なのですが、昨日ハルガダで開催された観光促進のためのイベントに参加して、ご覧の通りの「裸同然」(←あるエジプト紙の表現)の格好で歌とダンスを披露しました。このイベントに協賛していたのが、同胞団の政治団体である「自由公正党」で、たまたま彼女の背後に党のマークがどーんとうつっているのが仇となり、「へー、同胞団って、こういう感じでシャリーアを適用しようとしてるのね」なんて揶揄されている次第。

同胞団は、「我々はイベントに協賛しただけで、そのイベントに誰を呼ぶか、その人間にどんな衣装を着せるかまでは、一切関知していないし、責任もない」と弁明していますが、これは格好の物笑いのタネであることは間違いありません。

同胞団の看板を後ろに背負って、こんな格好で歌ったり踊ったりしたことがある人なんて、過去にいないのではないでしょうか・・・?(よく知らないけど)

ドゥッリーさん自身はキリスト教徒らしいので、別にこの格好をすることに宗教的な問題があるわけでは全然ないのですが、同胞団とのこの取り合わせがいかにも・・・(笑)なのです。

昨日から、この写真はフェイスブックなどでもものすごい出回っていて、同胞団のマジメさ(?)の揚げ足をとりたい人が(少なくともネットの世界には)ものすごくたくさんいるんだなー、なんて思いました。

エジプトにせよアルジェリアにせよ、物騒続きな中東。たまにはこんなしょうもないネタで、ほんわかしたいもんです。

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エジプト版ブラック・ブロック

本業が多忙すぎて、しばらくブログにログインすることができませんでした。

今日は久しぶりの更新なので、初心に戻ってエジプトネタを。

昨日、ムルスィー大統領はスエズ、イスマーイリーヤ、ポートサイードの3県に一ヶ月間の非常事態令を発令しましたが、一連の騒動のひとつの要因となっているのが、今年になってエジプトに登場したブラック・ブロックبلاك بلوكという集団です。



ブラック・ブロックというのは、黒ずくめの服装をして過激な抗議活動を行うアナーキスト集団のことで、アルワタン紙によると1980年にドイツで現れたのが最初で、その後、アメリカやイギリスなどにも現れました。彼らの一般的特徴をまとめると、次のようになります。

▼ 黒ずくめの服装

・黒いフードつきのパーカーや、黒い服を着て、黒い帽子などをかぶる
・黒ずくめの服装をすることで、抗議活動中にその人がブラック・ブロックのメンバーであることが一目瞭然となるが、日常生活においてはそれほど目立たないことが重要
・サングラスや覆面などで顔を隠し、警官や治安部隊に顔を知られないようにするだけではなく、メンバー同士が知り合いになるのも防ぐ

▼黒い旗

・アナーキズムの象徴として、黒い旗を掲げる
・反体制、反政府、反権力、反資本主義、反グローバライゼーションなどを主義とするようだが、特定の思想は明らかではない(というか、別にない?)

▼武器
・火炎瓶や石などを投げつける
・サミットや核に関する会議、戦争などに反対し、警官や治安部隊に襲いかかったり、放火したりする

これだけ書くと、おぅ、こんなのエジプトに前からいたじゃん?なんて気になるのですが、これまでエジプトにいた黒旗覆面集団はアルカイダ思想のイスラム系集団だったので、これとはちょっと(だいぶ?)異なります。

エジプト各紙によると、エジプトにブラック・ブロックが登場したのは2013年1月4日で、これは彼らがフェイスブックにページを開設した日のようです。その前にも似たような主張をする集団は存在していましたが、別の名前を名乗っていました。

その後1月20日にはアレクサンドリアで初等裁判所に攻撃をしかけて警官隊と衝突したり、24日にはタルアトハルブ広場に集結してカスルアイニーで治安部隊と衝突したり、25日の革命記念日にはシャイフ・リーハーン通りで治安部隊と衝突したりしています。内務省や大統領宮殿に対して攻撃をしたことも認めた上で、これらは全て「革命を脅かす存在」だから攻撃するのだ、としています。

また彼らはこれまでに、イフワーン系列のファストフード・チェーンである「ムウミン」の店舗に放火したり、洋服や電化製品などを販売するこちらもチェーンの「タウヒード・ワ・ヌール」の店舗に放火したりしたことを認めてもいます。

どうやらエジプト版ブラック・ブロックは他の国のそれとは少し(だいぶ?)異なっているようで、彼らは自身について、次のように主張しています。

・我々は政治団体でも革命団体でもなく、単に思想を象徴しているだけである
・我々はバルタゲーヤではない
・我々は殉教した革命戦士たちのために報復(同害報復)することを目的としている
・ムスリム同胞団の犯罪からエジプトと革命を守ることを目的としている
・標的は同胞団であり、国家ではない

昨日のエジプト各紙は、これは「同胞団の軍隊に対抗する為にキリスト教会が作った軍隊だ!」なんて書いていたのですが、彼らのフェイスブッックの書き込みを見ると、普通に礼拝とかしているので、別にメンバーの全員がキリスト教徒というわけではないようです。

彼らはカイロの他にも、スエズやイスマーイリーヤ、シナイ半島などにもいて、それぞれが様々な破壊活動をしつつ、声明文やビデオなども発表しています。

また今日の新聞によると、タハリールで座り込みをしている人に武器を売ろうとしていたブラック・ブロックのメンバーが、昨日逮捕されたそうです。

こんなふうに、エジプトではこの数日で急速に、ブラック・ブロックがメジャーな存在になりつつあります。

アンチ同胞団であることだけは確実な彼らですが、同胞団は彼らのことを「組織化された秘密軍隊だ」と言って警戒感を強めています。それに対してブラック・ブロック側は、「いやいや、組織化された秘密軍隊は、あんたたちの方でしょ」なんて切り返したりしていて、私なんかは「確かに・・・」と思ってしまったり。

彼らに対抗してかどうかはわからないのですが、昨日はハマスが大統領宮殿を防衛する為に7000人の戦闘部員をエジプトに派遣した、というニュースもありました。ガザから国境を越えてエジプトに入り、ラファハの街からいくつかの小さい部隊にわかれてカイロへ向かっているそうです。これが本当だとしたら、ちょっとした戦争状態になりかねません。

同胞団&治安部隊&軍隊&ハマス(?!) V.S. 革命派&ブラックブロックetc...

これに、いつものようにバルタゲーヤが乱入することになるわけですから、想像しただけでも恐ろしいです。

彼らは今後も活動を継続するらしく、今日も、そして2月1日に予定されている大規模デモにも参加するそうなので、動きに注目したいと思います。

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子連れでバルセロナ:グルメ編(2)

子連れでバルセロナ:グルメ編(1)に続いて、(2)です。

2歳児を連れてのバルセロナ旅行で、実際に行ってみて満足度の高かったお店の第三位と第二位をご紹介します。

★ 第三位 Casa Jordi ★

カタルーニャ地方の伝統料理の店です。

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ディナー時間は20時半から、と子連れにはかなり厳しいものがありますが、頑張って行ってみました。行く甲斐のあるお店だと思います。ここの長所は以下↓

(1) 老舗でサービスがしっかりとしている

決してお子様大歓迎という店ではないのでしょうが、子連れにも優しかったです。バルとは違う、きちんとしたギャルソンのきちんとしたサービスが受けられるので、気分よく食事が出来ます。

(2) 伝統料理が食べられる

バルにはない、伝統料理の数々を堪能できます。それぞれがものすごいボリュームですが、試す価値のあるものばかりです。私たちが注文したのは、以下↓

▼ サラミとトマトのせパン

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サラミは生ハムとはまた違った味わい、パンはカリカリです。

▼ ハモン・イベリコ

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バルセロナでは毎日生ハムを食べていましたが、ここの生ハムが一番おいしかったです。やはり「ハモン・イベリコ」と銘打ってあるもののほうが、値ははりますが、確実においしいです。

▼ かたつむりのソテー

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こっ、これは、私は苦手なので食べていませんが、注文した義母は喜んで食べていました。私はモロッコ留学中から、とにかくかたつむりは苦手です・・・。

▼ カタルーニャ風ローストチキン

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アンズやプラムといったフルーツと、松の実や栗などの合わさった甘めのソースのかかったローストチキン。モロッコのプラムのタジンに通じる味で、おいしかったです。

▼ コチニージョ・アサード(スペイン風子豚の丸焼き)

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スペイン料理の名物のひとつ。皮がものすごくパリパリしていて、中の脂身がものすごかったですが、ジューシーでおいしかったです。付け合わせのポテトも、なぜか絶妙に美味でした。

★ 第二位 Hisop ★

ミシュラン星付きの店です。おいしいもの貧困地帯のエジプトからやってきた私としては、是非とも「すっごくおいしい」ものが食べたくて、ランチなら・・・と(エジプトから)予約を入れて行ったお店。

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こじんまりして、シンプルな内装。子連れ歓迎、という雰囲気では全然ありませんが、一応2歳児連れであることを断った上で予約を入れておいたので、とりあえず大丈夫。というか、この時には、運良く娘が昼寝をしていたので、ゆっくりとランチが楽しめました。常連らしきスペイン人たちでお店は満員、かなり流行っているようです。

しかし!出されたメニューはアラカルトのみ。

え?すごくお得なランチがあるはずじゃ・・・?というわけで、お店の人に尋ねると、

「あります」

とのこと。うーーーーーーーーーーん・・・。一見の客にはランチが存在することを明かさない方針なのか?

私はこの店の方針にかなりどん引きしました・・・。

とはいえ、せっかく来たので、気を取り直して食事を楽しむことに。前菜とメイン、デザートを選択するしくみです。

まずパン。三種類から選びますが、私はレーズンとくるみの入ったパンを選択。

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おいしいです。ひとつ食べ終わったら、もうひとつくれました。サービス?

次にお通し(アミューズ)が二品。

まずはイワシの酢漬けの乗ったクラッカー。

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石に乗っけられてサーブされます。どっからもってきたのか、この石?!

でもまあ、これはすっごくおいしくて、これだけでワインが3杯くらいいけそうな感じ。期待が高まります。

お通し二品目の卵料理。

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温泉卵がワインゼリーに包まれたようなものに、キノコのソテーが添えられています。上品な大人の味です。

次に前菜。私はリゾットにホタルイカの乗っかったものを選択。

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これ、ものすごーくおいしかったです。イカスミとクリーミーなソースが半々にしかれた上にリゾットと、ぷりぷりのホタルイカがのせられ、上からお米をぱりぱりに揚げたものをふりかけてくれるのですが、この食感のハーモニーが絶妙。このコースの中で、私はこれが一番おいしかったです。

以下は義母が選択した前菜。鯖のサラダ仕立て。

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見た目に美しい一品です。でも鯖料理は、やっぱり和風の方が私は好みかなあ・・・。

メインは鴨のロースト。

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ものすごい厚切りの鴨がごろごろと出てきました。かなり噛みごたえのある肉ですが、噛み切れないほどでもなく、オレンジソースをかけるとおいしく食べられます。私としては、鴨はやっぱりもう少し薄切りのローストの方が好みかなあ。

もう一品のメインは魚でしたが、私たちは全員鴨を選択したので、魚の写真はなしです。

デザートの前に口直しのモヒート。

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まあ、これは口直し、です。

私の選択したデザートは、チョコレートケーキのアイスクリーム添えです。

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おいしかったです。

義母の選択したのはチーズ。

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デザートとは思えないほどのてんこもりで、チーズ好きの人にはおすすめです。

最後にプチフール。

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これだけでてきて、飲み物とコーヒーも頼んで、3人で合計100ユーロを切っていました。だいたい1人3000円くらい?

ミシュラン一つ星レストランにしては、かなりお得なランチなのではないかと思います。

このお得なランチがあるということを店の人が言わない、というところがやはりひっかかりますが、この値段にして確かな満足感!であることは間違いありません。

バルセロナでコストパフォーマンスのよい美食を楽しみたい方には、是非予約して行かれることをお勧めしたいお店です。

次回はいよいよ、第一位!第一位は、かなーりすごいお店です。

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子連れでバルセロナ:グルメ編(1)

年明けから一週間ほど、スペインのバルセロナに行ってきました。

2歳半のやんちゃ娘を連れての旅行で、毎回一番の懸案は食事です。あまり上等な店で、店や他のお客さんたちに迷惑をかけるわけにはいかない・・・でも、おいしいものが食べたい!というわけで、事前にいろいろリサーチして行ってみた結果、私的に評価の高かったお店を、ランキング形式でご紹介します。

★ 第六位 Taller de Tapas ★

バルセロナ市内にいくつも店舗のあるチェーンのタバス屋さんです。私たちが行ったのはランブラス通りにあるお店ですが、どこのお店も雰囲気は似た感じでした。このお店のよいところは、以下↓

(1) いつでもオープンしている

バルセロナのバルやレストランの中には、ランチの時間帯にオープンして、その後長いシエスタ(中休み)をとり、ディナーは21:00から、なんていうお店が多いので、そうしたところは子連れにはとてもとても無理・・・な中、ここのようにいつでも開いていて利用できる、という店は非常にありがたいのです。

(2) カジュアルな雰囲気で、かつ着席形式

店内は小洒落たファミレスのような感じで、多少子どもがはしゃいでも気後れする必要がありません。子ども用のハイチェアもあり、お店の人も優しかったです。全体的にキッズフレンドリーな店だと言えます。

(3) チェーン店だけどそこそこおいしい

ものすごくおいしい訳ではありませんが、決して悪くはない味です。ひとつひとつの料理がきちんと作られていて、発注を受けてから料理をしているのがよくわかりました。私たちが注文したお料理は、こんな感じです。

▼ いわしのから揚げ

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きちんとカラッと揚がっています。塩気はないので、塩をかけて食べました。

▼ 手長エビのボイル

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妙な臭さは一切なく、甘みがあっておいしかったです。

▼ いろいろなキノコのソテー

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キノコ大好きな娘の為にチョイス。私たちの住んでいるエジプトには、キノコと言えばマッシュルームしか存在していないので、このキノコづくしはたまらなくおいしく感じました。水っぽさもなく、しゃきっと仕上がっています。

▼ アンチョビ

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私の大好物です。バルセロナ滞在中、どの店でも必ず頼んで食べていました。私はお酒と、このアンチョビと、トマトつきパンがあればそれだけでそこそこ満足できます。ここのアンチョビはそこそこ小ぶりで、塩気もひかえめ、おいしかったです。

★ 第五位 Granja la Pallaresa ★

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ゴシック地区にあるチョコレート屋さんです。どうしてもおいしいチュロスとチョコレートの組み合わせが食べたくて、ホテルの人に店を教えてもらい、さまよいながらたどりついた店。このお店の長所は、以下↓

(1) 老舗だけど敷居は高くない

1947年創業の老舗チョコレート屋さんで、近所の人も「ここはおいしい!」と絶賛していました。年配のご夫婦が経営しているようでしたが、陽気なご主人で、店内もスペイン人のお客さんでにぎわっていました。子どもが入っても、違和感のない雰囲気です。

(2) おいしい

こういうかたちでチュロスとチョコレートを食べたのは生まれて初めてでしたが、本当に忘れがたいおいしさでした。チョコレートの味はかなりビターで、子どもには向きませんが、子どもが好んで食べるようなものもあります。私たちが注文したものは、以下↓

▼ チュロスとチョコレート

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チュロスを注文すると、こんな風に小さめチュロスが5個、お皿にのってやってきます。カリッカリで、これだけで食べてもとってもおいしい!これに、奥にある真っ黒(笑)なチョコレートをつけて食べます。上記の通り、このチョコはかなりビターかつ濃厚で、鼻血がでそうな味ですが、チョコ好きをとりこにする味です。ドロっとして、「飲むもの」ではなく、完全に「つけて食べるもの」です。

▼ クレマ・カタラーナとクリームのせチョコレート

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手前にあるのがクレマ・カタラーナ、クレームブリュレによく似たお菓子です。ちょっとオレンジの風味がして、とってもおいしいですが、子どもには上にのったカラメル部分が苦く感じられるようで、中身だけをすくって食べていました。お店に来ているスペイン人がみんな頼んでいたのが左にあるクリームのせチョコレートで、こちらは真ん中のチョコレートに甘くないホイップクリームが乗っかっているものです。クリームとチョコを混ぜながら食べると、なんとも言えない贅沢な味わいが楽しめます。右側にある砂糖のついたパンのようなものは、名前はわかりませんが、娘が好んで食べていました。

★ 第四位 Costa Gallega ★

バルセロナの中心を走るグラシア通りにあるバル。バルセロナ各地に店を出しているMoncho's系列のお店で、パエリヤを含めたスペイン料理が気軽に楽しめます。ここのよいところは、以下↓

(1) 立地が便利

私たちはグラシア通りにあるCasa Fusterというホテルに泊まっていたこともあり、この店の立地は最高に便利でした。買い物がてら立ち寄ることもでき、ホテルに歩いて帰ることもできます。あまりの便利さに、この店では2度夕食をとりました。

(2) いつでもオープンしている

ランチタイムから終日オープンしているので、いつでも食事をとることができます。これも子連れには便利。

(3) 店がものすごく広い

一階も広く、更に地下にも広いダイニングがあり、とにかくものすごく広いので、予約なしでいつ行っても待たされることがありません。しかも常にお客さんが多くいてにぎわっているので、子どもがいても全然悪目立ちしません。実際に、赤ちゃん連れや子連れのお客さんが多くいました。

(4) 店員がキッズフレンドリー

中東系の店員が多いせいか、みんな子どもにすごく優しかったです。生きているエビを持って来てみせてくれたり、うちの娘がトマトが食べたーい!なんて言ったら、トマトをサービスしてくれたりもしてくれました。

(5) バエリヤがおいしい

カタルーニャ料理のなかでパエリヤの占める位置は決して大きくはないようですが、それでもスペインだからやっぱりパエリヤ食べたいでしょー?!という私たちにとっては、気軽にパエリヤの食べられるこの店はとてもありがたかったです。私たちが注文した料理の一部をご紹介。

▼ 大盛りのサラダとアンチョビ、トマトつきパン

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旅行中はとかく野菜不足になりがちなので、とりあえずサラダで野菜補給。アンチョビもパンもおいしかったです。

▼ タコのガリシア風

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タコをオリーブオイルでソテーしてパプリカをふりかけたものですが、ふつうにおいしいです。ギリシアで食べたタコとそっくりの味でした。地中海岸の人たちにとっては、こういうタコの食べ方が一番ふつうなのかもしれません。

▼ シーフードのパエリヤ

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サフランの色ではなくトマトの色のパエリヤです。エビや貝のだしがしっかりきいており、おこげもあって、満足でした。コスタガレガは二回行ったのですが、一度目にこのパエリヤ、二度目にはイカスミのパエリヤを食べました。両方ともおいしかったのですが、個人的にはイカスミの方が更においしく感じました。

次回は、第三位と第二位をご紹介します。

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満員御礼の「アサド劇場」

通常、「どこまでもエジプト」ネタな本ブログですが、今日はちょっとだけ横道にそれてシリアのネタを。

今日、シリアのアサド大統領が6ヶ月ぶりに演説を行いました。

場所はダマスカスのオペラハウス。その様子はまさに、満員御礼の「アサド劇場」でした。

前回の公開演説は2012年の6月。久しぶりの公開演説な上に、何かしら現状打開策をうちだすということだったので、わずかながら期待してその時を待っていたのですが、アサドが演壇に上がった瞬間、「あ〜、停戦はないな」、とピンと来ました。ものすごい拍手喝采で迎えられたアサドの顔には、徒労の色は見てとれず、その様子には妙な自信のようなものすらみなぎっていました。

彼の演説はまず、「今我が国は、歴史上最も大きな困難に直面している。国中に悲しみと痛みがあふれ、子ども達の顔からは笑顔が消えてしまった」、といった悲痛な調子で始まりました。

そして、彼の主張は次のように展開されます。

・我が国の危機的現状の責任は全て「敵」にある
・「敵」は「ジハード」あるいは「革命」の名を語ってシリアに戦争をしかけてきているが、この敵の正体はアルカイダに主導されたテロリストであり、彼らの行っていることはジハードでも革命でもなく、単なるテロ行為である
・「敵」はこの戦いを「ジハード」としているが、彼らは不当なタクフィール思想に支配されており、これは反イスラム的であり、彼らは我々の敵であるのみならず、神の敵でもある
・革命とはその国の国民が主導して内発的に行われるものであり、かつ、確固とした思想的基盤をもつものである。我々の敵のほとんどはシリア人ではなく外国人であり、また彼らにはタクフィール思想しかない
・これらの「敵」から自国を防衛するのは、我が国の正当な権利であり、その権利は国際法でも国内法でも保証されている
・「敵」の殆どは外国人であり、従って我々の戦っている戦争は「内戦」ではなく、「防衛戦争」である
・我々はこれまで一貫して政治的解決を模索してきたが、「敵」の側に交渉相手となる者を見いだすことが出来なかった。「敵」が話し合いのできないテロリストである以上、我々の前には彼らと徹底抗戦する道しか残されておらず、後戻りするわけにはいかない
・政治的解決がなされるとするならば、まず第一に近隣諸国が「敵」に経済的、軍事的支援をするのを停止する必要がある。我々は欧米の操り人形たちと対話をする気など全くない
・我々を裏切らなかったロシア、中国といった国々に我々は感謝をしており、彼らとの対話を通した打開策を模索することはありうる

これらを主張した後、国民投票を行う、新政府を樹立するなど、今後の国内政策について述べていました。

彼の主張は、反体制側に立つと「妄言」にしか聞こえませんが、彼を支持し、内戦発生以前の状況のほうが明らかによかったと信じる立場に立つならば、「真言」に聞こえてきます。言うまでもなく「敵」や「味方」というのは相対的な概念であり、絶対的な「悪」や「善」などどちらの側にも存在しません。

内戦のただ中に生きる人の気持ちを慮ることは非常に難しいことですが、自分自身はともかくとして、自分の大切な人がいつ銃弾に倒れてもおかしくないというような状況におかれていることが幸せなはずはない・・・と思います。自らの意思で銃を手にする人ならばいざ知らず、何の罪もない子どもが巻き添えになって短い人生を終えなければならないような世界は、心の底から嫌だと思います。

シリアはもはや、アサドが辞めればそれで解決する、というような状況にはありません。どんな決着をみるにせよ、これだけ殺し合いが積み重なってしまった以上、スンナ派とアラウィー派をはじめとする宗派間や民族間に、既に多くの禍根を残してしまったことは、間違いないでしょう。

オペラハウスの壇上を去るアサドに、聴衆がわーーーーーーっと群がり、「我々は血と魂をバッシャールに捧げる!!」と大合唱が起こったのを見て、まだまだ続きそうだ、という悪い予感にとらわれています・・・。

プロフィール

 飯山陽

Author: 飯山陽
イスラム思想研究者。専門はイスラム法。都内の大学でイスラム思想を教えていましたが、現在はエジプトのカイロ在住、メディアの仕事をしています。
イスラム国に関しては別ブログ「どこまでもイスラム国」をご覧ください。

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