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94%のエジプト人が軍を信頼

Zogby Research Servicesが5月に行った調査によると、エジプト人の94%が軍を信頼していると回答しています。

少し前に行われた調査ではありますが、7月初旬に起こった同胞団政権崩壊劇を理解する上で、この数字の持つ意味はかなり大きいと思います。

5029人のエジプト国籍の成人を対象に行われた同調査のリポートはこちら

目を引くのは、軍を信頼している人の率(=支持率)が94%と圧倒的に高く、続いて司法への支持率が67%、警察への支持率は52%となっている点です。

これに対し、大統領(府)への支持率はたったの27%、実質的に与党である同胞団の政党、自由公正党への支持率も26%にすぎません。

5月時点での現政府(ムルスィー率いる同胞団政府)がエジプトを経済危機から脱却させることができると思っている人は25%のみ、同胞団が民主主義を実践していると思っている人も28%のみ、同胞団がエジプトを統治する能力を持っていると思っている人も26%のみです。

これに対して、反体制派が同胞団政権よりもよい政治を行うことができると思っている人は72%もおり、同胞団がエジプトをイスラム化させ、権力独占をもくろんでいると思っている人も71%いました。

そして2011年の革命については、まだ期待していると答えた人はわずか36%、失望している人は41%にのぼっています。

この5月の調査に関しては、その追跡調査が6月後半に行われており、6月後半の調査では、アラブの春への期待度は改めて68%に上昇しています。

5月の段階では、同胞団政権にうんざりし、「革命なんて、ケッ・・・」と思っていた多くの人々が、タマッルドの活動の広まりとともに、「第二革命いけるかもっ!!」と思い始めた変化が、この数値の変化に現れているようにみえます。

そしてイスラム的傾向をもつ人にも、反同胞団的傾向をもつ人にも同様に、圧倒的に支持されている軍が、最終的にはこうした変化に便乗して起こったのが、前回の政変です。

エジプト軍の特異性については、以前にこちらにも書きましたが、この政変で更に株を上げた感があります。

私のいつも行く果物屋にもスィースィー将軍のポスターがどーんと貼り出されましたし、今回の政変を「軍事クーデター」と呼ばれることに対する嫌悪感は、エジプト人の中ではかなり強いように思います。嫌悪感というか・・・なんで外人がこれをクーデターと称するのか意味が分からない、という感じのほうが強いですが・・・。

エジプトを考える上で、よくもわるくも、軍は必要不可欠な要素であるということです。
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同胞団のお祭り騒ぎと死装束

エジプトでは水曜日にラマダーン月が終わり、木曜日から断食明けのイードに入りました。

大概の人は水曜か木曜から、今日あたりまではお休みです。

断食明けのイードの楽しみ方は人それぞれですが、ラービア・エルアダウィーヤの同胞団員の子ども達は、こんな風にイードを楽しんでいます。



エジプトによくある空気を入れて膨らますタイプの様々な遊具が設置され、プールまで作ってしまったようです。

子ども達、みんなきれいに着飾って、楽しそうに遊んでいますねえ。

「決死の覚悟の座り込みによる抵抗」とこうした姿が、同じ場所で見られるというのが、何とも不思議というか、エジプトらしいというか・・・。

歌を歌ったり、音楽を演奏したり、演劇や人形劇を上演したり、まさにお祭り騒ぎです。

くじ引き大会を実施して、当選者にはウムラ(小巡礼)の旅とか家電製品をプレゼントー!!なんていうのもやっていました。

今日のワタン紙では、この様子を「サーウィー文化センター」を文字って、「ラービア文化センター」なんて茶化しつつ、「座り込みは禁忌を許容するالاعتصام تبيح المحظورات」なんて皮肉を書いています。これは、الضرورات تبيح المحظوراتを文字ったもの。

なかなかウィットのきいた、私好みの記事です(笑)。

一方、座り込み会場では、同胞団が子ども達に「死装束」を着せて「我々は皆、殉教する準備ができている」という行進に参加させていたということも、こちらのメディアでは大問題になっています。



昨日のアハラーム紙17面にも、こうした事例を挙げて、子どもをデモや座り込みに参加させることは、子どもの精神に非常に大きな悪影響がある、と危惧する記事が掲載されていました。

ラービア・エルアダウィーヤとナフダの両広場には、空き瓶やこん棒を多数積載した車両が入って行っており、土嚢や鉄材などでバリケードを最強化し、来るべき強制排除に備えているとのこと。

同胞団は座り込みの場所をタハリール広場に移すつもりだとか、同胞団と政権の間ではまだまだ取引のための交渉が続いているとか、いろいろな噂がとびかっていますが、みな、いつか確実にやってくる「その時」を、息をひそめて待っているような感じがします。

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当該ブログの記事ソースについて

先日の「子どもを利用する罪過」と題する記事について、きちんと引用ソースを示してほしいというコメントをいただいたので、下記に挙げます。

【8月6日発行のエジプト紙(全て紙ベース)】

المصري اليوم  
 1面
الاخبار
 6面
الجمهورية
 6面
الشروق
 4面
الوطن
 6面

なお、私が日頃目を通している新聞は他に、

الاهرام
اليوم السابع
المصريون
روز اليوسف
الدستور
الشرق الاوسط
الحياة

などがあります。

新聞屋のおじさんが、日によって違う新聞を持って来たりするので、必ずしも毎日一定しているわけではありません。

あしからず。

08

06

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子どもを利用する罪過

同胞団政権の崩壊から一ヶ月が経つエジプトですが、同胞団員の抵抗は現在も継続中です。

カイロ市内では二カ所(ラービア・エルアダウィーヤ広場とナフダ広場)で大規模な座り込みを行っている他、いろいろな場所でゲリラ的にデモを行っては交通機関を麻痺させる、という作戦をとっています。昨日は、最高裁判所とカイロ県庁の前でデモを行い、ダウンタウンはかなりひどい渋滞に見舞われたそうです。

エジプト全土をみても、各県の主要広場では未だに同胞団員の座り込みが行われており、それを排除しようとする住民達と同胞団員が衝突し、毎日のように負傷者が出ています。昨日は、ガルビーヤ県、ディムヤート(ダミエッタ)県、ブハイラ県で大規模衝突が発生しました。

現在のところ、エジプトのメディアは反同胞団ということで方針が完全に一致しているので、私の読んでいる記事の公平性は全く担保されていませんが、今問題になっていることのひとつで私が気になっているのは、同胞団員がデモに子どもを多数動員しているという点です。

先日、ギザ県のとある村から200人近くの子どもを乗せたマイクロバス5台が警察によって差し押さえられ、子どもたちが検察に連行されるという事件がおこりました。

子ども達は7歳から10歳で、女の子も男の子も両方いたそうです。彼らが検察に証言しているところによると、これまで何度もラービア・エルアダウィーヤの座り込みに参加し、先日もラービアに向かうところだったとのこと。彼らは座り込みへの参加と引き換えに、1人100ポンド(1500円程度)と食事、洋服の提供を受けると約束されていたそうです。

また村の住民らによると、10日ほど前から2人の男が子どもを招集する活動を行うようになり、そのうち1人はコーラン暗誦の教師、もう1人はモスクのイマームだったそうです。彼らは大人達に対し、子どもを座り込みに参加させたら100ポンドを支払い、食事も提供すること、また小さい子どもに関しては50ポンドを支払うと言って回っていたそうです。

この2人の男も検察に捕まったのですが、2人とも「我々はイードのための新しい洋服を子ども達のために買いに行くところだった」と言い張っているようです。

マイクロバスの運転手も、子ども達がまさかラービアでの座り込みに参加させられるとは知らなかったそうで、知っていれば断った、と言っています。

検察筋によると、こうした事件は初めてではなく、これまでに何度も子どもを多数乗せたマイクロバスが警察に捕まるという事件が起こっているそうです。

昨日は、拘束されている子ども達の家族らが子どもを返せーとショブラ・エルヘイマの警察署に乱入するという事件も起こりました。

・・・うーん、同胞団。

同胞団は議会選挙や大統領選挙の時にも、子どもや身体障害者を動員してかなりえげつない票集め活動を展開していたことで知られていますが、その基本方針は現在も継続中のようです。

お金や洋服と引き換えに子どもを座り込みに参加させてしまう両親も両親ですが、貧乏人の横っ面を札束でひっぱたくような作戦は、なんだかもうやるせないです。しかも両親らは、お金とか受け取ってないみたいですし。

以前にも何度も書いてきましたが、日本では、特に某紙と某研究者を中心に、ムスリム同胞団というのは貧乏人に優しい正義の味方だと吹聴されてきたわけですが、その化けの皮がどんどんはがれてきている今日この頃です。

もちろん、同胞団にもよい点というか一定の実績はあるわけで、公平な目で見れば功罪相償うといったところなのでしょうが、私の志向から言わせて頂くと・・・偽善者集団。嘘つき集団。です・・・。

一昨日マンスール・アドリー暫定大統領は、同胞団の座り込みは国を麻痺させる犯罪行為であり、国はこれを放置するわけにはいかないため、近く適切なタイミングでこの問題を解決すると述べました。

その時がいつなのか、イードの前なのか、イード中なのか、イード後なのか、よくわかりませんが、その時にはまた一悶着あるだろうことは間違いないと思います。

08

05

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二年ぶりの一時帰国

一ヶ月ばかりブログ更新を怠っていましたが、二年ぶりに一時帰国しておりました。

エジプトの政変以前から予定しており、一時は無理かも・・・とあきらめかけたものの、どうにか予定通りに帰国することができ、予定していた諸行事も全てこなすことができました。

الحمد لله

二年ぶりに日本に戻った感想ですが、

「日本最高!!」

という一言に尽きます。

私は東京生まれの東京育ちですが、東京@日本がこんなにも素晴らしく、楽しいところだと感じたのは、生まれて初めてです。

あぁ日本に住みたい・・・と憧れにも似た思いを抱いてしまいました。

それだけ二年間のエジプト生活が、苦渋に満ちた修行生活だったということなのでしょう。

そのわりには、久々にあった数名の人に、「あれ?なんか前より若くなった?」と言われ、実はエジ生活が体にあっているのかもしれないという疑惑もわいてきているのですが・・・(汗)

滞在中、日本というのは、本当に何でもあるし、金さえあれば何でも手に入るところだなぁ、と何度も思いました。

世界中の美味しいものが食べられるし、選びきれないほどの本が本屋にはあるし、遊び尽くせないほどのおもちゃが揃っているし、こんなものあったらいいなぁという便利グッズがいくらでも手に入るし、いやはや、もう天国です。

また、私は洋服と靴が大好きなのですが、新宿伊勢丹の品揃えは世界一なのではないか?!と思ってしまいました。

私はアメリカのことは全然わからないのですが、ヨーロッパや中東(←当たり前)のどこより、日本(特に伊勢丹)にはオシャレなものが揃っていると再認識しました。

まぁ私は筋金入りの伊勢丹好きなので、そのへんはバイアスがかかっていると思って頂いて結構なのですが、なにがすごいって、ちゃんと私にあうサイズのものがある!という点です。

ヨーロッパ諸都市では、ラインナップは素敵だけどサイズが全然無理・・・という場合が多く、泣く泣く子ども用の服を買って帰ることがしばしばあるので、いやはや、伊勢丹はもう目移りしちゃって大変でした。

スケジュールがタイトで、セレクトショップなどに行く余裕は全然なかったのですが、エジプト在住者からすれば伊勢丹だけでも十分でした。

また、私が「ああ、日本人でよかった」とつくづく思ったのは、行く先々の店で感じの良い店員さんや従業員に接客してもらった時です。こんなに気持ちのいい、隅々まで配慮の行き届いた接客は、世界のどこでも受けたことがないっ!!と、妙に感動すること数回。

あとやっぱり、日本には本当に美味しいものがたくさんあるなぁ〜と心底感動しました。寿司、刺身のうまさはいうまでもなく、会社の人が招待してくれた隠れ家的宮崎料理の店と、超高級焼き肉屋は、ほんとーーーーーーに美味しかったです。

とにかくすごいな、日本は。うん。

一泊で箱根の常宿にも行ったのですが、そこで出された懐石料理にもただただ感動。もう、見ただけで「やっぱり来てよかった〜」という感じ。

義妹の結婚式にも参加し、娘の祖母やら曾祖母やら諸親戚の挨拶回りもすませ、その他の野暮用もこなし、鰹節や昆布等の買い出しもし、はぁ〜満喫しました・・・。

そして戻って来たエジプト・・・。

ザマレクは静かで、いつも通りです。

が、エジプトはまだまだ、予断を許さない状況が続いています。

気持ちを引き締めて、あくまでも安全第一で、残りの赴任期間を乗り切りたいと思います。

プロフィール

 飯山陽

Author: 飯山陽
イスラム思想研究者。専門はイスラム法。都内の大学でイスラム思想を教えていましたが、現在はエジプトのカイロ在住、メディアの仕事をしています。
イスラム国に関しては別ブログ「どこまでもイスラム国」をご覧ください。

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