--

--

コメント

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

11

30

コメント

お弁当はフライドポテトだけでOK:エジプトの仰天常識②

エジプトと日本とで異なるものはいろいろある・・・というか両者は異なるものだらけですが、こちらで暮らしていて最も「あ〜違うなあ・・・」と思うもののひとつが、子どものお弁当です。

日本では、子どものお弁当といえば、ご飯におかずにフルーツ、炭水化物とタンパク質、ビタミン・ミネラル類をバランスよく、更に彩りもよく・・・というのが常識ですが、エジプトのお弁当は全く異なります。

まず、彼らのお弁当はたいてい、一品だけです。

よくあるのが、マカロニだけ。

もしくは、ご飯だけ。

いずれも、ケチャップ味だったり、インゲンが入っていたりするのですが、とにかくそれだけ。

しかも、大きなタッパーにものすごーーーーーくたっぷりと、というのが常です。

そして、私が初めて見た時度肝をぬかれたのが、

フライドポテトだけ、というお弁当。

特大のタッパーに、フライドポテトだけがどさーーーーーーーっと入れられたお弁当は、何と言うか・・・圧巻でした。

3歳の娘は毎日お弁当をもって学校に行くのですが、その他にもお弁当を持って行く場所は多くあります。

特にスイミングの際には、レッスン後にみんなで外で一緒にお弁当を食べるので、娘の友人たちのお弁当をみる機会があります。

フライドポテト弁当を見たのも、その時です。

子どもはみんなフライドポテト大好きですから、みんなでわ~い!とつついて食べるわけです。

娘ももらって、喜んで食べていました。

・・・でも、好きだからって、それだけっていうのはあまりにも・・・と思っているのは・・・

はい、私だけです、ここでは(汗)。

娘の学校にはHealthy Weekという行事があり、その期間にヘルシーなおやつとランチを持ってきた子は表彰されることになっているのですが、娘は毎日、表彰状をもらって帰ってきました。

最終的には、「あなたは毎日ヘルシーなランチを持ってきています」という保証書(?)をもらってきました。

いえいえ、私が特別素晴らしいお弁当を持たせているわけでは全くなく、日本的にはかなり手抜き弁当だと思うのですが、エジプト水準だと私のお弁当はかなり素晴らしい!と評価されるのです。

かっぱ巻きを入れれば「Oh! Sushi!!」とか言ってスゴがられるし、ちょっとしたキャラ弁でも「Oh! It's ART!!」と感激されます・・・。

日本人のお弁当ならば、どんなものであれ、エジプト的には120点!

・・・なのだと思います。

そして学校からは、「ヘルシーなランチのためのガイドライン」を渡されたのですが、そこには、「毎日同じものばかりを子どもに持たせるのはやめましょう」とか、「サンドイッチばかりでも、たまにはパンの種類をかえてみましょう」とか、「野菜やフルーツも持たせましょう」とか、「ランチには保冷剤をつけましょう」とか、ひじょーーーーーーーーーーーに常識的なことのみが書かれていました。

まあ、食文化自体が恐ろしく違いますからね・・・。

子どもたちには、いろいろなものを食べて、元気に健やかに成長してほしい!と願うばかりです。
スポンサーサイト

11

29

コメント

妊婦も喫煙OK:エジプトの仰天常識①

当たり前のことですが、エジプトにはエジプトの常識というものがあります。

「道路を横断する時には、行き交う車を自力で停止させて渡らなければならない」といった類のことに関しては、郷に入りては郷に従え、でそれにならって暮らしていますが、それは断じて違いますっ!!と声を大にして反論したい、仰天常識も数多くあります。

そのひとつが喫煙に関するもの。

今、知り合いがゲジラ・クラブのキッズ・エリアの改善化計画をたてて、クラブの理事会にかけているのですが、メンバーのほぼ全員が計画に絶対的に反対しており、本当にがっかりだ、とのこと。

改善化計画の概要はいろいろあるのですが、懸案になっているのは、

① 現在の砂地は猫の糞等で不潔きわまりないので、ゴムをはって清潔にする
② キッズ・エリア全体に屋根をとりつけ、夏場でも子どもが遊べるようにする
③ キッズ・エリアの完全禁煙化をはかる

といった点のようで、反対者たちは、

① 砂のままでいいじゃん
② 屋根なんかなくていいじゃん
③ タバコすってもいいじゃん

と「面倒だからこのままでいいじゃん」といった風なのですが、よくよく聞くと、これら全ては、「自由にタバコが吸えなくなるのは嫌だ」という一点に帰着するようなのです。

つまり、

① 今まで通り砂地のままなら、自由にタバコを吸って、自由にポイ捨てできる
② 今まで通りのオープンエアなら、自由にタバコを吸って、自由にポイ捨てできる
③ 今まで通りなら、自由にタバコを吸って、自由にポイ捨てできる

というわけ。

実は現在も、キッズ・エリアには「キッズ・エリアは禁煙です」と書かれたプレートが、あちこちに貼られてはいるのですが、全く守られておらず、あちらこちらでみなさん、すぱすぱと好きにやっておられます。

私の知人は時々キレて、「ちょっと、ここ、禁煙なんですけどっ?!」と言うらしいのですが、必ず、「え。オープンエアなんだからいいじゃん」と言われるそうです。

私は、タバコの気配を感じたら、自ら移動することにしています。彼女のように、文句をつける勇気はない・・・というか、これがエジプトの常識なんだな、と思っているので・・・。

タバコ話のついでに、彼女に対して、

「そういえばキッズ・エリアでは、妊婦とか赤ちゃん連れの若いお母さんもスパスパやってるけど、エジプト人ってタバコの健康被害とか知らないの?だって、ゲジラのメンバーって、みんなちゃんと教育受けたエジプト人じゃない?」

と聞いたところ、

「教育を受けていても、所詮エジプト人のメンタルはエジプト流。エジプト人は自分のことしか考えないから、タバコの被害が他人に及ぶとか、考えたこともないのよ」

とのこと。

ちなみに彼女ももちろん、エジプト人です。

「でも産婦人科医とか、妊婦さんに、禁煙しなさいって言わないの?」

と尋ねたら、

「それは私も知り合いの医者にいろいろ聞いたんだけど、『妊娠中は1日1本か2本くらいにしときなさい』って言うのが普通なんだって!信じられないわよね〜、医者なのに!!」

とのこと。

へぇ・・・。

それで、エジプトのセレブ妊婦やセレブ子連れママにも喫煙者が大変多い理由はわかったのですが、いやぁ〜全然納得できません。

彼女は、一年を通して子どもが安全に健康的に遊べる場所を確保することを目標としているのですが、他のメンバーの方々はご自身たちのタバコを吸う自由しか考えてらっしゃらない様子・・・。

エジプト人にはもちろん、美徳もたくさんあるのですが、ああこれだからエジプトは発展しないのだ・・・とついつい思ってしまうようなところもたくさんあります。

タバコに関する常識も、そのうちのひとつです。

アラビア語で後進性のことをタハッルフالتخلفというのですが、大いなるタハッルフがそこにはあります。

11

28

コメント

同胞団員の少女達に懲役11年

エジプトのアレクサンドリアにある裁判所は昨日、7月の政変を軍事クーデターとして批判し、モルシ前大統領を支持するパンフレットを配布したり、道を封鎖して人々や車の通行を遮断したり、破壊行為を行ったりした罪で、17人の同胞団員の少女たちに懲役11年の実刑判決、4人に保護観察処分を命じる判決を下しました。

同胞団の政党である自由公正党のfacebookのページには、昨日から彼女らの写真や映像が、これでもか!というくらい掲載されています。

こちら、映像。



にこにこしてますよね、彼女ら。

そして、こちらが写真の一例。

1426142_652929401435186_399820921_n.jpg

以下には名前も掲載されています。

1452290_652945341433592_877599391_n.jpg

この判決を受けて、様々な方面からいろいろな反応があったのですが。

例えば教育大臣は、懲役刑をうけた17人中、まだ未成年である7人(15歳〜17歳)に関しては、彼女らが刑務所内でも教育を受け続けることができるよう、特別な支援グループをつくり、彼女らの利益に配慮する、と発表しています。

このあたりは納得がいきます。

また、モルシと共に前回の大統領選挙に出馬したサッバーヒーは、暫定政権に対して全員に恩赦を与えるべきだ、と主張しています。

この人は、自分の政治信条云々ではなく、票稼ぎが出来そうな発言しかしないという印象がありますが、この発言もそんな感じ。

今までに数々の同胞団員が実刑判決を受けて来たのに、なぜこの女の子達にだけ恩赦を与えるべきなんでしょうかねえ?

同胞団はといえば当然、「クーデター政権の悪がまた明らかにされた」と主張。

ノーベル平和賞受賞者でもあるイエメンの女性活動家タワックル・カルマンの、同判決は「エジプトのクーデター政権の野蛮性を証明するものだ」という発言を引用してもいます。

私は・・・と言えば。

この少女達の微笑みに、得体の知れない恐怖感というか、違和感というか、そういうものをおぼえます。

彼女達は「自分たちが悪いこと(犯罪行為)を行った」とは全く思っていませんよね、間違いなく。

むしろ善行を行っただけだと信じていると思われます。

そして悪(クーデター政権)によって自分たちの善が悪と判断されるならば、それを甘んじて受け入れましょう、神様は全てご存知なのですから・・・といったところでしょうか。

彼女達が可哀想・・・と感情的になるのは簡単です。

しかし、彼女達のように、自身はそこまで暴力的・破壊的行為を行ってはいないとしても、国によってテロ組織とほぼ断定された組織に属し、その信条を正義だと信じている数多くの同胞団員たちをどのように処遇していくべきなのかは、個人レベルで簡単に片付けられる問題ではありません。

同胞団員の中には、全くデモに参加していない人もいますし、本当に平和的な活動しか行っていない人ももちろんいます。

そういう人々を含め、同胞団をどのようにしていったらいいのか・・・。

本当に難しい問題です。

11

26

コメント

エジプトでレザージャケット

うちの近所に、オーダーメイドでレザージャケット・・・いわゆる革ジャンを作ってくれる店がある、と聞いたので、先日友人達とみんなで行ってみました。

店構えはこんな感じ。

IMG_0321.jpg

薄暗くて怪しい感じですが、お店のおじさんはフレンドリーでおしつけがましくなく、結構いい人です。

革ジャンの他にも、バッグやらベルトやらあれこれ雑然と並べられているのですが、おじさん曰く、

「革のものなら、基本的に何でも作る」

そうです。

素材はラムレザー。エジプトはイスラム国ですから、ラムレザーは豊富にあるわけで(たくさん屠殺しますから・・・)、そのためか、お値段も格安です。

ショート丈のレザージャケットは基本価格が850ポンド。1万円ちょい。

ロング丈になると、少し高くなります。

お店につるされているジャケットもいろいろあるので、それらの中に気に入ったものがあれば、自分の寸法を測ってもらい、このモデルを自分のサイズで作ってほしい、と言えば作ってくれます。

皮の色も選べます。

また、サイドをもっとしゅっとさせたいとか、肩幅を縮めたいとか、そういった細かいオーダーにももちろん応じてくれます。

お店につるされているジャケットそのものが、サイズ的にも気に入った場合には、そのままそれを購入することもできます。

また、自分の欲しいジャケットの写真などを印刷して持っていくと、そのデザインをパクったジャケットを作ってもくれます。お値段も、そう変わりません。

オーダーすると、出来上がりまでに1週間程度かかります。

私はものすごーく、スタンダードな革ジャンをつくってもらいました。

IMG_0397.jpg

こちらは850ポンド。

私の場合、XSサイズを基本に、肩幅と脇を更に縮め、丈も短くしてもらいました。

私はチビッ子なので、既製品の中にジャストサイズのものを見つけるのが難しいのですが、さすがに寸法を測ってもらって作っただけあって、肩もすっきり。

あと私は、レザーのスカートも買いました。

IMG_0394.jpg

こちらは450ポンド。6000円ちょい。

安いですよね〜。

・・・たぶん(汗)。

友人達もそれぞれ、いろんなジャケットを作ってもらいました。

スライド2

真ん中がお店にいつもいるおじさんです。

おじさん曰く、アッバーセーヤに工場があって、一日に50着くらい作れるので、大概はオーダーした後1週間で仕上げることが出来る、とのこと。

知り合いの中には、ここで8着(?!)だか、革ジャンを作った人もいるくらいで、はまる人ははまるみたいです。

エジプトはとにかく、楽しいことの少ない国(汗)なので、いい大人がそろってワイワイと革ジャン屋に行って革ジャンを作る、というのは、ちょっとしたレジャー(?)としても楽しかったです。

どのくらいもつのかは、今後のお楽しみですが、エジプトにいる間に着倒したいと思います。

11

26

コメント

シシというエジプト軍最高司令官

エジプトで今、大人気の人物と言えばこの人。

エジプト軍最高司令官にして国防大臣、第一副首相でもあるシシ氏です。

97ro7qlby_20131126153435d2c.jpg

シシ氏・・・日本語にすると「シ」がみっつも並んで、なんだかなぁ・・・という感じですが、実際の名前に忠実に日本語化するならば、本当は「スィースィー」です。

2012年8月、モルシは大統領に就任した直後に軍最高司令官で「元帥」と呼ばれていたタンターウィーを解任、かわって最高司令官に就任したのがシシです。

エジプトでは軍の最高司令官が国防大臣を兼務するので、その時から国防大臣でもあります。

就任当初から一年は、シシはメディアの露出も少なく、話題もほとんどなく、まあとにかく目立たない存在だったのですが、今年の6月30日革命で一挙に名を馳せました。

軍は、反同胞団のデモに繰り出した数百万の国民の味方をする、と発表したからです。

そこから事態は急転直下。

モルシは解任され、軍が後ろ盾となる暫定政権が誕生しました。

「エジプト軍ここにあり」という存在感を、まざまざと見せつけられた出来事だったように思います。

今の政権はあくまで暫定政権なので、来年早々には大統領選挙が行われる予定なのですが、その有力候補として取りざたされているのがこのシシ。

私もこのあいだもらったのですが・・・

IMG_0232.jpg

こんなような「シシチョコ」が売られていたり、道ばたでは「シシティー」(シシの印刷されたTシャツ)が売れ筋だったり、女の子たちが「CC」と記されたネックレスを身につけたり等々、街での人気も急上昇中。

彼は国内外のメディアに対し、大統領選挙には出馬しないとずっと述べてきたのですが、11月21日のクウェート紙のインタビューには「出馬の可能性は否定しない」「考えさせてほしい」と言っており、シシ大統領の可能性がぐーんと高まってきています。

シシに大統領選出馬を要請する署名は、もう200万人分近く集められたとか。

軍最高司令官が大統領???と妙な気もするかもしれませんが、エジプトは歴代、軍人が退官して大統領に就任してきました。モルシを除いて、ですが。

モルシの前のムバラクは空軍のトップでしたし、サダトとナセルは共に自由将校団を結成した軍人仲間です。

シシが軍最高司令官をやめて大統領選に出るならば、元軍人なだけの単なる一文民(ちょっと無理がありますが)なので、「軍政」と批判されることもない・・・はずなのですが、これってやっぱりムバラク時代への逆戻り?でしょうかね。

このシシという人。

本名アブドゥルファッターフ・サイード・フセイン・ハリール・エッスィースィーعبد الفتاح سعيد حسين خليل السيسي。

彼の名前はアブドゥルファッターフで、サイードはお父さん、フセインはおじいちゃん、ハリールはひいおじいちゃんの名前です。

1954年11月19日生まれの59歳。

カイロ旧市街にあたるイスラミック・カイロのガマレイヤという地区に生まれ、子どもの頃からもの静かで信仰に篤く、かつ愛国心の強い少年だったようです。2人の兄弟と5人の姉妹がいます。

お父さんは、お土産街として有名なハーンハリーリに「シシ」という名の手工芸店を所有しています。

あれこれ検索していたら、こんな写真が出てきました。

3909962566.jpg

少年時代のシシが、ナセル大統領に敬礼をする写真です。

軍国少年でもあったのかもしれません。

高校卒業後に軍士官学校に入学、1977年に卒業して陸軍士官となり、順調に出世して2006年にはアメリカの陸軍士官学校に留学もし、帰国してからは最年少でエジプト軍最高評議会のメンバーにも選出されています。

中東戦争後の世代の人なので、華やかな戦歴のようなものはないようですが、地味に評価されて出世したようです。

アメリカ留学時代に、リサーチペーパーを発表したそうで、そこには彼の理想として、「軍国主義とイスラム主義のハイブリッド型の統治」が掲げられていたとのこと。

私生活では既婚者で、3人の息子と1人の娘をもち、孫も4人いるそうです。

彼はお母さん子で、敬虔なお母さんの影響でコーランも暗誦しているそうですし、イスラミック・カイロ自体がイスラム色の強いエリアでもありますし、彼自身、敬虔なイスラム教徒なのだと思います。

彼の言うハイブリッドの何たるかは全く不明ですが、敬虔というのは当然尊敬の対象であり、またもの静かというのはエジプトではものすごい美徳(みんなウルサいから・・・)ですし、なおかつ、軍最高司令官というエジプトの強さと規律の象徴のトップでもあるというのは、国のリーダーとしての資質を十二分に持っている人なのだと思います。

もちろんあくまでも、エジプトという国のリーダーとして、ですが・・・。

彼が本当に大統領選に出馬するならば、もうそれで決まりだと思います。

他に誰も思いつかないですしねえ・・・。

統治のかたちに、世界中全ての国にあてはまる絶対的な正解があるはずはないので、エジプト国民がシシを大統領に望むなら、それでいいのだと私は思います。

ところで、街のいたるところでシシのポスターを見かけるのですが、様々なバリエーションのひとつにこういうものがあって・・・

1185614_1376651385897398_1050666460_n.jpg

ご覧のように、ライオンとシシが並んでいるものですが、ライオン=獅子=シシ???

まさか・・・

とエジプト人に聞いてみたら、ダジャレとか全然そういうことではなくて、シシは子どもの頃からライオンと呼ばれてきたから、とのこと。

関係ありませんが、シリアのアサドはその名前自体が「ライオン」という意味ですし。

シシがエジプト大統領になったら、ライオン対決がみられる日がやってくるかもしれませんね・・・。

11

25

コメント

シナイ半島の新しい道路標識

facebookで友人が、こんな図をシェアしていました。

題して、「北シナイにおける新しい道路標識」。

1470045_602378166477838_590110966_n.jpg

絵を見ればだいたいお分かりかと思いますが、一応順にご紹介します。

中央上は、「狙撃者に注意」

左上は「RPGに注意」

右下は「自爆者に注意」

中央下は「同胞団に注意」

右下は「爆発物を積んだ車両に注意」

・・・どれもこれも、シャレになってません。

が、これが北シナイの現実です。

あ。もちろんこれらは、ブラックジョークであり、北シナイで本当に使用されている標識ではありません。

エジプト軍は現在、テロ掃討作戦を実施していますが、その主戦場のひとつがシナイ半島北部です。

シナイ半島には10程度のテロ組織が潜伏しており、警察や軍を狙った攻撃を執拗に続けています。軍の側は、それらを駆逐すべく、日々空爆や戦闘を行い、テロリストの検挙につとめています。

先日、北シナイのアリーシュ近郊在住者と知り合ったのですが、爆撃、銃撃戦は日常のことで、もう慣れたから平気〜なんて言っていました。

平気なわけはないと思うのですが、なんというか、平気と思っていないとそういう環境下では暮らしていけないのだと思います。

今爆撃されるかも、三秒後に銃撃されるかも、明日仕掛け爆弾にあうかも・・・なんて考えながら毎日暮らしていたら、精神的にイカれてしまうにちがいありません。

テロ掃討作戦が行われている北シナイにも、普通の人がたくさん生活しています。

いつも、「軍頑張れ!」「テロリストやっつけろ!」と思っている私ですが、それらに怯え・・・というか、怯え続けて暮らした結果、それを日常として暮らさざるを得なくなっている人々がいることを、忘れてはいけないな、と思いました。

11

25

コメント

エジプトのデモ法の概要

昨日、エジプトのアドリー・マンスール暫定大統領がデモ法に署名し、同法が成立しました。

ニュースなどでは「デモ規制法」と表されていますが、アラビア語上は一応、単なる「デモ法قانون التظاهر」です。

ムスリム同胞団による連日のデモは、本人達がいくら「平和的デモ」だと主張していても、実際には平和なままでは終わらない場合が数多く発生しています。

同法は短期的にはもちろん、この同胞団のデモを規制するのが目的なのでしょうが、人権団体がやれ「人権侵害の法だ!」だの、「平和的集会すらも犯罪行為とみなすのか?!」だの声高に批判していたわりには、全文を読んでみると割と納得の内容でした。

同法は25条から成り立っていますが、重要なのは以下の点です。

・国民は法の遵守のもとに、平和的なデモや集会を行う権利を有する
・デモや集会を行う場合には、実施の三日前までに、警察署にデモや集会の主催者、趣旨、スローガンなどを届け出なければならない
・内務省や治安当局は、当該デモが国家の治安と社会の安全を脅かすと判断するにたる情報を得た場合には、デモの実施を禁じる権利を有する
・届け出を行うことなくデモを実施した者には、2年以上5年以下の懲役、3万ポンド(約45万円)以上5万ポンド(約75万円)以下の罰金が課せられる
・デモ参加中に武器や火器を携帯していた者には7年以上の懲役、10万ポンド(約150万円)以上30万ポンド(約450万円)以下の罰金が課せられる
・デモ参加中に覆面等で顔を覆った者には、1年以下の懲役、3万ポンド(約45万円)以上5万ポンド(約75万円)以下の罰金が課せられる
・治安当局は、デモが暴徒化した場合には、警告し、それでも沈静化しない場合には水や催涙ガスを使用し、最終的にはゴム弾を使用する権利を有する

一応言っておきますが、デモ法の第一条はあくまで、「国民の集会・デモの権利」を保証する内容です。

その他の条項を、人権侵害ととらえるかどうかは人によると思いますが、私はあまりそのようにはとらえていません。

日本でもデモを行う際には届け出をしなければなりませんし、エジプトをみれば明らかなように、手当たり次第に無制限にデモを行うと、大渋滞が発生し、社会が混乱し、経済的にも大きな支障がでます。

まあ、当局がキケンだと判断したデモは事前に禁止できる、という一文を持って人権侵害とするかどうかですが、確かに当局の意に添わないデモ(反政府デモ)は行いにくくなるのかなあ?

でも、ムバラク時代はずーっと非常事態令の適用状態が続いていて、デモも集会も禁じられていましたが、結局デモでムバラク政権が崩壊したように、デモ法が国民の自由を奪ってがんじがらめにするってことにはならないと思いますけどねぇ、個人的には。

それよりも、道を封鎖したり、地下鉄の駅を占拠して使用不可能にしたり、大学で騒乱を起こして授業をできないようにしたりといった、社会的な害悪を明らかに引き起こしている同胞団のデモを、このまま野放図にしておくことのほうが問題だと思います。

それに治安部隊に対しても、「ライフルによる狙撃を認める」とはしておらず、行く所まで行っても「ゴム弾の使用を認める」程度ですので、シリアよりずっと規制がきいていると思いますし。

エジプトはもともと、デモ大国として知られていますが、デモ法の成立を経て、今後のエジプトのデモ状況がどのようになるか、注目していたいと思います。

11

24

コメント

エジプト的「日本人を見習おう!」

今日のアハラーム紙には、ちょっと面白い記事が掲載されていました。

IMG_0406.jpg

「人格形成の技術」というタイトル。

「どこの国」とは明言されていないのですが、右側三枚の写真は日本ですよね〜。

記事の内容は、

「先進国では子ども達自身に学校の床やトイレの掃除をさせ、学校や環境一般を大切にする必要性を学ばせている。こうした諸国は間違いなく、人格形成の何たるかを知っているのだ。他方生徒達がどんどん学校から逃げ出すような国は間違いなく、どこかが間違っているのだ。」

というもの。

もちろん、「子どもが学校からどんどん逃げ出す国=エジプト」です。

「どこかが間違っている国=エジプト」でもあります。

左下の写真には、「エジプトでは学校の壁を乗り越えるのはみんなの趣味」という説明が・・・(汗)

子どもが教室を掃除する右上の写真には、「幼少期から清掃・・・我々も見習いたいものだ!」。

右下のトイレの写真には、「トレーニングとはかくあるべき」。

その隣には、「秩序こそ発展の秘訣」。

なんだかなぁ・・・という感じです(苦笑)。

エジプトに暮らしていると、本当にうんざりするのですが、ここはどこもかしこも清潔や秩序とはほど遠い世界で、少しは頑張ろうよ・・・とついつい思ってしまいます。

この記事のように、一応、それらを意識している人もいるのだ、とわかると、ちょっと安心します。

いえいえ、日本を見習え!とか全然思っていないのですが、エジプト人自身の為に、です。

そういえば以前、同じような内容の「日本を見習おう!」という記事がfacebookで出回っていたことがあります。

この写真と一緒に、掲載されていました。

526721_507318365976795_2098246572_n-1.jpg

女子生徒の脚の部分にモザイク(?)がかかっているのが、さすがイスラム国。

ここでは見習うべき日本人の習慣が列挙されているのですが、そこでもやはり第一にあげられていたのは、「日本には毎日15分間生徒と教師が一緒に教室を掃除する時間がある」でした。

他には、「日本人は犬の散歩の際に糞をひろうための袋を持ち歩く」(→エジプト人はもちろん糞は放置)とか、「日本人は裕福なのにお手伝いさんを使わず、父母が責任を持って子どもを育てている」(→エジプトの金持ちは子育てはお手伝いさんに丸投げ)、「日本の電車は年平均7秒しか遅れない」(→エジプトでは数時間の遅れは普通で、最近は電車の運行自体がなくなることもしばしば)等々・・・。

しつこいようですが、日本を見習え!とは全く思わないのですが、エジプトの道は糞とゴミで悲しいほど汚いし、お金持ちは子どもなんて放置、家事なんてやるわけもなく、一日中タバコを吸いながらおしゃべりしてるだけ的な人も多いですし、電車は来ないし止まるし死亡事故多発だし・・・

これはマズいなあ、という意識があるならば、頑張って改善してもらいたいです。

本当に。心底思います。

11

24

コメント

内相「テロの背後に同胞団」

エジプト内相がついに、「テロの背後にいるのは同胞団」だと明言しました。



昨日開かれた、記者会見でのことです。

今朝のエジプト各紙は、どれも一面でこの会見の内容を取り上げています。

IMG_0408.jpg

IMG_0407.jpg

イブラヒム内相の会見の概要は、以下のとおりです。

この数ヶ月間、エジプト治安当局は非常に危険なテロ攻撃に対峙し、一方で多くの犠牲を払いつつ、多くの成果もあげてきた。当局は、6県において、10のテロ組織を摘発、それらに属する74人のテロリストを拘束し、彼らの中には、内相(自分自身)暗殺未遂治安警察幹部(ムハンマド・マブルーク)暗殺ワッラーウ教会襲撃、サテライト施設攻撃など、ここ数ヶ月間に発生した多くのテロ事件の容疑者が含まれている。

6月30日革命以降、エジプトがかくも多くのテロ事件に直面してきたのは、ムスリム同胞団が、国際的な同胞団組織の協力と資金提供を受けた上で、国家転覆を目的とし、テロ攻撃を実行させるために、様々な国際テロ組織と手を結び、資金を提供してきたからである。

それらのテロ組織は、いずれもタクフィール思想をもっており、中にはアルカイダ系テロ組織であるアンサール・バイトゥルマクディスや、リビアやガザのアンサール・シャリーアとつながりのある組織もある。

アンサール・バイトゥルマクディスや、アンサール・シャリーアなどが、エジプト国内の様々小規模テロ組織に資金や武器を提供し、それらが国内で複数のテロ攻撃を実行してきたのだ。

また当局は、国内で過激なタクフィール思想とアルカイダの戦略を広める活動をし、暴力を扇動し、混乱を助長してきたグループの指導者たち5人も、逮捕した。その中には、アルカイダ指導者のアイマン・ザワーヒリーの弟である、ムハンマド・ザワーヒリーや、ムルガーン・サーリムも含まれている。

云々・・・

エルマスリ・エルヨウム紙はご丁寧に、容疑者たちの名前の一覧表も掲載してくれています。

IMG_0409.jpg

内相の会見から理解できるエジプト国内のテロ攻撃の構図は、

国際的なムスリム同胞団組織
↓ 資金提供&協力
エジプト国内のムスリム同胞団
↓ 資金提供&テロ攻撃要請
アルカイダ系を含む国際テロ組織
↓ 資金提供&武器提供&テロ攻撃要請
国内の小規模テロ組織

テロ事件

ということのようです。

よりはっきり言ってしまうと、

「ムスリム同胞団=国際テロ組織」

というわけです。

これまでに、こちらや、こちらや、さらにこちらでも紹介して来たように、同胞団とテロ組織との関係は常に言及されてきていましたが、内相発言レベルでこの嫌疑が明言されたということは、つまり・・・

今後の同胞団の運命は・・・

言わずもがな、でしょう。

いつもエジプトメディアを身近にしている私から見ると、「ついにきた」という感じですが、この発言の国際的なインパクトはどの程度のものなのでしょうかね?

同胞団というのは国際的な組織で、例えばシリアのムスリム同胞団は、シリアの反アサド、反体制派の主たるメンバーで、トルコがそれに肩入れしていることで有名ですが、

同胞団=国際テロ組織

ということになると、同胞団を支援しているトルコやカタールはテロ支援国家?!ということになってしまうわけで・・・

エジプトは先日、在カイロのトルコ大使を追い返してしまい、トルコとの外交関係を格下げしてしまいましたが・・・

中東の空気は、更に不穏なものになりつつあります。

11

22

コメント

エジプトで魚(6)一般家庭編

エジプトで魚(5)大物編に続き、今回は番外編の(6)一般家庭編です。

これまで紹介してきた魚は、エジプト的にはかなりの高級魚ばかりで、一般家庭の食卓にのぼるような魚は冷凍サバ(マカレル)くらいしかありません。

でもエジプト人は、「オレは魚料理が好きだ!」とか、「イード(ラマダン後や犠牲祭)の時はやっぱり魚料理だよね」といったように、魚を食べることを好む人が多いのですが、ではどんな魚を食べているのかというと・・・

ずばり。

ボラとティラピアです。

エジプトではボラ=ブリ、ティラピア=ブルティと言います。

ブリはこちら。

DSC_1030.jpg

このちょっと目がくりっとしていて、頭が四角い奴が、ブリです。

ホテルのビュッフェなどでは、これを直火焼きして出しているところも多く、エジプト人は喜んで食べるのですが、私はちょっと・・・アレです・・・。

ブリという名前ですが、日本の鰤とは似ても似つかないボラですので、お味のほうは推して知るべし。

エジプト人は特に、「アレキサンドリで食べるブリは本当に最高だ!」とよく言うのですが、私はアレキでもブリは食べないので、その真実はわかりませぬ・・・。

そしてブリよりさらに安価で、エジプト人になじみ深い魚がこちらのブルティ。

DSC_1029.jpg

ナイル川でとれるティラピアで、どんな場末のスーク(市場)でもこれは手に入ります。

ナイルの川辺では、釣りをしているおじさんが時々いるのですが、釣っているのはたいがいブルティです。売りに行くんですかねえ〜?

こちらもお味は・・・です(汗)。

ブリもブルティも、試しに買って料理してみたことはあるのですが、どんなに工夫しようと、ブリはブリ、ブルティはブルティなので、リピートには至っていません。

従って、料理写真もゼロです・・・。

決めつけるつもりはありませんが、美味しい魚を食べ慣れた日本人の中には、あまりこれらを美味しいと思う人はいないのではないか、と思います。

エジプト人は、から揚げにするか、スパイスをふって焼くか、オーブン焼きにするか、そんな感じで食べることが多いようです。

11

21

コメント

エジプトで魚(5)大物編

エジプトで魚(4)白身編に続き、(5)大物編です。

大物といえば、何と言ってもマグロ。

DSC_0303.jpg

行きつけの魚屋は、マグロを仕入れると、確実に私に「買わないか〜」と声をかけてきます。

特大すぎると、家の包丁では歯が立たないので、おろしてもらいます。

DSC_0313_201311172224351da.jpg

一度、小さめのマグロ(とは言っても4キロ程度)を買って来ていちからおろしたことがあるのですが、もう二度とやりたくない・・・という大変さでした。

マグロは、ショウガ醤油につけて、から揚げにするのが一番美味しいです。

181379_326449144099496_2064394858_n.jpg

あとは、ステーキとか・・・

560563_326449230766154_1538740059_n.jpg

あら汁とか・・・

165453_326449197432824_177534139_n.jpg

実は刺身もやったことがあるのですが、私と客人はへっちゃらだったものの、夫が大当たり(汗)したもので、もう二度とやらないことになりました・・・。

まぐろは一挙に大量買いが必要な上に、さばいて、処理をして、料理にまでたどり着くのが大変なため、そう滅多には購入できません。

そして第二の大物といえば、ウナギ。

ウナギは、近所の魚屋にはないのですが、カルフールでよく見かけます。

DSC_1028.jpg

かつて一度だけ購入し、料理したことがあるのですが・・・

DSC_0014_20131117223111ec1.jpg

いやあ〜、この状態にもってくまでが、ものすごく難儀でした・・・。

皮がものすごくかたくて、もちろんうちには専用の道具なんてあるわけがないので、いやはや、まさにウナギとの戦いでした・・・。

結局、うな丼を作り・・・

DSC_0026.jpg

翌日は、ウナ玉丼を作りました。

DSC_0033.jpg

そこそこ美味しかったのですが、とにかく大変なので、よほどのことがない限り、もう挑戦することはないかと思います・・・(汗)。

ちなみに、マグロに関しては、冷凍の刺身用マグロがグルメエジプトというちょっとこっぱずかしい名前の高級スーパーで売られています。

またウナギに関しては、ザマレクにある高級和食屋牧野で、時々提供しているようです。

私はもちろん、料理修行などしたことのないただの一般人ですから、マグロもウナギも、エジプトにくるまで自分でおろしたことなどありませんでした。

マグロなんかは、おろしてみると、あ〜、ここに大トロがあるのね〜とかわかって面白いことは面白いのですが、マグロにせよ、ウナギにせよ、とにかくかたいので、一般家庭にある道具ではおろすのに限界があります。

チャレンジャーの方は、一度やってみると面白いと思います。

11

21

コメント

ムスリム同胞団に対するエジプト当局の本音

エジプトの前政権を担ったムスリム同胞団は現在、NGOとしての登録を抹消され、あらゆる活動を禁じられた状態にあります。

同胞団の指導者の多くは殺人扇動罪など多くの罪状で逮捕され、裁判を待っている最中ですが、エジプトの現政権が今後、同胞団をどのように処遇していくつもりなのか、その本音ははっきりとは伝わって来ません。

ところが昨日、クウェート訪問中のマンスール暫定大統領が記者会見において、ついうっかり(?)か、本音らしきものをもらしました。

IMG_0328.jpg

同胞団とエジプト政府は和解を模索しているのではないのか、という記者の質問に対して、大統領は、

「和解?! いったい誰と?! 連中は国民に対して、あんなことをやったのですよ! 犯罪者とどうやって、和解などすることができましょう? 私は国家として、それ(和解)を拒絶します。」

と答えました。

また同胞団の権力失墜の契機となった6月30日革命については、

「あれは同胞団にとっての激震でした。そして同胞団指導者たちは今や、暴力集団と手を組んでいます。」

と述べています。

同胞団の今後に関しては、同胞団自身から「もうモルシ復権にはこだわらないから、組織として生き残らせてほしい」という提言が出されているとか、サラフィー組織を仲介とした和解案が進んでいるとか、様々な情報が錯綜していますが、エジプト当局の本音はまさに、大統領の上述の一言に尽きるでしょう。

つまり、

「同胞団=犯罪組織」

というわけです。

同胞団はこれまでにも2度、当局による「弾圧」をうけ、壊滅的な「被害」をうけましたが、それにもかかわらずしぶとく生き残ってきました。

同胞団に好意的な見方をすれば、今回の件も「弾圧」なのでしょうが、今年に入ってからの一連の流れをつぶさにみていくと、少なくとも私にとっては、「弾圧」ではなく、危険組織に対する「取締」であり、当然の結果としての「活動禁止」であるように見えます。

これまでも、同胞団に関する黒い噂は絶えませんでした。ところがこのところ、噂だけではなく、同胞団員自身が武器を持ち、暴力を振るっている証拠がいくらでも映像で残されているのみならず、同胞団と武装組織がつながりをもっているという証拠も次々とあげられています。

同胞団が慈善行為も行っていたことは否定しません。

そういう組織としてのみ、生き残るということは、果たして残された道なのかどうか・・・。

判断するのは私ではないのですが・・・。

11

21

コメント

英雄として死ぬこと

エジプトはこのところ連日、テロ事件に見舞われています。

11月17日には治安警察の高官ムハンマド・マブルークが体中に12発もの銃弾を浴びせられて暗殺され、昨日はシナイ半島のシェイフ・ズウェイドで軍人の乗ったバスを狙った自動車爆弾により、12人もの軍人が亡くなりました。

ムハンマド・マブルーク氏に関しては、このところエジプトですっかり有名になってきたイスラム武装組織アンサール・バイトゥルマクディスが早々に犯行声明文を発表し、「エジプト軍や警察は圧政者であり、マブルークはその代表のひとりである」云々とした上で、この暗殺は軍や警察が罪のない女性達を多く逮捕、拘禁していることに対する復讐である、と述べています。

マブルーク氏は警察の中でも宗教的過激派の取締を担当していたそうで、同胞団幹部らの逮捕にも深く関わっていたことから、こちらのメディアではそれを理由に狙い撃ちにされたという見方がされています。

昨夜、このマブルーク氏の奥さんのインタビューが国営テレビで放映されたのですが、もう・・・本当に言葉を失ってしまいました。



ご主人については、「彼は男の中の男で、あんなに素晴らしい人はこの世のどこにも存在しない」と、何度も繰り返し言っていました。職務が多忙でなかなか休みもとれず、殺害された日は、彼にとって3週間ぶりの休日だったそうです。

またお二人の間には三人の子どもがいるそうで、一番上の子もまだ12歳であることから、父の死についてはまだ伝えず、「お父さんは南アフリカに仕事で行っており、しばらく電話がつうじないのよ」と言ったそうです。

・・・。

本当に立派な人だったのだと思います。

ご冥福を、心からお祈りします。

昨日亡くなった12人の兵士についても、みな若い人たちばかりで、何と言うか・・・もう何とも言いようのない気持ちです。

シナイ半島では軍がテロ掃討作戦を展開しており、テロリストの拠点を攻撃している一方、テロリストの側も頻繁に軍や警察に対して攻撃をして来ています。

彼らの目的は、シナイ半島からエジプト軍と警察を一掃し、そこにイスラム首長国を建国することなので、軍や警察に恐怖を与えるのを目的に、気味の悪い、執念深い攻撃を、頻繁に繰り返しています。

アリーシュの警察署など、既に40回以上攻撃をくらっているそうで、その執念たるや、恐るべきものです。

兵士達は昨夜、国葬で見送られ、その場には軍の最高司令官で国防大臣のシシも参列し、遺族にお悔やみを述べていました。

エジプトにいると、心底実感するのですが、ここで私たちが何とか平和に暮らしていけるのは、一にも二にも、エジプト軍と警察のおかげです。

いくら立派な葬式を出してもらっても、亡くなった人は戻らず、遺族の心も癒されはしないのでしょうが、エジプト国民ではなく、単にエジプトにいさせてもらっている外人に過ぎない私も、命をかけてエジプトを守ってくれている軍と警察に、最高の敬意と感謝を示したいと思います。

11

20

コメント

エジプトで魚(4)白身編

エジプトで魚(3)イカ・タコ編に続き、(4)白身編です。

エジプトで一番身近な白身と言えば、舌平目。

DSC_0377_20131117214925068.jpg

左上の白い魚が舌平目です。

エジプトでは、ムーサーと呼びます。

なんだか不細工な魚ですが・・・

P1010372.jpg

薄味で煮付けると、すごく美味しいです。

その他にも、揚げてからソースをかけてみたり・・・

DSC_0007.jpg

ムニエルにしてみたり・・・

DSC_0002_201311172149281ef.jpg

味は確実ですし、何より、ムーサーは手に入りやすいのが魅力です。

また、こちらも割とよく売っているハタ。

エジプトでは、ウィイルとか、ワッアールと言います。

DSC_0003_20131117214929d87.jpg

これもふつうに煮付けると美味しいです。

DSC_0011_2013111721493158f.jpg

なんというか・・・上品な味がします。ただ、あまり大きいウィイルは、皮がものすごく厚くて、大味になるので、避けた方が懸命です。

スズキも大概売っています。

エジプトでは、アルースと言います。

DSC_0417_20131117215427a25.jpg

右側がスズキ、中央はサワラです。

スズキは大型のものが多いので、三枚におろしてポアレにすると美味しいです。

600547_326449580766119_1143370539_n.jpg

舌平目も、ハタも、スズキも、いずれも手に入りやすいのですが、私は圧倒的に舌平目派です。

これを煮付けたタレをご飯にかけて食べるのが、3歳の娘は大好きです。

11

19

コメント

エジプトで魚(3)イカ・タコ編

エジプトで魚(2)光り物編に続けて、(3)イカ・タコ編です。

エジプトでは、イカはかなりポピュラーな食材で、常に簡単に手に入ります。

ただ、いつも売っているイカは、ぽってりしていて全く歯ごたえのない代物で、どうにも好きになれません。

ところがたまに、ヤリイカ的なイカに出会うことがあります。

出会った際には、確実に購入。

DSC_0082_2013111721245016b.jpg

キロ買いして、ワタと骨を引っこ抜き、処理してから、食べない分は冷凍します。

イカはもう、いくらでも料理の方法はありますが、例えば野菜と炒めたり・・・

31599_393506447393765_1996019083_n.jpg

大根と一緒に煮たり・・・

576629_550175691726839_255245906_n.jpg

マリネにしたり・・・

1394288_550175785060163_532834119_n.jpg

何にしても、美味しいです。

ただ、しつこいようですが、あのいつも売っているぽってりイカは、なんかイマイチなんですよね・・・(汗)。

イカは、エジプトではカラマリです。

また、タコにも、たまーーーーーに出会います。

DSC_0023_20131117212858609.jpg

生のタコは、こんな風にものすごくグッタリとしていますが、ひとたび茹でると・・・

DSC_0031.jpg

こんな風に、シャキーーーーーーン!!とします。

私たちのタコのイメージは、生タコよりむしろゆでダコだと思うのですが、なぜでしょうかねぇ・・・???

このゆでダコは、もちろん、このまましょうゆをつけて食べても美味しいですし、マリネにしても美味しいですし、こんな風にアヒージョにしても美味しいです。

205543_393506974060379_1782050376_n.jpg

タコはから揚げも美味しいですよね〜。

うちは、主人がタコ好きなので、もっと頻繁に手に入るとよいのですが、これまた滅多に見かけないのが残念です。

だからこそ(?)、たまに発見した時の「タコきたーーーーーーーっ!!」的な喜び(?)は大きいのですが・・・。

11

18

コメント

エジプトで魚(2)光り物編

エジプトで魚(1)鯛編につづき、(2)光り物編です。

私は個人的に、魚の中で光り物が一番好きです。

特に好きなのが、いわし。

エジプトではサルディンと言います。

こちらは最小サイズのサルディン。

DSC_0538.jpg

丸ごと揚げるだけでも美味しいです。

写真左は、骨と頭をとったもの。

私は、つみれにして、お味噌汁にするのが好きです。

309899_465606163517126_1888811434_n.jpg


もう少し大きいサイズの物ならば、南蛮漬け。

DSC_0060.jpg

私の大好物ですが、3歳の娘には骨は無理みたいです。

更に大きいサイズのイワシが手に入った時には、三枚おろしにして、蒲焼きにしても美味しいです。

1094996_522970904447318_1500241243_n.jpg

やっぱり、イワシ最高!!

次に、エジプトで意外に手に入る光り物といえば、サワラ。

エジプトでは、デラークと言います。

こちらのように、小さめのサワラは、割とよく見かけます。

IMG_0446.jpg

三枚おろしにして、昆布締めにしたり・・・

DSC_0003_201311172100268b5.jpg

味噌漬けにしたり・・・

DSC_0011_20131117210027063.jpg

たまーに大きなサラワを見つけた時には、こんな風にステーキ風にして食べます。

DSC_0014_20131117210029478.jpg

これはもう、絶品。本当に美味しいです。

また、エジプトでは、日本の冷凍サバ(サイズの小さいもの)がよく売られています。

エジプトでは、マカレルと言います。

1148835_4697557531847_827522328_n.jpg

冷凍のものを倉庫から出してきて、野ざらしにして売るので、買いたい場合には、朝一で買うか、冷蔵庫からカチコチに凍った物を持って来てもらうのがよいです。

これも三枚におろして、普通に塩焼きにしたり・・・

292202_303287593082318_1783043763_n.jpg

鯖味噌にしたり・・・

556278_303288023082275_644336521_n.jpg

ショウガで煮付けたり・・・

546223_286384428105968_1189746618_n.jpg

いくらでも、いろいろにアレンジできます。

光り物に目がない私は、サワラなんか見つけた日にはキロ買いして、味噌漬けやら柚庵焼きやらいろいろ作って、せっせと冷凍することにしています。

光り物の並ぶ日の食卓は、まさに、もう間違いなく「ジャパン」そのもので、嬉しくなります。

好きな時に手に入るともっといいのですが、漁の具合&魚屋の気まぐれで、たまにしかお目にかかれないのがつらいところ。

でも簡単に手に入ったら、今みたいな感動は薄れてしまうのかもしれませんが・・・(苦笑)

11

17

コメント

エジプトで魚(1)鯛編

暑い国エジプトも、11月半ばにして、ようやく少し涼しくなってきました。

この時期になると、やっと近場でも美味しい魚が手に入るようになります。

エジプトでは魚は買わない、という日本人が多いのですが、私は買います・・・というか、美味しそうな魚を見つけたら、それこそすぐさま、確実に買いに走ります。

そしてエジプトは紅海と地中海に囲まれた豊富な漁場を持つ国ですから、当然、美味しくて新鮮な魚が手に入ります。(まあ、夏場は無理なのですが・・・。)

基本的に、生の魚は全て、切り身の形状ではなく丸ごと一匹で売られています。

そして1キロいくら、と値段がつけられているので、欲しい分だけ(1匹とか2匹とか)重さを測ってもらい、その分の代金を払います。

エジプトで手に入る魚もいろいろあるので、今回は鯛の類をご紹介。

まず、こちらが一番手に入りやすい鯛類。

エジプトではデニースと言われている魚です。

DSC_0023.jpg

普通に塩焼きにしたり、煮付けにしても食べられますが、ちょっとクセがあるので、あれこれ工夫をして食べた方が美味しいです。

例えば、オリーブオイルとレモンでマリネして、ギリシア風に焼いてみたり・・・

DSC_0005_20131117184235afe.jpg

ハーブでマリネしてオーブン焼きにしてみたり・・・

DSC_0041.jpg

ワイン蒸しにしたり・・・

576030_303287703082307_310742694_n.jpg

はたまた、鯛飯にしてみたり・・・

DSC_0277.jpg

と、バリエーションは多種多様。

そしてこのデニースよりも美味しい鯛類が、ムルガーンと言われている魚。

エジプトでは赤い色をした鯛類は一般にムルガーンと呼ばれ、さらにムルガーンの中にもいろいろあるのですが、こちらが、ムルガーン・アブーナッザーラ。

DSC_0014.jpg

そして、こちらがムルガーン・イスカンダリーヤ。

DSC_0422.jpg

イスカンダリーヤの方が、見た目は地味ですが、味は格段に良く、値段もアブーナッザーラの倍くらいします。

このムルガーン類は、先ほどのデニースで紹介したどの料理を作っても、デニースより美味しくできます。

私はシンプルに、丸ごと煮付けるのが一番好きです。

丸ごと魚料理は、どうやってやればよいのかわからない!と抵抗がある人が多いようなのですが、お腹を出して、ウロコをとってもらうまでは魚屋さんにやってもらい、あとは料理をする前に必ず全体に塩をふってしばらく放置し、そのあと水気をきっちりとふきとって、臭みを確実に除去し、ある程度身をしめるのがコツです。

アラビア語ができなくても、美味しそうな魚を指差してとってもらい、あとは英語でClean, pleaseとか何とか言えば、ウロコとりとお腹出しくらいはやってくれるはずです。

エジプト在住者の方々、是非お試しあれ。

11

17

コメント

インターナショナルスクールの評価

3歳の娘がインターナショナルスクールに通い始めて、二ヶ月が経ちました。

カリキュラムやら行事やらについて、始業前には学校からの説明が殆どなかったため、いったいどんなことになるのやらさっぱりわからない状態でスタートしたのですが、さすがにだんだんと状況がつかめてきました。

まず、かなりいろいろな行事があります。

この二ヶ月だけで、観劇(ライオンキング)、インターナショナルデー(各国の父母がブースを出してお国のPR)、ハロウィンパーティー、運動会等々がありました。

どの行事も直前に通知がくるので、慌てて準備をすることが多いです。

「明日は運動会なので、必ず帽子をかぶって来て下さい」→帽子持ってないんだけど?!

といった感じ。

また驚いたのは、「明後日はハロウィンパーティーですが、仮装をして学校に来たい子どもは20ポンドの罰金を払って下さい」というお知らせ。

罰金?!

意味がよくわからず、先生に尋ねたところ、これは仮装をしてはならない、という意味ではなく、むしろ仮装をしてこないとクラスで浮いて寂しい思いをしますよ、とのこと。

今でも意味はよくわからないのですが、とりあえずこの罰金とやらを払って、娘にも仮装をさせました。

そして、いろいろ頑張ると、表彰状をくれます。

DSC_0012.jpg

DSC_0011_2013111717495965e.jpg

これらは娘からするとよほど嬉しいらしく、何十回も文面を読まされました・・・。

娘の学校運営に関して一番驚かされてたのは、かなりしっかりとした評価を定期的につけてくれる点です。

まず、毎週末、「態度」と「努力」について、

1)素晴らしい
2)よい
3)努力が必要

という三段階評価をつけてくれます。

DSC_0003_201311171749582c3.jpg

更に、1〜2ヶ月おきに、より詳細な評価票をくれます。

スライド2

1)個性、社会性、感情面での発達
2)数学的発達
3)世界についての知識と理解
4)コミュニケーション、言語、リテラシー
5)創造的発達
6)身体的発達

と複数の項目にわけられ、それが更に細目にわけられて、それぞれに「できる」か「学習中(つまりできない)」かの評価がつけられます。

また、先生から総評についてのコメントももらいます。

評価の方は、私から見て「できる」と思うところに、先生から「できない」と評価されている場合が多く、先生から見ると、もしくは学校では「できない」ことが多いのかな〜と認識するきっかけになりました。

細目には、「親離れができている」という項目があったりして、もちろん娘は「できない」なのですが、3歳児がこの項目で「できる」だったら、逆に恐いんじゃない・・・?なんて思ったり。

総評は、

「ウイはすぐに学校に慣れ、いつもクラスの活動に興味をもって参加している。コミュニケーションのスキルはよい。新しい活動に挑戦することを楽しんでいる。全ての活動に熱心にとりくみ、学校が好きなようだ。だがまだ指示に従うことを学びつつある段階にある。」

と、ごもっともな見解。

私としては、毎日楽しくやっているようだ、とわかれば、それだけで十分・・・

なのですが、自分の名前を書けるようになって、書いてみせてくれたり、有意味な絵を描けるようになったり、30まで数が数えられるようになったり、アルファベットだけでなくアラビア文字も書けるようになったりしていて、3歳でもいろいろできるものだなぁ〜と本当に驚かされます。

こんなように、学校でかなりあれこれ勉強しているようなので、帰宅後と休日はもっぱら運動に明け暮れています。

11

07

コメント

モルシ前大統領獄中録(2)

モルシ前大統領は11月4日の初公判後、アレクサンドリアにあるブルグルアラブという刑務所に収監されました。

11120135124651.jpg

今日のエルヨウムッサービウの記事によると、正確には、ブルグルアラブ刑務所内にある病院の治療室に入れられているそうです。

なぜかというと、ブルグルアラブ刑務所にはソブヒー・サーリフやハサン・エルブルヌスといった同胞団幹部が多数収容されており、彼らがいろいろなルートをたどって、モルシと連絡をとろうとしたり、モルシの様子を窺い知ろうとしたり、とにかくウルサいので、モルシを隔絶させることにした、という事情がある模様。

昨日で刑務所暮らし三日目を迎えたモルシですが、記事によると、なかなか優雅な(?)獄中生活を送っているようです。

昨日は、囚人用の食事のメインはインゲンを使ったものだったらしいのですが、モルシはそれを食べることを拒否し、刑務所内のカフェテリアから魚料理を注文して、それを食べたそうです。

その前日は、囚人用の食事はレンズ豆だったのですが、モルシはそれも拒否、カフェテリアに「タイワンアヒルبط مسكوفىが食べたい!」と注文したのですが、カフェにそんなものはなく、しょうがないので鶏料理を食べたそうです。

大統領のもとには大きなバッグが届けられ、その中には、着替えの他、食べ物や果物、炭酸飲料やミネラルウォーターなども入っていたとのこと。

さらに、エルヨウムッサービウが刑務所内部筋から得た情報によると、モルシは昨日、テレビを手に入れたそうです。というのも、モルシが「オレはテレビでニュースが見たい!」と言っていると知った同胞団員が、直ちにテレビを届けさせたからのようです。

モルシは獄中で、警備担当者らに対し、「私はエジプト国民によって選挙で選ばれた正統な大統領なのだから、刑務所は私の場所としてふさわしくない」と演説をぶってみたかと思うと、今度は警備担当者らをののしってみたり、なんだか矛盾した行動をとっている、とも伝えられています。

仮にも民主的選挙を経て選出された大統領だったはずのモルシ。

それが一夜にして軟禁状態におかれ、今は様々な犯罪の容疑をかけられた容疑者として刑務所に収監されるまでになってしまいました。

天国から地獄へ、真っ逆さまです。

こんな短期間に、人生の高みとどん底をいっぺんに味わった人は、そういないのではないでしょうか。

裁判で判決が下されるまでは、あくまで彼は容疑者であり、犯罪者ではないわけですから、いろいろと融通もきくのかもしれませんが、精神的にかなり参っているという報道も数多くあり、それらを勘案すると、獄中のワガママな振る舞いでかろうじて(前)大統領としてのプライドを保とうとしているのかな、なんて思えたりもします。

コーラとかセブンアップを飲み、エジプトでは高級な類に属する魚料理を食べながら、テレビでニュースをながめ、警備員に文句を言う・・・

ここ数日のモルシは、こんな毎日を過ごしているようです。

11

03

コメント

モルシ前大統領獄中録(1)

モルシ前大統領の様子が三ヶ月ぶりに公開(?)されました。

IMG_0204.jpg

エジプトの独立紙ワタンのスクープです。

モルシは7月3日に大統領位を剥奪(?)されて以降、どこに拘束されているのかも不明なまま、ビデオはおろか、写真の一枚も公開されなかったのですが、このたびワタンは、拘束中のモルシのビデオを入手したようです。

同ビデオは、三回にわたり、アシュトンや様々な人々と会うモルシの様子をおさめたもの。

同紙の某記者は治安筋とかなり太いパイプを持っているようで、これはものすごスクープです。

ビデオ自体は公開せず、その様子を紙面に綴るという形式で報道する方針のよう。

今日はその第一回目です。

明日がモルシ初公判なので、まあ、完全にタイミングをはかってのスクープですよね。

ビデオにうつっているモルシは前大統領とは思えないような落ち着きのない様子だった、とのこと。

まず、アシュトンEU上級代表との会談では、彼女がモルシに対し、

「なぜあなたは、カンディール内閣の辞職や早期の大統領選といった人々の要求に応じなかったのか」

とたずねると、彼は、

「大統領が存在する以上、判断を下すのは大統領であるべき。人々にはそれぞれ、違った考えがあり、私はカンディールは辞めろと言っている人がいるのも知っていたが、カンディールが適役だと言う人もいたのだ。」

と答え、アシュトンはそれを驚いた顔で聞いていた、とのこと。

これに続き、アシュトンが、

「エジプト中の数百万人の人々が、あなたと同胞団の退陣を求めてデモを行っています。これに答えるのが、民主主義なのではないですか?」

と言うと、モルシは、

「それじゃ、早く議会選挙をしなきゃ!」

と答え、アシュトンがさらに、

「そもそも問題は、議会選挙ではなく、早期の大統領選挙なのです」

と言うと、

「でも憲法にそんな規定はない!」

と言って、混乱状態に陥ってしまったそうです。

どうやら、モルシはこのときはじめて、6月30日に数百万人の人々が彼に反対するデモに参加したことを知ったようです。

またビデオの中で、警備担当者がモルシに、

「博士、何を飲みますか?」

と聞くと、モルシは

「お前達は、なんでオレに対して大統領と呼びかけないのか?!」

と言ったそうです。そして、更に、

「ここではみんなオレに対して、博士と呼びかけるが、みんなオレを大統領だと認識していないのか?!これじゃクーデターじゃないかっ!!」

と言うと、そこにいた1人が、

「そうです。もうあなたが大統領にもどることはありません。これが人々の意志なのです。」

と答えたそうです。それに対してモルシは、

「そんなのありえない!オレは憲法にもとづく大統領なんだ!オレは自分自身をまだ大統領だと思っている。みんな憲法をまもらなきゃいけないんだ!」

と激高した様子。そして、

「ここじゃ、みんなオレによくしてくれるので、オレは会いたいといってくる人はみな歓迎してきたのに・・・」

とだまされた風。

また裁判については、

「オレにかけられた嫌疑は、絶対的に否定する。オレはデモ隊を殺せなどと言っていない。それに大統領の裁判は特別であるべきだ。オレはそんなことはしていないと、自ら裁判官に言ってやる!」

と言ったそうです。そして、

「これじゃエジプトはたいへんなことになってしまう」

とかぶつぶつ言っているので、そこにいる人が、

「でももともと、あなたは問題を解決することができたはずなのです。なぜ人々の声に耳を傾けなかったのですか?あなたは大統領選挙戦の時、もし10人が私に反対するデモを行ったら、私はその声を聞いて辞任しよう、と言っていたではないですか?」

と言うと、

「え、なんだって?!オレはそんなことを言っていない!!」

と答えたそうです。

しかもその後、彼は実際にそれを言っているシーンを映したビデオを見せられ、

「オッ、オレはこんなことを言ったのか・・・言っている・・・」

シーン・・・。

となってしまったそうです。

明日はラービアの座り込みなどについて語られた言葉が掲載されるそうで、明日のワタンも気になります。

もちろん、初公判自体のほうがもっと気になるのですが。

プロフィール

 飯山陽

Author: 飯山陽
イスラム思想研究者。専門はイスラム法。都内の大学でイスラム思想を教えていましたが、現在はエジプトのカイロ在住、メディアの仕事をしています。
イスラム国に関しては別ブログ「どこまでもイスラム国」をご覧ください。

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

カウンター

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
海外情報
233位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
中東
6位
アクセスランキングを見る>>

ブログランキング

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

Designed by

Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。