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イスラム国とエジプト過激派の関係

昨日、久々にカイロ中心部で爆弾テロが発生しました。

私のいる支局からナイル川をはさんだ反対側で発生したため、爆発音がはっきりと聞こえました。

最近はイスラム国がアレだから、エジプト自体がニュースになることもないね〜、なんて話していた直後だったので、油断していた自分を反省。。。

外務省のゲート外にある木の根もとに爆弾が仕掛けられていたようで、警備にあたっていた警官二人が亡くなりました。

夜になって、アグナード・マスルが犯行声明文を発表。

あ

この攻撃はエジプト政府に対する復讐であり、この復讐はこれからも継続される、と述べられています。

ちなみに、アグナード・マスルاجناد مصرというのはエジプト語読みで、アラビア語で正しくはアジュナード・ミスルです。

更にこの攻撃を祝福するかのように、イスラム国の報道官アドナーニーالعدنانيからエジプトのイスラム過激派宛に音声メッセージが届けられました。

この中でアドナーニーは、「シナイ半島における我々兄弟」、つまりアグナード・マスルやABM(アンサール・バイトゥルマクディス)に対し、シシ大統領は不正な支配者「新しいファラオ」なのだから、その配下の者たちの家や拠点をどんどん攻撃し、彼らの首をどんどん切れ!と、けしかけています。

ABMはイスラム国に対してかなり強いシンパシーを見せており、おそらく彼らのやり方に触発されて、首切りをしたり、その映像を流したりということを最近やり始めましたし、またイスラム国から様々な支援を受けている、とも述べています。

一週間ほど前には、シナイで仕掛けた爆弾で、軍の車両が吹き飛ぶ映像をアップし、その被害のさまが非常に派手だったために大喜びしていました。



エジプト軍のシナイ半島におけるテロ掃討作戦は、当然のことながら継続中です。

要するに・・・何が言いたいかというと、

1) エジプトは首都カイロを含め、テロ多発地帯であることに何ら変わりはない
2) 日本ですら有名になってきているイスラム国とエジプトのテロには、関係性がある

ということです。

このところブログが更新できていなかったのですが、その理由はエジプトが安全になったからではなく、単にイスラム国含むあれこれで忙しかったからです。

冬にむけ、エジプト旅行を考えているのですが治安はどうですか?といった質問をされることも増えたのですが、外務省の勧告だけでなく、こうした現状をふまえた上で、検討していただきたいと思います。
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典型的エジプト人同士のケンカ

エジプト人はよくケンカをします。

そりゃ、日本人だってケンカくらいしますが、エジプト人のケンカは、

1 声がバカでかい
2 公共の場でも気にせずおおいにケンカする
3 すぐ殴り合う

という3点において、日本人同士のケンカの比ではありません。

街中でおじさん同士が殴り合いのケンカをしてたり、おばちゃん同士がつかみ合いのケンカをするのを見るのはしょっちゅうなのですが、今朝は我が支局内でエジプト人同士がケンカを始めました。

仮に2人をムハンマドとマフムードとします。

ムハンマド  「いやーさー、イスラム国ってさ、やってることがつくづく野獣だよねー」
マフムード  「(顔をひきつらせて)や、野獣とはなんだ!イスラム国は、イスラム教徒の長年の夢を実現させたという事実を、お前は認めないつもりか?!」


ムハンマド(仮)は敬虔だけど欧米製品やハイテク大好き、おしゃべりで明るい典型的エジプト人、マフムード(仮)は敬虔で、極端に欧米を嫌悪し、預言者ムハンマドの時代こそイスラムの理想と考える復古主義者で、説教師や妙な言説にすぐハマってしまう、これまた別の意味で典型的なエジプト人です。

彼らの名誉のために言っておきますが、2人とも素朴で気のいいエジプト人であり、まじめなムスリムです。

ムハンマド  「夢っていってもねえ。。。オレたちは毎日、あいつらが人の首切ったり、銃で処刑しまくったりする映像見てるわけでしょ?あんなのイスラムでも何でもない、ただの野獣の仕業だよ」
マフムード  「お前、首を切られた奴はユダヤ人だったのを知らないのか?!首を切られても当然だろう?!」

このへんから、向こう三軒両隣にまで響き渡るような大声です。

ムハンマド  「ユダヤ人だろうがなんだろうが、こんな映像が世界に流れたら、イスラムはヤバい宗教ですってことを宣伝してるようなもんじゃないか!イスラムは寛容な宗教なんだぞ!」
マフムード  「お前、コーランを読んだことがないのか?!不信仰者を見つけたら、どこであっても直ちに殺せ、と書いてあるだろ?!」
ムハンマド  「イスラムは寛容な宗教だ!」
マフムード  「イスラムは神の宗教だ!」


お気づきになったかもしれませんが、両者は議論をしているようでいて、その実、両者の話は全くかみ合っていません。ムハンマドの方はイスラム寛容説に、マフムードの方はコーラン至上主義にとらわれて、お互いにあらん限りの声を張り上げて自分の主張をまくしたてているだけです。

ムハンマド  「コーランにイスラムは寛容な宗教だって書いてあるんだぞ!お前こそ、コーラン読んだことないだろ?!何が悲しくて、イスラムは首切り野蛮宗教です、だなんて宣伝して回らなきゃいけないんだ?!」
マフムード  「コーランには、敵の首を打ち落とせ、と書いてある!イスラムは神の宗教で、コーランは神の言葉だ!彼ら(イスラム国)はコーランを忠実に実践しているだけで、彼らの行為は正統なものだ!」


このへんまでくると、もういつ殴り合いが始まってもおかしくないくらいのヒートアップっぷり。。。

ムハンマド  「神に誓って、イスラムは寛容なんだ!」
マフムード  「神に誓って、コーランは神の言葉で、神の法なんだから、ムスリムは守らなきゃいけないんだ!」

ああ、もう耐えきれない。。。

というわけで、このへんで私は一方を外に連れ出しました。

殴り合いになるのを阻止するためです。。。

同じ国に住むムスリム同士であっても、この手の問題はわかり合うことが決して出来ない場合が多々あります。

もしこれで、国が違ったり、宗派が違ったりしたら・・・

言うまでもありません。

中東の現状の縮図が身近にあることを、再認識させられた出来事でした。。。

プロフィール

 飯山陽

Author: 飯山陽
イスラム思想研究者。専門はイスラム法。都内の大学でイスラム思想を教えていましたが、現在はエジプトのカイロ在住、メディアの仕事をしています。
イスラム国に関しては別ブログ「どこまでもイスラム国」をご覧ください。

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