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カイロで連続爆弾テロ

今朝早くから、カイロでは爆弾テロが連続して発生しています。

ここで言うカイロとはいわゆる大カイロのことで、行政区域上はギザ県なのですが、慣例上カイロとされている地区で、ここには日本人も多く住んでいます。

朝6時過ぎから、6発の爆弾が爆発しています。

(1) モハンディシーンのアラブ連盟通りにあるボーダフォンの携帯電話ショップで爆弾が爆発、負傷者なし


(2) モハンディシーンのスーダン通りにあるボーダフォンの携帯電話ショップで爆弾が爆発、1人負傷


(3) モハンディシーンのオラービー通りにあるイッティサラートの携帯電話ショップで爆弾が爆発、3人負傷

(4) インバーバのワフダ通りにあるレストランで爆弾が爆発、1人死亡、2人負傷


(5) ワッラークの警察署前で爆弾が爆発、6人負傷、うち4人は警官
(6) アウスィーンの警察署前で爆弾が爆発、負傷者なし

警察署はいうまでもなく、携帯ショップもこれまでテロの標的にされてきました。インフラを破壊するのが敵の目的のひとつなので、携帯ショップだけでなく、電気関連施設もよく爆破されています。

鉄道や地下鉄、バスが爆破されるのも、同様の理由です。

なぜインフラを破壊することを目的とするかというと、国民みんなが困り、果ては政府が困るからです。敵はエジプトの現政権を打倒することを最大の目的としているので、人々を疲弊させ、不満が政府にむくようにしむけるのも、重要なミッションだと考えています。

しかし今回のインバーバのように、非常に庶民的なレストランが狙われることもあります。

目撃証言者によると、覆面をした男がバイクにのって現れ、黒い爆弾のようなものを店員に向かって投げつけて爆発が起こった、とのこと。レストランの店員をめがけて爆弾を投げつける意味は、誰でもいいから狙ってやれと考えていた、という以外には思いつきません。

今朝の連続爆弾テロは、テロ慣れ(?)している私の周りにいるエジプト人たちにも大きなショックを与えています。

エジプト人としても、こんなに無差別になってくると被害を避けて暮らすというのも難しいし、死んだり負傷したりしたら運が悪かったと思うしかない、という感じのようです。

2月8日の朝にも、カイロのヘルワーンで6発の連続爆弾テロが発生しましたが、今回のほうが被害が大きいです。

他方先ほどから、カイロのマアーディーのファトフ・モスク付近で、ムスリム同胞団員と治安部隊が衝突しています。

いうまでもなく、こうした場所には絶対に近づいてはなりません。

同胞団絡みの衝突現場では、実弾が飛び交い、人が死ぬこともまれではありません。

マアーディーもまた、日本人が多く住むエリアです。

みなさん、お気をつけください。
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エジプトにテロが多い背景

毎日テロだらけのエジプトですが、軍や治安当局も何もしていないわけではなく、シナイ半島でテロ掃討作戦を行ったり、各地でテロリストの隠れ家に突入したりするなど、日々テロリストと戦っています。

私のところには毎日、とんでもなくたくさんのメールがエジプト内務省から送られてくるのですが、その多くはエジプト治安当局が捕まえたテロリストに関する情報で、そのほとんどはムスリム同胞団員です。

例えば、こんな感じです。

どうほうだんいん

エジプトに関しては、どのテロ事件の犯人がその後どうなったのかメディアが取り上げることはほとんどない。。。というか、テロ事件が多発しすぎて、報道がそれに追いつかないという実情があるのですが、内務省が捕まえたと広報しているテロリストはほぼ全員が同胞団員か、同胞団系武装組織(アンサール・バイトゥルマクディスやアグナード・マスル)のメンバーです。

先ほど内務省から送られてきたメールにも、アレクサンドリアでテロ計画をしていた同胞団員12人を逮捕した、と記されていたのですが。。。

アレク

爆弾の材料、ありすぎですよね。。。

昨日シャルキーヤで摘発された同胞団員の隠れ家には、こんなに武器があったそうです。

B-q9U1yWkAAG45j.png

エジプトではこんなように、街中にあるあちらこちらの民家で爆弾を作っていたり、武器を隠し持っていたりする風景が日常化しています。日々テロが多発する背景には、こうした現実があります。

ではでは、今日もまた、ここ3日間にエジプトで発生したテロ事件について記しておきます。

・ 23日、ファイユームの警察署に仕掛けられていた爆弾を発見、解体処理
・ 23日、テロ行為を行った同胞団員9人を拘束
・ 23日、ギザのワーハートで武装集団と治安部隊が衝突
・ 23日、アスユートでガス運搬車に何者かが放火
・ 23日、カイロの地下鉄ムニーブ駅に何者かが放火
・ 24日、ミニヤーの鉄道駅の高架橋に仕掛けられていた爆弾を発見、解体処理
・ 24日、タンタとアレクサンドリア間の鉄道線路に仕掛けられていた爆弾を発見、解体処理
・ 24日、ギザのバドリシーン警察署前に仕掛けられていた爆弾を発見、解体処理
・ 24日、ベニスウィーフで鉄道に爆弾を仕掛けようとしていた男を拘束
・ 24日、アリーシュのチェックポイントで仕掛け爆弾が爆発、負傷者なし
・ 24日、アリーシュでテロリスト5人を殺害
・ 24日、マンスーラの警察署前と治安部隊前の二箇所で爆弾爆発、負傷者なし
・ 25日、シャルキーヤの変電所で爆弾が爆発
・ 25日、シナイのシェイフズウェイドの空爆で、テロリスト8人が死亡
・ 25日、シャルキーヤで武器や麻薬を隠し持っていた同胞団員12人逮捕
・ 25日、シナイ半島でテロリスト13人殺害、10人拘束
・ 25日、ダクハリーヤの検察署のガレージで爆弾が爆発、車3台が大破
・ 25日、シャルキーヤのザカーズィークの警察署に、同胞団員が手榴弾を投げつけて逮捕
・ 25日、キナーで武装勢力と治安部隊が銃撃戦、警官一人が死亡、二人が負傷

革命的懲罰運動については、特に犯行声明は出されていないのですが、マタリーヤ警察に収監されていた仲間が警官の拷問によって死亡した、としています。また、近いうちに人々を驚かせる発表をする、ともしています。

なんですかね?

イスラム国にしても、革命運動系にしても、最近の武装組織はよく「近日公開」的な告知をしてくるのですが、そう言われるとこっちも一応待たなければいけないわけで、しかもどうせ公開されるのは脅迫文とか恐怖映像とかろくでもないものですから、本当にストレスがたまります。。。

たまには、もっと楽しいものを心待ちにしたいものです。。。

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家族のために働くということ。

エジプトには今、リビアに出稼ぎに行っていたエジプト人が、続々と帰国してきています。

先日、リビアでエジプト人出稼ぎ労働者21人がイスラム国メンバーによって処刑される映像が公開されたのを受けてのことです。

エジプト政府は帰国者のためにバスやら飛行機やらを用意し、チュニジア経由で帰国できるようにチュニジアにまで飛行機を出して、円滑な帰国を促しています。かなり異例の待遇です。

この事件の前から、リビアでは多数のエジプト人出稼ぎ労働者が殺害されたり誘拐されたりしてきました。集団で殺害され遺体が発見される、といった事件も数度あります。狙われるのは特にキリスト教徒(コプト教徒)が多かったので、イスラム過激派によるものだろうといわれてきました。

カダフィ失脚後のリビアは完全な戦国時代で、もともとの部族社会の封印が解かれた上に大量の武器が出回り、そこにイスラム国も食指を伸ばして、もう手のつけられない状況に陥っています。それでもたくさんのエジプト人が死の危険を冒してまでリビアに働きに行っていたのは、お金のため、家族のために他なりません。

エジプトは本当に貧しい国です。アラブの大国とか、世界の中心とかいって踏ん反り返っていますが、大きいのは人口規模くらいで、中東の中でも最も貧しい国のひとつです。餓死する人がほとんどないないのは、国が補助金を出して主食のパンを安く売っているからで、このジリ貧制度がなくなったら暴動が発生するだろうこと必至の、ギリギリ国家です。国民の1割ほどは出稼ぎに出ていて、リビアも主要な出稼ぎ先です。

先日殺害された21人のうちの多くは、ミニヤー県のアウルという貧しい村出身者でした。結婚していた人が多く、自分のような貧しい暮らしを子供達にさせたくないという思いから、決死の覚悟でリビアに働きに行っていたそうです。家族の言葉は、涙なしには聞けません。



イスラム国を始めとするイスラム過激派は、唯一神の命令という大義にもとづき、全世界をイスラム化させるという至上目的のために殺戮を重ねていますが、その犠牲になっている人々の多くは、そんな大義や目的とは無縁の、ただただ家族のために毎日身を粉にして働くお父さんだったりするのです。

あー、もう、ほんと嫌だ。
(自分でも気づいていますが、この「ほんと嫌だ」というの、私の最近の口癖です。。。)

今日も、この数日間にエジプトで発生したテロ関連事件を書き出しておきます。

・ 21日、シャルキーヤで音だけの爆弾が爆発
・ 21日、ベニスウィーフで車の下に仕掛けられていた爆弾が爆発、3人死亡
・ 21日、シャルキーヤのザカーズィークで警官の車の下に仕掛けられていた爆弾が爆発
・ 21日、シャルキーヤで偽爆弾発見
・ 21日、スエズでスエズ石油の技術者らの所有する8台の車に、テロリストが放火、炎上
・ 22日、カイロとアレクサンドリア間の鉄道で爆弾が爆発
・ 22日、カイロの5月15日地区セントラルに火炎瓶6発が投げつけられ、火災が発生
・ 22日、ブハイラでテロ容疑のムスリム同胞団員6人を拘束
・ 22日、ガルビーヤの消防署で爆弾が爆発、負傷者なし
・ 22日、シナイのテロ掃討作戦でテロリスト4人が死亡
・ 22日、ギザのドリームランドで偽爆弾発見
・ 23日、シナイでテロリスト5人を拘束

一方、革命的懲罰運動は、以下のような攻撃を行ったとしています。

・ 20日、ベニスウィーフの裁判官クラブで爆弾を爆発させる
・ 22日、ファイユームの軍警察建物で爆弾を爆発させる

こちらの大義は、「神の命令」ではなく「革命」ですが、小規模ながらも人を殺傷しようと攻撃を行っている点ではイスラム過激派と同じです。

歴史を振り返れば(私はもともと歴史学から始めたので)、軛からの自由、解放、自衛、権利、宗教などなど、様々な大義名分のために人と人が殺しあい、その結果今の世界があることはわかるのですが、それぞれの時代を生きてきた人々のほとんどは、「そういうのどうでもいいから、早く戦争おわんないかな。。。」と思ってたんじゃなかろうか。

そんな風に思う、今日この頃です。

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処刑現場はホテルのビーチ?

今日はリビアのクッバで連続自爆テロが発生し、50人近くもの犠牲者が出ました。エジプト軍とリビア軍が、デルナなどイスラム国支配地域に空爆したことに対する報復である、とする犯行声明文が既に出されています。犠牲者の中には、エジプト人も6人含まれています。リビア軍は直後から、デルナとシルトに報復の空爆を開始しました。

シルトといえば、先日エジプト人21人が処刑された場所は、一説によるとシルトの西にあるサブアの海岸だと言われています。第二ジハーディー・ジョンの後ろの方に一本だけヤシの木が立っているのが見えていて、この一本ヤシがあるのはリビア東部の海岸線ではサブアにあるマハーリー・ホテルのビーチだけだ、とのこと。

エジプトでは一時、処刑現場はリビアじゃなくてカタールだ!という噂が広まったのですが、さすがにそれはないかと。。。カタールへの憎しみが強くなりすぎて、なんでもカタールのせいにしたがる風潮があります、今のエジプトには。。。

話はそれましたが、近年のエジプトにおいてテロの頻度が高い割に死者の数が少ないのは、しょぼい手製爆弾によるものが多く、自爆テロがほとんどないことに由来します。今日のクッバの自爆テロ犯二人に関しては、一人はリビア人、一人はサウジ人のようですが、こうしたタイプのテロ事件がカイロで多発するようになったら、本当にもうここには住んでいられません。バグダードの惨状をみれば一目瞭然のように、自爆テロは一度に数十人の犠牲者をうむのが普通です。

リビアは陸続きの隣国だけに、恐怖です。しかも今イスラム国は、エジプトと本気で戦う気満々ですし。。。今日ターゲットにされたクッバという街は、ハフタル将軍というもっぱらエジプトとアメリカの傀儡として知られる人の支配下(?)にある地域です。少なくともイスラム国が、ハフタルの御膝元を攻撃する=エジプトに報復することである、と考えていることは間違いありません。

一方、エジプトも相変わらずのテロだらけです。今日は知人に、「あかりさんのブログみて、カルフールとか行かなくなりました。。。先日は、ヘルワーンに行くのもやめました。。。」なんて言われたのですが、私としては、「あいつのせいでどこにも行かれない」と恨まれてもかまわないので、日本人は誰もテロに巻き込まれないでほしいなー、と思っています。

ではこの三日間にエジプトで発生した、主なテロ関係事件を書き出しておきます。

・18日、カイロのサラーフサーレムで偽爆弾発見
・18日、スエズで警察車両に何者かが発砲、警官一人が死亡、一人が負傷
・19日、ミニヤーで爆弾をうめていたテロリスト二人が作業中に誤爆で死亡
・20日、ベニスウィーフで何者かが警官に発砲、警官が重傷
・20日、ギザのハラムで同胞団員が木やゴミ箱に放火
・20日、ダクハリーヤで10件のテロ事件をおこした容疑者11人を拘束
・20日、カイロのマタリーヤでムスリム同胞団員と治安部隊が衝突、同胞団員数名が負傷
・20日、ベニスウィーフでムスリム同胞団員と治安部隊が衝突、警官一人がゴム弾により負傷
・20日、カイロからアスワンへ向かって走行中の電車に何者かが放火、炎上
・20日、ガルビーヤの高電圧塔に仕掛けられていた4発の強力な爆弾を発見、解体処理

毎週金曜日のマタリーヤの衝突は、これはもう恒例行事化していますね。。。

一方革命的懲罰運動は、今日はベニスウィーフとファイユームでテロ攻撃をしたという犯行声明を出しています。

・20日、ベニスウィーフで爆弾により警察車両を破壊
・20日、ベニスウィーフのチェックポイントを襲撃、複数の警官が負傷し、うち二人は重傷
・20日、ファイユームのシーリーン村近くのチェックポイントを襲撃、複数の警官が負傷
・20日、ファイユームのユースフ・エルシッディークにある警察署を襲撃、複数の警官が負傷

相変わらず、ターゲットは治安組織です。外国人に関しては、2月末までに外国の大使館を閉めて退去せよとのことだったので、3月からなにか変化があるのかもわかりません。

何もないならば、ないにこしたことはないのですが。。。

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マアーディーにも革命的懲罰運動

エジプトはいまだ、先日リビアの海岸で21人のエジプト人コプト教徒が処刑された衝撃のさなかにいます。

近日中に国連安保理が開かれ、リビア領域のイスラム国への軍事介入に関して話し合われるのではないかと思います。

昨日は、イタリアも参加の意向を表明しましたが、イタリアは個人的にヨーロッパで一番好きな国なので、ここで対イスラム国戦争に全面参戦しちゃうと、パリやロンドンやコペンハーゲンのように、ミラノやローマでイスラム国系ローンウルフ(一匹狼)が派手にテロ事件を起こす危険性が高まるんじゃ。。。と、非常に自分勝手な懸念をしてしまいます。

ミラノではもうすぐ万博も開催されるので、いやーな予感もします。。。

私にとってエジプト生活の最大のご褒美は、年に数回ヨーロッパに行くことなのですが、このところは訪問先のヨーロッパ自体がテロと無縁ではなくなってきており、なんだかなあ。。。と、これまた自分勝手にため息をついている次第です。

秋にパリに行った際も、ユーロスターでロンドンへ向かうべくパリ北駅に赴いたところ、急に非常線がはられ、警官らがあわただしく動き始め、何かなと思ったら、「不審物が発見されたので、安全な場所に退避してください」とアナウンスが流れました。

退避して待っていると、再度アナウンスが流され、「不審物の安全性が確認できないので、爆破処理します」とのこと。その数秒後に、「バン!!」と銃声が鳴り響きました。

まあ、エジプトでもこの手の「不審物」騒ぎはいくらでもありますが、せっかく爆弾地獄のエジプトからパリまでやってきたのに。。。とついつい思ってしまいました。

と、話は逸れましたが、この三日間にエジプトで発生したテロ関連事件について書き出しておきます。

・ 16日、シナイのラファハで治安部隊を攻撃しようとしていたテロリストを殺害
・ 16日、シナイのアリーシュとシェイフズウェイドで爆弾が爆発、負傷者なし
・ 17日、スハーグの検察所前で爆弾発見、解体処理
・ 17日、シナイへの空爆でテロ組織メンバー7人が死亡
・ 17日、ギザのバドリシーン地区の住宅地で爆弾が爆発、負傷者なし
・ 17日、ガルビーヤで仕掛け爆弾が爆発、負傷者なし
・ 17日、ブハイラで強力な破壊力をもつ仕掛け爆弾を発見、解体処理
・ 17日、シナイ半島とガザを結ぶトンネル7箇所を破壊
・ 17日、シナイのシェイフズウェイドとラファハで複数の仕掛け爆弾を発見、解体処理
・ 17日、ギザとシャルキーヤのテロ攻撃容疑者を複数逮捕
・ 17日、ラファアの治安部隊に対して何者かが発砲、軍人一人が負傷
・ 17日、ギザとシャルキーヤの三箇所で、テロリストのアジトを発見して摘発
・ 17日、ギザの鉄道線路上で爆弾が発見され、解体処理
・ 17日、カリユービーヤで何者かが路線バス3台に向かって火炎瓶をなげつけ、バスが炎上
・ 18日、タンタの裁判所近くで仕掛け爆弾が爆発
・ 18日、カリユービーヤの鉄道駅付近で偽爆弾発見

私たち外国人を狙う、と警告している「革命的懲罰運動」は17日のカリユービーヤのバスに火炎瓶を投げつけた件について、犯行声明を出しています。

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また16日には、カイロのマアーディー革命的懲罰運動が警察車両に放火した、という犯行声明を出しています。



こちら、声明は「民衆的抵抗運動」の名で出されていますが、革命的懲罰運動と同じ主義主張を持ち、ともに破壊活動を行っている仲間です。

マアーディーというと、日本人も多く住み、日本大使館がある地区でもあるので、心配ですね。。。

また先ほど、革命的懲罰運動がディムヤートにある警察クラブと、アレクサンドリアの警察車両2台を攻撃した、という情報もあります。

革命的懲罰運動の破壊行為は、火炎瓶を投げつける、放火する、といった火系統が主体ですが、マシンガンで警察署を攻撃したりもしているので、その攻撃能力は侮れません。

他方、エジプトがリビアのイスラム国支配地域に空爆したことにより、イスラム国系のテロリストがカイロやシャルムといったエジプトのメジャーな場所で報復攻撃をしようと狙っているだろうことも予想されます。

エジプト在住の方々、引き続きお気をつけください。

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エジプトがリビアのイスラム国を空爆

エジプト軍はさきほど、リビアのイスラム国支配領域に空爆を行ったという声明を発表しました。



概要は以下です。

 エジプト国民よ、我々は、国防評議会の決定にもとづき、偉大なるエジプト国民の治安と安定を守るというエジプトの権利を鑑みて、国の内外におけるテロ組織による犯罪行為に対する復讐と報復を実行する
 あなた方の軍は、2015年2月16日月曜日の早朝に、テロ組織イスラム国のリビア国内における軍事基地、拠点、訓練施設、武器庫に対し、ピンポイントで空爆を行った
 そして攻撃対象を確実に攻撃することに成功し、我々の空軍の勇者たちは無事基地に帰還した
 犯罪者たちに対するエジプト国民の血の復讐は、我々の権利であり、それを実行することは我々の義務である
 復讐される者どもよ、エジプト国民は治安をまもる腕と、テロと過激派を成敗する剣を持っているということを知るがよい
 エジプト万歳、神がエジプト国民をお守りくださいますように


これは昨夜、リビアで拘束されていたエジプト人21人を殺害する映像をイスラム国が公開したことを受けてのものです。

エジプトと接するリビア東部には、バルカ県、タラーブルス県、ファッザーン県とイスラム国の県が三つ存在しており、エジプトはシナイ半島もイスラム国シナイ県化しているため、国の東西がイスラム国に挟まれている状況下にあります。

もともとシナイ半島では、アンサール・バイトゥルマクディスABMを始めとするムスリム同胞団とハマスと地元部族民が合体した反政府テロ組織が跋扈しており、エジプト政府はテロとの戦いと称してこれらと戦ってきたのですが、昨年彼らがイスラム国入りしたため、なし崩し的にイスラム国と戦うことになってしまいました。

エジプトはイラクとシリアというイスラム国本体と戦う有志連合には参加していませんが、イスラム国シナイ県とはこれまでも戦い続けてきたのです。

「リビアのイスラム国がエジプト人を拘束して殺害する」というと、アラブ・ローカルな話題に落ちそうな感じですが、今回イスラム国は、この件を機関誌『ダービク』でとりあげ、殺害ビデオをハヤートという主要公式メディアで制作し、さらに第二のジハーディー・ジョンのような覆面男を「主役」として登場させることにより、ワールド・クラスのニュースに仕立ててきました。

これがエジプトに対する挑発であることは、間違いありません。

第二ジハーディー・ジョンは、21人のエジプト人たちを「コプトの十字軍兵士」と呼んでいましたが、彼らは十字軍兵士なんかではなく、出稼ぎ労働にきていた普通のキリスト教徒です。

彼らも、ご家族も、かわいそうでなりません。

シシ大統領も、7日間の服喪を決定し、報復を宣言しました。

空爆は当然の成り行きです。

中東は現在、どこもかしこも不安定でテロと戦争だらけですが、中でも最もやばいのがリビアとイエメンで、この両国に対しては欧米諸国もどうしたらいいのかわからない。。。とほぼお手上げ状態です。

現在、有志連合の攻撃対象はシリアとイラクというイスラム国本体に対するものに限定されていますが、イスラム国の県は他にもエジプトに一つ、リビアに三つ、ホラサーン(イラクの東隣)に一つあるほか、イエメン、サウジ、アルジェリア、ナイジェリアといった中東アフリカ諸国に加え、インドネシアなど東南アジアにもイスラム国入りしたグループは複数存在します。

こうした広がりに世界が今後どう対応していくかを見極める上では、エジプトがリビアのイスラム国に対する攻撃を継続させるのか、そしてそれを国際社会がどのように支援していくかがキーポイントになってくるはずです。

二日前には同じくリビアのミスラータで、エジプト人の漁師21人が新たに誘拐されています。エジプトはもう、簡単には手を引けそうにありません。

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イスラム国で変わりなし。

昨夜はコペンハーゲンで連続テロ事件が発生しました。襲撃されたのは、「イスラムと表現の自由について」と題された討論会の行われていた会場と、シナゴーグです。二人の市民が銃撃されてなくなった他、警官五人が負傷しました。

デンマークはイスラムの預言者ムハンマド風刺画事件発祥の地であり、風刺画家はイスラム過激派が殺害リスト筆頭にあげている攻撃ターゲットです。ユダヤ人やシナゴーグもまた彼らの憎悪と攻撃の対象であることは、いわずもがな。

そして亡くなったのは一般市民であり、テロ攻撃の矢面に立って負傷したのは警察官。。。

ヨーロッパでのイスラム過激派によるテロ事件は、ここ数ヶ月頻度を増しており、イスラム国本体からの呼びかけに呼応している向きも見られます。

日本では「イスラム国」なる名称をやめて、やれ「IS」だの、「ISIL」だの別の名称で呼ぶべきだとかいう主張があり、それに呼応して「改名しました」と誇らしげに発表しているメディアもありますが、この一連の流れ、日本ならではのノンビリ感満載で、拍子抜けします。

日本国内でイスラム国関連のテロが一発起きれば、話は全く違ってくるでしょう。

ひとつ言えるのは、日本で彼らの存在をなんと呼ぼうとも、彼らの存在や活動には一切影響を与えないし、彼らがイスラム国を名乗っている事実も変わらない、ということです。

この件については、言いたいことは山ほどありますが、それはさておき、私個人としては今後もイスラム国という名称を使い続けます。

以下はいつものように、この三日間にエジプトで発生した主なテロ事件を書き出しておきます。

・ 12日、ギザを走っていた鉄道が放火され炎上
・ 12日、シナイ半島シェイフズウェイドの警察署が銃撃され、警官一人が死亡
・ 12日、カリユービーヤのカナートルの裁判所前で仕掛け爆弾が爆発
・ 13日、シナイ半島のテロ掃討作戦でアンサール・バイトゥルマクディス(イスラム国シナイ県)の司令官3人を殺害
・ 13日、ブールサイードで爆弾を作っていた二人を治安部隊が拘束
・ 13日、ファイユームにあるバークレー銀行で仕掛け爆弾が爆発、負傷者なし
・ 13日、カイロのマタリーヤでムスリム同胞団員と治安部隊が衝突
・ 13日、カイロのアインシャムスにある警察署で爆弾が爆発、警官一人が死亡、9人負傷
・ 13日、アスユートで覆面をした集団が検視医の車に放火
・ 13日、シャルキーヤで元協力大臣通過後に爆弾爆発
・ 13日、シャルキーヤで爆弾を作っていた人物を拘束
・ 13日、ギザのハワーミードの鉄道線路上で爆弾を発見、解体処理
・ 13日、シャルキーヤで何者かが警官にむけて発砲
・ 13日、マヌーフィーヤで同胞団員と治安部隊が衝突
・ 13日、ザカーズィークとタンター間を走行中の鉄道が炎上
・ 13日、ギザのファイサルの警察署に放火
・ 14日、カイロとアレクサンドリアをむすぶ鉄道線路のマヌーフィーヤで爆弾が発見され、解体処理位
・ 14日、シナイ半島シェイフズウェイドの警察署を爆破しようとしていた二台の自動車を、爆破前に発見
・ 14日、シナイ半島中部の警察署をテロリストが銃撃、警官一人が死亡
・ 14日、ギザのムニーブで爆弾発見、解体処理
・ 14日、カイロの10月6日橋の上で偽爆弾発見
・ 14日、リビアのミスラータでエジプト人漁民21人が拘束
・ 14日、シナイ半島シェイフズウェイドで覆面をした四人組が村人一人を誘拐
・ 14日、シナイ半島アリーシュで複数回の爆発
・ 15日、ブハイラの送電施設にしかけられていた複数のダイナマイトが爆発
・ 15日、ギザのファイサルで偽爆弾発見
・ 15日、カイロとアレクサンドリアをむすぶ鉄道線路上で爆弾が爆発
・ 15日、カリユービーヤのベンハーのチェックポイントをテロリストが銃で襲撃、警官一人が死亡、三人負傷

昨日のアインシャムスの爆発事件については、アグナード・マスルが犯行声明を出しています。

また我らが宿敵「革命的懲罰運動」のここ数日の活動は、以下のようになっています。

・ 13日、ギザのファイサルの交通警察署に放火


・ 13日、ギザのケルダーサでバルタゲーヤ(警察関係者)3人を3つの集団でそれぞれ襲撃
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・ 14日、ギザで警察が女性を拘束したことに関連して、復讐を宣言
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・ 14日、ギザのハラムで警察車両に放火
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相変わらず、彼らの攻撃は警察関係者に主に向けられています。

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砂嵐で7人死亡

エジプトは二日前から、かなり強烈な砂嵐に見舞われています。

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この空を黄色く染めているのは、PM2.5がたっぷり含まれた、健康被害度抜群の砂です。

保健省の発表によると、この砂嵐のせいで、昨日までに少なくとも7人が死亡したとのことです。

ブハイラでは、小学校にあったヤシの木が倒れて、下敷きになった11歳の男の子が死亡しました。。。

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マヌーフィーヤでも木が倒れて一人死亡、二人負傷しました。。。

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他にも家が潰れて子どもが亡くなったり、窓ガラスが割れて亡くなった人がいたり。。。

身近なところでは、ダウンタウンにあるアメリカ大使館の横にある大木が倒れて、タクシーが潰されました。。。

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負傷者がなかったのが幸いです。。。

エジプトの木は、頻繁に倒れて、人を殺します。

うちの前の木も倒れて、人を殺したことがあります。。。

私は私で、昨日、危うく死にそうになりました。。。

車から降りて歩き始めたところで、上からミシミシっと危ない音がしたので、ダッシュで走って逃げたところ、その2秒後くらいに、私が直前までいた場所にバルコニーが落ちてきたのです。。。

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走ってなかったら、死んでたかも。。。

直後に写真を撮るという冷静さをもちあわせているのが我ながらアッパッレ。。。と言いたいところですが、人間というのは本当にヤバい状況にみまわれると、そのヤバさを正面から受け止めることを回避する傾向にあるのかもしれません。

自分、もしかしてたら死んでたかも。。。と気づいたのは、帰宅した後のことでした。。。

あー怖い。

エジプトで人の命を奪うのは、テロリストだけではなく、木だったり、バルコニーだったり、エアコンの室外機だったり、ガラスだったり、巨大な石だったりするのです。。。

なんでこんなもんが上から降ってくるんだーっ?!というものが降ってくる、それがエジプトです。

在エジプトのみなさん、外を歩くときは、あちこちから飛び出してくる車だけでなく、頭上や足元にも気をつけて下さいね。。。

いやー、エジプト保健省の「悪天候による死者」のリストの中に加えられないで済んで、ホントよかったです。。。

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国外退去、期限すぎる

革命的懲罰運動なる組織が、外国人に対し、エジプトから退去しないと攻撃すると警告していた期限である2月11日が過ぎました。

今のところ、外国人に対して攻撃があったという情報は入っていません。

ところで、外国人という概念について再考してみたのですが、彼らにとっての外国人とはつまりエジプト人以外の人という意味であり、パレスチナ人もシリア人もリビア人も湾岸人も、すべて外国人です。外見上、エジプト人と大して区別はつきません。

また、革命的懲罰委員会が仕掛けたと公言している爆弾では、エジプト人の普通の市民も多く負傷しています。

ということは、彼らの「外国人を攻撃するぞ」という警告は、これからはエジプト人であろうと外国人であろうと、老若男女かまわず攻撃するぞ、という意味にすぎないのかもしれません。

何が言いたいかというと、外国権益を代表するものや、外国人が多くいそうな場所さえ避ければ安全とかいうと、そういう問題ではないですよ、ということです。

公共の乗り合いバスや地下鉄、鉄道は相変わらずしょっちゅう攻撃対象にされていますし、警察署付近で発生した爆発の被害にあった市民もたくさんいます。

とりあえず、二日前から発生した主たるテロ事件を列挙しておきます。

・ 10日、シナイ半島のシェイフズウェイドで銃撃戦、軍人一人が負傷
・ 10日、アレクサンドリアの治安部隊拠点前で爆発
・ 10日、アレクサンドリアの教育省事務所前で爆弾が爆発、3人負傷
・ 10日、アレクサンドリアのモンタザの警察署前で爆発、6人負傷
・ 11日、アレクサンドリアの書店前にしかけられていた爆弾を発見、解体処理
・ 11日、アスワンで爆弾を仕掛けようとしていた男を逮捕
・ 11日、鉄道のタンタ、ザカーズィーク線で、仕掛け爆弾2発が爆発、負傷者なし
・ 11日、シャルキーヤの警察署が襲撃され警官一人が負傷
・ 12日、ブハイラの送電塔に仕掛けられていた爆弾3発を発見、解体処理
・ 12日、ギザのファイサルにある電信会社イッティサラートに覆面をした男が発砲し、火炎瓶を投げつけ、治安部隊によって殺された
・ 12日、アスワンの警察署で爆弾を仕掛けていた男が誤爆で死亡、仲間を逮捕
・ 12日、カリユービーヤの警察署に仕掛けられていた爆弾を発見し、爆破して処理

革命的懲罰運動の活動ですが、10日には、カリユービーヤの警察署と裁判所で3発の爆弾を爆発させたこと、シャルキーヤの警察署を実弾で攻撃し警官を負傷させたこと、ファイユームのチェックポイントを武装攻撃したことに対する声明を出しています。また11日には、ディムヤートの警察クラブを銃撃し窓ガラスを割ったとする犯行声明を出しています。

ギザのファイサル通りにある携帯会社モビニールの店舗に放火したのも、一説によると彼らのようです。

一方、例のビデオクリップで革命的懲罰運動とコラボしていた民衆抵抗運動なる組織も10日、ギザのハラム通りに止めてあった警察のバイクに放火したこと、ギザで警察車両を攻撃したこと、ワッラークのリングロードを一時封鎖したこと、シナイの国際道路を一時封鎖したことに対する、犯行声明を出しています。こちらの組織の活動は、こじんまりしている(?)印象ですね。。。

また、スエズでは革命スパークなる新たな団体が、「革命懲罰作戦」として、11日に警察を攻撃したという犯行声明を出しています。

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革命的懲罰運動はしばしば「革命的懲罰諸運動」と称されており、カリユービーヤの革命懲罰運動、シャルキーヤの革命懲罰運動、ギザの革命懲罰運動、といった地方組織が存在している他、彼ら同様、クーデターにより革命をなきものにした現政権とそれを支持する国民および外国人を成敗することを意図して、破壊活動やテロ行為を行う組織は、複数存在すると考えたようがよさそうです。

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外国人国外退去期限は明日

昨日、今日のカイロは、プーチン祭りです。

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なぜかプーチンは、カイロの空港についてシシ大統領と会談、その後二人揃ってオペラハウスでエジプト人による出し物(?)を鑑賞する、という予定になっていたため、オペラハウスのあるザマレクとその近辺は、びっくりするほどプーチンを歓迎する旗(?)だらけでした。

でもオペラハウスすぐそばの10月6日通り(スィッタオクトーブル)では、バスに仕掛けられていた爆弾が爆発するなど、相変わらずテロ続きであることには変わりありません。

一方、おとといの夜は、カイロのフェスティバルシティ(IKEAやキッザニアがあるところ)そばにあるサッカースタジアムで、ザマレクというサッカーチームのファンが、チケットを持っていないのにスタジアムに無理やり入ろうとして治安部隊と衝突、将棋倒しが発生して死者が出た上に、怒り狂ったファンたちが暴徒化して警察車両に放火したり、治安部隊が催涙ガスを使って応戦したり、わけわからないことになって、最終的に(公式発表)19人の死者が出る、という、実にエジプトらしい事件が発生しました。

この事件を、例の革命的懲罰運動は「軍による市民虐殺」と称し、復讐を宣言しています(後述)。

いや、全然違うと思うんですけど、現政権憎しの反体制派は、こういう事件がおこると必ず虐殺だ!!と大騒ぎするのが常なのです。

エジプトでは熱心なサッカーファンのことをアルトラスと呼び、彼らはスタジアムの外でも中でも過激行動をとることで知られています。いわゆる、フーリガンみたいなもんですね。2012年には、二つのチームのフーリガン同士の衝突で、74人もの人が死亡するという、前代未聞の事件も発生しました。

多くの人が殺人罪に問われ、裁判が終わった今も、なぜあの場であんなに多くの人が亡くなったのか、よくわかっていません。

おかしな話ですが、人がたくさん死ぬ事件や事故があったとしても、それがいったい何だったのかよくわからないまま終わる、というのは、エジプトではよくあることです。

ではいつものように、最近のテロ事件について以下に書き出します。

・ 8日、アレクサンドリアの警察署で爆弾2発を発見、解体処理
・ 8日、カリユービーヤの裁判所付近で仕掛け爆弾3発が連続して爆発
・ 8日、シナイでガスのパイプラインが爆破される(29回目)
・ 9日、ベニスウィーフの発電施設2カ所に放火
・ 9日、マヌーフィーヤで3台のバスに放火
・ 9日、キナーとスハーグの県境で銃撃戦
・ 9日、キナーで銃撃戦、銃撃してきた犯人一人が死亡
・ 9日、スハーグの警察署に放火
・ 10日、スエズのチェックポイントで放火が発生、放火した警官が逮捕される
・ 10日、先日アリーシュで観光警察官が殺害された事件で、アンサール・バイトゥルマクディス(イスラム国シナイ県)が犯行声明を発表
・ 10日、アレクサンドリアの三箇所で5発の爆弾が爆発、民間人10人が負傷
・ 10日、アレクサンドリアで音だけの爆弾が爆発、負傷者なし

そんなに派手なものはないな。。。なんて思ってしまった私の感覚は、完全に麻痺してますね。。。汗

そういえば、エジプト在住の日本人の皆さん、今日は10日なので、明日は11日です。

あたりまえです。

我々は、明日までにエジプトから退去しないと、革命的懲罰運動なる組織から攻撃対象にされると脅迫されています。

これは全然、あたりまえのことではありません。

革命的懲罰運動は上述のサッカーファン大量死亡事件を、「キャンプデービット軍による市民の虐殺」と描写し、軍への報復を宣言しています。

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8日には、スエズで警察署と警察車両を銃撃した、という犯行声明も出しています。

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彼らは7日のアレクサンドリアの警察署の爆弾事件、8日のカリユービーヤの3件の爆弾爆発事件、9日のカリユービーヤの警察署襲撃事件、10人の負傷者をだしている今日のアレクサンドリアでの連続爆弾爆発事件についても犯行声明を出しています。

さしあたり、私は今日も明日も普通に過ごす予定ですが、みなさんも行動と身の回りの変化には十分お気をつけください。

蛇足ですが、今日はアンサール・バイトゥルマクディスあらため、イスラム国シナイ県が「裏切り者であるエジプト軍のスパイ」として、7人の首を切る映像を公開しています。。。

エジプトにもイスラム国があることはわかってはいるのですが、こういう映像を見るとげんなりしてしまいます。。。

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幼稚園で爆弾爆発、学校にも爆弾

昨日から今朝にかけても、エジプトではテロ事件が続発しています。

最新情報としては、イスマイリーヤにある学校三校に爆弾が仕掛けられているのが発見され、解体処理された、というニュースが入ってきました。

これは私としてはかなりショックな事件で、というのも、エジプトの過激派はこれまで、基本的に子どもや学校を直接攻撃のターゲットにはしてこなかったからです。

昨日も、日本人学校が不安だ、とおっしゃっている邦人の方がいらしたので、そう申し上げたのですが、今日になってもう前言撤回です。。。

学校も狙うことにしたようです、敵は。

学校を標的にするイスラム過激派としては、パキスタンやアフガニスタンのタリバン、ボコハラムが有名ですが、エジプトの過激派は学校を標的にしないだけまだちょっとだけましかも。。。なんて思っていた自分の浅はかさを恥じている次第です。。。

ちなみに、ヨウムッサービウの写真をお借りしますが、イスマイリーヤの中学校のコンピューター室前には、こんな爆弾がしかけられていたそうです。

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イスマイリーヤの女子校の内部の階段にも、こんなふうに爆弾が仕掛けられていたそうです。

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みなさん、街でこうしたものを見かけたら、すぐさま全力で逃げてください。

イスマーイリーヤの方は爆弾が爆発する前に発見されたからよかったようなものの、今日の早朝はカイロ市内ヘルワーンにあるベイビーガーデンという幼稚園兼学校、ケンタッキー(KFC)、ファストフード店のモーメン店舗、バークレー銀行、電信会社イッティサラート事務所、教育局事務所の合計6カ所で爆弾が連続爆発しました。

こちらも、負傷者二人の被害にとどまり、死者がでなかったことがせめてもの救いです。

またケンタッキー。どんだけケンタッキー嫌いなんですかね?

ブログ読者から指摘があったのですが、例の革命的懲罰運動のビデオクリップには、ケンタッキー襲撃の様子が映っているとのこと。確かによくみてみると、ケンタッキー襲われてます!

ということは、昨今のケンタッキー連続襲撃事件は、奴らの仕業なのかもしれません。

そして幼稚園ですよ?!

ほんと、頭おかしいです。幼稚園に爆弾仕掛けて、どうするつもりなんでしょうか?!

その他、一昨日夜から今朝にかけての主たるテロ事件と主要ニュースを書き出しておきます。

・ 6日、シナイのシェイフズウェイドでテロリストと銃撃戦、民間人一人が死亡
・ 6日、アレクサンドリアのシクラーム地区で音だけの爆弾が爆発
・ 6日、ギザの観光警察署前で爆弾が爆発、負傷者なし
・ 7日、アレクサンドリアのモンタザ地区イズバト・アスクートで仕掛け爆弾爆発、女の子一人が死亡、四人負傷
・ 7日、カイロとアスワンの間の鉄道の線路で爆弾発見、解体処理
・ 7日、ミニヤーで治安部隊がテロリストの隠れ家に突入、作戦中に警官三人が死亡
・ 7日、カリユービーヤで何者かがバス8台に放火
・ 7日、カイロ市内マタリーヤの広場で偽爆弾発見
・ 7日、ベニスウィーフの農道で爆弾発見、解体処理
・ 7日、ガルビーヤの高電圧塔下で爆弾が爆発、負傷者なし
・ 7日、エジプト治安当局はシナイ半島におけるテロ掃討作戦で、三日間に151人のテロリスト(うち25人は外国人)を殺害したと発表
・ 7日夜、カイロ市内ムシール・アフマド・イスマイール通りで車二台が炎上(捜査の結果、電気がショートしたのが原因ともされている)
・ 8日朝、ギザ市内ハラム通りで偽爆弾発見
・ 8日朝、カイロ市内シャイフザーイドの青年センター前で爆弾が爆発

はー、もうモンタザの爆弾では子どもが一人亡くなってるし、朝からカイロは爆弾だらけだし、もう言葉もありませんよ。。。

ところで、なぜこの数日、私がせっせとエジプトで発生しているテロ事件について書き出しているかというと、それはエジプトに住んでいる日本人の方に情報提供することで、危機意識をもっていただき、行動に反映させていただきたい、と思っているからです。

ケンタッキーはこのところやたらに襲撃されているな、とわかれば、ケンタッキーの店舗には行かなくなるでしょうし(願望)、そもそもこれだけカイロ市内が爆弾だらけだとわかれば、無用な外出は控えるだろう(願望)。。。と。

無意味に危機感を煽っているわけではありませんので、念のため。

ちなみに明日は、ロシアのプーチン大統領がカイロにやってきます。

ということは、敵は全力で爆弾を爆発させたり、襲撃してきたりするはず。。。と予想されます。
多くの場所で、道路が通行止めになることも予測されます。

明日のお出かけ、お気を付け下さい。

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KFC襲撃される

昨日は過労で一歩も動きたくないほど疲れていたのですが、それでも朝早く起きてお弁当を作って、娘を起こして朝食を食べさせて、学校に送り出して。。。と、毎日のルーティーンをこなさなければならないのがお母さん業のつらいところです。。。

さて、昨日もエジプトはあちこちでテロだらけ。

主要なところでは、

・ カイロのザマレクにあるアルジェリア大使館前で偽爆弾発見
・ カイロのマシャート橋(サラーフサーリム通り)で、仕掛け爆弾二発が爆発
・ カイロのアインシャムスの郵便局に同胞団員が放火
・ ギザのハラム地区で同胞団員がデモ行進、警察車両に放火
・ ギザのドッキで爆発音、捜査の結果、音のみの爆弾だったとみられる
・ アレクサンドリアのシディガーベルで爆弾が爆発、他にも爆弾が発見され、解体処理中に爆発して処理班一人が負傷
・ マヌーフィーヤにあるKFCが火炎瓶等で襲撃され、従業員一人が死亡、一人が負傷
・ ベニスウィーフで爆弾二発が爆発、負傷者なし
・ アリーシュのホテルが武装集団に襲撃され、警備にあたっていた警官一人が死亡
・ アリーシュで観光警察が襲撃され、警官一人が死亡

といったものがあげられます。

ケンタッキーが襲われる、というと、例の革命的懲罰運動が外資への撤退を要求し、国外退去しなければ攻撃する、と警告したことが思い起こされますが、今のところ、同組織からの犯行声明は出されていません。

このKFCは、カイロとアレクサンドリアをむすぶ農業道路沿いにある店舗で、夜中にこんなド田舎のケンタッキーを襲う意味って???という感じではありますが、不吉なものを感じさせます。

ケンタッキーもマクドナルドも外資ですから、この警告の対象ではあるわけで、そう考えると、普段私が利用している銀行なんかも外資で、昨日は銀行に行ったのですが、そういや外資を避けるって意味じゃあ今ここにいることもアウトだな。。。なんてぼーっと考えていました。。。

実際、外資の銀行が襲撃される例は、ここ数年いくらでもありますしね。。。
というか考えてみると、外資でないエジプト系銀行も、よく襲われています。

KFCよりも個人的にショックなのは、ザマレクのアルジェリア大使館前で黒いトランジスタラジオのようなかたちをした、偽爆弾が発見されたことです。

ザマレクは大使館が多く、私を含む外国人が多く住む地区で、テロ事件がほとんど発生していないところなのですが、まあ偽爆弾だったからよかったものの、これからはいくらでも本物爆弾が仕掛けられそうで怖い。。。

外国を狙う、といったら、わかりやすいのは大使館を狙うことで、その大使館が集中しているザマレクは、もしかしたら今後攻撃の主たる対象になってくるかも。。。なんて、いかにも恐ろしいシナリオが浮かんでしまいます。。。

あー、怖い。ほんとに怖い。

また今日は、いつもなにかと物騒事件が多い金曜日ですが、集団礼拝終了後から、アブドゥルムヌイムリヤード広場に軍を支持する人々がデモを行うために集結してきています。エジプト軍のテロとの戦いを支持し、ムスリム同胞団をぶっつぶせーとか、処刑せよーとか書かれた横断幕を持ってる人なんかも見受けられます。反イスラム国のデモでもあるらしく、ヨルダンのカサスベ中尉が焼かれている(・・・)写真も掲げています。

アレクサンドリアのカーイド・イブラヒーム・モスク前のデモ隊は、イスラム国の黒旗を燃やしていました。。。

この旗自体は、イスラムの信仰告白の書かれた旗なので、これを燃やすって、ムスリムとしてはよっぽどのことです。

今日も朝から全国的にテロだらけで(口調が天気予報みたいになってる・・・)、

・ カイロの6オクトーバー町三か所にある警察署で仕掛け爆弾が連続して爆発、負傷者なし
・ カイロのマタリーヤで同胞団員らが治安部隊と衝突、かなり激化している模様
・ カイロのヘルワーンの地下鉄ワディフーフ駅で、爆弾らしきもの発見、現在調査中
・ カイロのナセルシティのブックフェア会場そばで、偽爆弾発見
・ カイロのインバーバでテロリストの巣窟を検挙、爆発物やイスラム国の旗が発見される
・ ギザのハラム通りにあるエジプト銀行で爆弾発見、不発処理
・ ギザのハラム地区にあるガソリンスタンドで偽爆弾発見
・ 鉄道のギザ駅で爆弾発見、解体処理、30分間鉄道の運行停止
・ カリユービーヤの送電鉄塔が爆破される
・ アレクサンドリアのカーイドイブラヒーム・モスクで爆弾四発が発見、解体処理
・ シャルキーヤのザカーズィークの薬局で偽爆弾発見
・ シャルキーヤの送電施設が放火される
・ シナイのシェイフズウェイドの警察署が襲撃され軍人一人と民間人一人死亡

・・・と、書き出すだけでも困難なほどの多発っぷり。。。

書き出し切れていないものもあります、きっと。
それに、今日はこれからもこの勢いでテロ事件が続発します、絶対に。

6オクトーバーの爆弾は、連続して爆発しているのが恐ろしいですし、外国人も多く訪れるブックフェアで先日に引き続きまた偽爆弾が発見されたのも不気味です。

いやー、もう本当に日本に帰りたいですわ。

私は下手にアラビア語ができるばっかりに、情報収集ができてしまうため、エジプトが日々テロだらけであるということをわかってしまうのが、なんだかうらめしいです。。。

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革命的懲罰運動の殺害予告リスト

昨夜もとんでもない動画が公開されたため、ずーっと仕事でした。。。

でもこのブログは、エジプト情勢に特化させているので、目下の懸案である革命的懲罰運動について、情報をアップデートしておきます。

この組織はエジプト在留外国人に対し、2月11日までに国外退去しなければ攻撃する、と警告しています。

昨日はエジプト各地でテロ事件が多発しましたが、同組織はいくつかの事件について犯行声明を出しており、深夜になって諜報員であるサイード・アブーッシェイフの家に放火した、という声明も出しています。

またこれは過去にさかのぼるのですが、革命的懲罰運動は1月29日、ラービア・アダウィーヤのデモ隊排除に関与した者と、マタリーヤで自分たちの仲間を殺した者として、複数の警官や軍人の名前と電話番号、住所などの一覧を公開しています。

この殺害予告リストには、我々はこの者たちにすぐさま復讐をするので心して待て、この中に知人のいる者は、早めに「さよなら」を言っておけ、とも記されています。

かなりおどろおどろしいリストです。

また1月31日には、革命的懲罰運動と民衆抵抗運動との初めての協力と題された、動画を公開しています。



革命を讃え、鼓舞する歌に合わせて、覆面をした戦闘員風の若者たちが、おなじ振りをして踊ったり(?)、イブラヒム内相を始めとする、彼らが攻撃のターゲットとしている人々の写真を並べて放火したり、軍の車両に火炎瓶を投げつけたりする様子が映し出されています。

というかこの映像全体が、この歌のミュージックビデオのような仕立てになっていて、最後にはプロデューサーやディレクター、歌手の名前なんかもテロップで流されています。

火炎瓶を取り出して並べているシーンがあるのですが、普通にビール瓶を使っているので、やっぱりイスラムを掲げている人々とは少し異質ではあるみたいです。

ただ彼らも、現エジプト政権を敵視し、諸外国に対し、エジプトには来るな、エジプトには投資するなと全力で訴え、それによってエジプト経済をより悪化させ、現政権を疲弊させるという作戦をとっている点では、イスラム過激派と何もかわりません。

他方、昨夜から今日にかけても、いくつかテロ事件が発生しているので、以下にあげておきます。

・ ナセルシティで開催中のブックフェア会場そばで仕掛け爆弾が爆発
・ ナセルシティで偽の爆弾が発見
・ イズバ・フシャーブで怪しいカバンを発見、中から火炎瓶が発見される
・ アズハルの経営するフセイン・エルガームイー病院で火災、原因究明中
・ ハラム(ピラミッド)地区のマリユーティーヤで爆発音、原因究明中
・ ザカーズィークの警察クラブ前で警官の車両に放火←これは革命的懲罰運動の犯行との説があります

特に気になるのは、ブックフェアですねえ。。。

私はもともとゴリゴリの文書研究者なので、毎年多くの知人友人らが、このブックフェアを目的にエジプトにやってきます。

たまたま今回の爆発では、負傷者がなかったのは幸いですが。。。

また、ハラム地区というのはギザ県内の非常に広い地区なのですが、ハラムといえばピラミッドであり、ピラミッドには今日も知人が。。。

引き続き、警戒していきます。

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カイロ国際空港にも爆弾

エジプトでは毎日テロ事件が発生するようになってもう久しいのですが、今日のテロの発生頻度はかなりのものです。

私は今朝、忙しくてずっと行かれなかったプールに行って久々に泳いだのですが、プールからあがってニュースを確認すると、カイロのダウンタウンにあるタルアト・ハルブ広場で爆弾が爆発、とのこと。

その後も、続々とテロのニュースが入ってきました。

カイロ空港で二発爆弾発見、解体処理
・ラファハで仕掛け爆弾発見、解体処理
・アレクサンドリアのトラムに覆面をした男が放火
・アレクサンドリアの警察車両を狙った爆弾が爆発、1人死亡、3人負傷
カイロのアブドゥルムヌイム・リヤードにあるバス乗り場で爆弾発見、解体処理
・マヌーフィーヤの病院前で仕掛け爆弾発見、解体処理
・メトロのギザ駅で爆弾のような形状の怪しいものが発見されて地下鉄が停止、調査の結果、偽物の爆弾であることが判明

まだ15時過ぎなので、今日一日で果たしてどのくらいテロ事件が発生するのか、想像するだけでうんざりします。

カイロ空港の爆弾に関しては、一発は本物、もう一発は偽物だったそうです。ひとつはターミナル1に隣接する駐車場に停めてあった、観光用の車両の下から発見され、もう一発はターミナル1のホール3の外側で発見された、とのこと。

エジプト各地に爆弾が仕掛けられ、爆発するようになってからずいぶん月日が経ちますが、カイロ空港で爆弾が発見されたのは初めてのことです。

爆発前に発見されて解体処理が行われ、負傷者がなかったのは幸いですが、困りますねえ。。。

カイロ空港は、利用するたびに思うのですが、警備が非常にいい加減です。無駄にたくさん警備の人はいるのですが、明らかに適当なんですよね。。。昨日のブログに、ピラミッドはいつテロにやられてもおかしくない適当警備だった、と記しましたが、空港もまた然り。

エジプトでは、革命的懲罰運動を名乗る組織がエジ在留外国人に対し、2月11日までに国外退去しないと攻撃する、と警告しており、私は外国権益の象徴的な場所には行かないと記しましたが、一方で、日常的にあちらこちらで爆弾が爆発していることも忘れてはなりません。

軍や警察、内務省関連の建物には近づかない、地下鉄やバスといった公共交通機関を利用しないといった基本マニュアルも、もちろん有効です。

ちなみに今日、革命的懲罰運動は、

・シャルキーヤのザカーズィークの警官クラブの前に停車してあった警官の車両に放火
・シャルキーヤでアフマド・ラーフェト大尉を殺害
・ベニスウィーフで軍の車両に放火
・ファイユームで軍駐屯地を攻撃、軍人二人を負傷させる

といった犯行声明を出しているようですが、あれこれ情報があるので、まだ確証はありません。

革命的懲罰運動を含むエジプトの過激派、テロ組織は、一般的にエジプト現政権を敵視し、軍や警察といった治安組織を攻撃対象にする一方で、一般市民が攻撃に巻き込まれることをいとわないばかりか、治安組織とは無関係の一般市民が集う場所をわざわざ標的にする場合も多いことを、ここで改めて強調しておきたいと思います。

今気づいたのですが、私は自分で自分の行動範囲をかなり狭めてしまっていますね。。。汗

心理的にも物理的にも、正直きゅうくつで、もううんざりです。

どこか出かけるなら、金曜の集団礼拝前の時間帯だな。。。

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革命的懲罰運動のツイッター

外国人は2月11日までにエジプト国外退去しないと攻撃する、と宣言している「革命的懲罰運動」なる組織は、公式ツイッターアカウントを持っています。

というか、より正確には、これが革命的懲罰運動の公式アカウントである、と自称するアカウントがあります。

こちらです→https://twitter.com/el3qab

2015年1月24日に開設され、最も最近のツイートは1月30日です。

ここには、革命的懲罰運動が、これまでにどのような攻撃を行ってきたかが記されているので、概要を以下に記します。

1月24日 革命的懲罰運動設立宣言。。。エジプトの革命戦士たちは、軍事的独裁政権に対する、武力を伴う革命を宣言する
  ※設立宣言の動画はこちら→ http://tinypic.com/player.php?v=2r6chlj&s=8#.VM-Ar3Z343o
1月24日 革命的懲罰運動、参上
1月24日 現在エジプトがおかれている複雑な政治的状況を終わらせる道は、武力を伴う革命しかない
1月24日 2011年1月25日に始まり、今もまだ継続している虐殺は、武力によってやめさせるしかない
1月24日 我々は若者からなるエジプトの革命組織である
1月25日 ファイユームのリングロードにある治安部隊の詰所を攻撃
1月25日 スエズ運河に通じるブールサイード(ポートサイード)運河に爆弾を仕掛ける
1月25日 マタリーヤのデモ隊を殺害した軍駐屯地を攻撃、8人の警官と軍人を負傷させる
1月25日 アレクサンドリアのガミーラアブーハリード通りにおいて警察車両を爆弾で攻撃
1月25日 革命的懲罰運動は、公式ホームページやフェイスブックのアカウントは持っていない。このツイッターが唯一の公式アカウントである。
1月25日 革命的懲罰運動はカイロ、ベニスウィーフ、ファイユーム、アレクサンドリアで6回の攻撃を実行
1月25日 革命的懲罰運動はカイロ、マタリーヤ、アレクサンドリア、ファイユームの軍駐屯地を攻撃し、数十人を負傷せしめた
1月26日 革命的懲罰運動の設立宣言ビデオを再度公開
1月26日 ベニスウィーフで警察車両に爆弾を仕掛けて爆破、多くの警官と軍人を負傷させた
1月26日 アレクサンドリアで警察署3箇所、ホテル1箇所で、5発の仕掛け爆弾を爆発させた
1月27日 アレクサンドリアのハヌフィールにある警察署に突入、放火
1月27日 ブールサイード(ポートサイード)の諜報組織建物で二つの仕掛け爆弾を爆発させる
1月27日 ブールサイード(ポートサイード)の警察署に爆弾をしかけて爆破
1月28日 ファイユームのユースフ・エッサディークの(町)議会を占領し、放火、議会建物を全焼させる
1月28日 アレクサンドリアで警察車両に放火
1月28日 ファイユームの警察署と裁判所に武装攻撃
1月28日 コムオンボの裁判所で仕掛け爆弾を爆発
1月29日 スハーグで、治安部隊事務所と刑事裁判所事務所で仕掛け爆弾を爆発
1月29日 32回の攻撃を行った、とする声明文の掲載
1月30日 アレクサンドリア西部の治安部隊事務所を爆弾と銃で攻撃、3台の車両を破壊、9人の警官と軍人を負傷させた


なお、革命的懲罰運動を名乗るアカウントはもうひとつあります。

こちら→https://twitter.com/el3eqab

こちらは、一番最近のツイートは今日(2月2日)のものです。

内容は似たり寄ったりです。

ツイートからわかることはいろいろあるのですが、主だったところでは、革命的懲罰運動なる組織はカイロやアレクサンドリア、ベニスウィーフなど、エジプト各地に支部があること、25日の革命記念日にマタリーヤで派手に暴れたのは彼らであることなどが、印象的です。

25日にマタリーヤで取材をしていたエジプト人カメラマンは、「マタリーヤにはイスラム国(ダーイシュ)の奴らがいた。。。ホントにヤバかった。。。実弾撃ちまくってた。。。」と言っており、それを聞いた私たちは、みなで絶句しました。

シリアとイラクだけではなく、エジプトにもイスラム国はあるのですが、シナイ半島だけではなく、カイロにもあったみたいです、ちっちゃいイスラム国が。。。

マタリーヤで大暴れした輩が外国人を標的にしてきたら、えらいことになります。

今後は本当に、警戒が必要です。

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外国人はエジプト国外退去せよ

イスラム国人質事件の対応のため、監禁生活を送りながら仕事を続けて13日間。

今度はエジプトでやっかいな問題が発生しました。

1月29日に、「革命的懲罰運動حركة العقاب الثوري 」を名乗る組織が、エジプト在住の外国人に対し、2月11日までに国外退避をしないと攻撃対象にする、という声明を発表したからです。

在留邦人に対しては、在エジプト日本大使館から注意喚起のお知らせがきているはずなので、みなさん概要はご存知かと思いますが、今後どのような対応をとるかを考える上で、情報は多いほうがよいと思います。

以下に私見をまじえつつ、この問題に関係する情報を整理して記します。

1) 革命的懲罰運動とは

革命的懲罰運動とは、2015年1月24日に設立宣言がなされた組織です。

設立宣言ビデオは、こちらです→http://tinypic.com/player.php?v=2r6chlj&s=8#.VM-Ar3Z343o

エジプトの現政権は、不正なクーデターにより同胞団から政権を奪った軍事独裁政権であるとし、エジプトをこの独裁政権から解放するには、武力をともなう新たな革命をおこすより道はない、と主張しています。

エジプトには今も、現政権がクーデター政権であると批判する人が多くいます。基本的には、そう主張するのはムスリム同胞団員であり、たとえ正規の団員ではなくとも、そう主張する人は広義の同胞団員であると言えます。(なぜそうなのかは、話すと長くなるのでここでは省略します。)

革命的懲罰運動はその意味で、広義の同胞団員からなる武装組織と言えます。

2) 革命的懲罰運動のこれまでの活動履歴

同組織は1月24日に設立宣言をし、1月30日までの7日間に、エジプト各地で32回の攻撃を実行した、と宣言しています。

B8qT7AJIMAA6a63.png

この声明文は、1月30日に公開されました。

概要を以下に訳します。

革命の名にかけて

英雄たるエジプト国民よ、革命的懲罰運動はこの国を解放するため、新たな革命行動の新たな一歩を踏み出す準備をしてきた。そして我々革命的懲罰運動は既に、キャンプデービッドの占領軍を驚愕させる、革命行為の新たな一歩を踏み出した。我々はこの7日間に、11の県で、32回の攻撃を実行した。これらの攻撃の中には、警察署や軍の駐屯地に対する武力攻撃や、治安組織や政府機関の建物への突入、警察や軍の車両への攻撃などが含まれている。

我々の攻撃の主たるものとしては、マタリーヤにある治安部隊駐屯地にいた8人の警官と軍人を負傷せしめた攻撃、ベニスウィーフの治安部隊隊長を襲って負傷せしめた攻撃、ブールサイード(ポートサイード)の諜報機関建物の爆破、ファイユームにあるユースフ・エッサディーク(町)議会建物への突入と放火などがある。お前たちは、我々の新たな攻撃を待つがよい。

我々革命的懲罰運動は、この国のために命を捧げ、キャンプデービット軍による占領状態を終焉させ、エジプト人の殺害に関与したすべての者たちに懲罰を与える準備のあるメンバーが1000人いることを宣言する。これからも我々は、様々な県において、警察、軍、治安組織を攻撃する。

我々革命的懲罰運動は、エジプト国民に対して、次のように宣言する。キャンプデービット軍の占領から国を解放し、欧米的服従とシオニストおよびアメリカによる支配をやめさせるためには、この革命をなしとげる他に以外に道はない。

エジプト国民万歳
革命的懲罰運動


この声明では、攻撃対象は警察、軍、治安組織とされており、実際彼らがこれまで標的にしてきたのも、警察、軍、治安組織に限定されています。

ただ、彼らは24日に設立宣言をして、治安組織を攻撃対象にすると言って以降、詰所で機関銃をぶっぱなしたり、爆弾で車両を爆破したり、警察署に突入して放火して全焼させたりしているわけで、やると言ったことはやる、有言実行の組織だと言えます。

また、組織の実働メンバーが1000人いる、と主張している点も重要です。

なお、声明文は「革命の名にかけて」と前置きしており、「神の御名にかけて」という通常のイスラム過激派の前置きとは異なるのですが、彼らが広義の同胞団員であり、同胞団の思想はイスラム国やアルカイダを含む現代イスラム過激派のルーツであることを忘れてはなりません。

3) 外国人、外国企業、大使館に対する警告

革命的懲罰運動が外国人に対する警告を声明で発表したのは、1月29日のことです。

文書で発表されたわけではなく、ラービアTVというストリーミングTVで、おじさんが読み上げるかたちで公開されました。その映像が以下です。



一見すると、通販番組(?)のような風情ですが、読み上げているのは世にも恐ろしい内容です。

概要は以下です。

1. エジプトに住む外国人は2月11日までにエジプトの国外に退去しないと、革命的懲罰運動による攻撃対象となる
2. エジプトで業務を行う外国企業は、2月20日までに操業停止しないと、その活動全てが革命戦士たちによる攻撃対象となる
3. 外国の外交官や大使館勤務の者たちは、2月28日までに業務を停止してエジプトから退去しないと、攻撃対象となる
4. エジプトへの旅行を望む外国人観光客は、エジプトで歓迎されないので、エジプトに来てはならない
5. クーデター(つまりエジプト現政権)を支持し、資金援助している諸国は、1ヶ月以内にその支持、援助をやめないと、中東地域全域におけるその国のあらゆる権益は、猛襲の対象となる。


ご丁寧に、随分と細かく期日を設定してくれています。

声明を読み上げたラービアTVというのは、同胞団員が、エジプトの現政権がいかに不正で、いかに独裁で、いかに同胞団員にたいしてひどいしうちをしているか、ということをひたすら訴え続けるストリーミング放送です。

ラービアというのは、2013年の第二革命の際に、同胞団員が最後まで座り込みを行ったラービア・アダウィーヤというモスクの名前に由来しており、以後ラービアとそれを意味する4本指のマークは、同胞団の象徴となっています。

そのラービアTVでこの声明が読み上げられたということの意味は、いわずもがな。。。です。

4) 今後の対策

どのような対策をとるかは、会社や組織、個人の判断に委ねられますが、参考までに、私はこうする、というものを書いておきます。

1. ザマレクの外には出ない。
ザマレクはこれまでも、2013年夏の第二革命の大混乱期を除き、テロのターゲットになったことがないため。

2. ショッピングモール、欧米資本のスーパーマーケット(カルフールなど)、ホテル(ヒルトンなど)には行かない。外国を象徴するこれらの建物は、過去の例をみても、テロリストの標的にされるケースが多いため。またカイロ随一のショッピングモールであるシティスターズでは、最近、偽の爆弾が発見され騒ぎになる事件も発生したため。

3. 観光地には行かない。
実は今日、アテンドでピラミッドに行ったのですが、テロリストが本気になれば簡単に攻撃できるな。。。と思わせる、適当な警備体制でした。観光地がターゲットになった事例も、過去に多くあります。カイロならば、ピラミッド、考古学博物館、タハリール(今日も近くで爆弾が発見されました)、ハンハリーリは避けます。

4. いつでも国外退去できる用意をしておく
彼らが有言実行の組織だとするならば、攻撃を始めるのは11日以降になるはずです。今は彼らがどの程度本気なのか、見極めが必要な時期ですが、何か一発事件が発生した場合には、直ちに行動を起こす必要があります。気持ちの上でも、また物質的な方面でも、私はいつでも逃げ出す準備をしておきます。

5. エジプトの国内ニュースを、いつも以上に細かくフォローする。
現状を把握するには、これは必須です。アラビア語ができる方は、ヨウムッサービウのニュース速報などを携帯に送ってもらえるようにしておくことをお勧めします。

テロには屈しない、というのが、国としての日本の方針ですが、自分の命は自分で守るしかありません。

もともとエジプトはかなり治安の悪い状況が続いているので、何がおこってもおかしくないな。。。ってか、なんでも起こりえるな、というのが私の実感です。

今パニックに陥ることはありませんが、状況を見極め、適切な時期に、適切な行動をとる必要があります。

なるべく皆で情報を共有し、誰一人被害に遭うことのないよう、気をつけていきましょう。

プロフィール

 飯山陽

Author: 飯山陽
イスラム思想研究者。専門はイスラム法。都内の大学でイスラム思想を教えていましたが、現在はエジプトのカイロ在住、メディアの仕事をしています。
イスラム国に関しては別ブログ「どこまでもイスラム国」をご覧ください。

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