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アラブ連合軍の行末

イエメンへのスンナ派連合軍による武力介入は、現在も続けられています。

ここで標的となっているのはシーア派のフーシー族ですが、イエメンの混乱はこのスンナ派連合軍vsフーシー軍という構図のみにとどまりません。

フーシー族はイエメンの首都サヌアの一部を占領しているほか、南部の中心都市アデンにも攻め込んでいますが、アデンのすぐ北にはなんとイスラム国の支配地域があり、イスラム国戦闘員がフーシー族をつかまえては首を切って、これでもかーっとばかりに存在をアピールしています。

アラブのニュースチャンネルは、フーシー族との戦いについてのみ報じ、その他めんどくさい要素についてはまるで存在しないかのように一切報じていませんが、まあ、これは当たり前といえば当たり前のことです。

スンナ派連合軍に関しては、先日シャルムで開催されたアラブ・サミットで(スンナ派)アラブ連合軍の設立が宣言されましたが、シリアの反体制派はこれを支持し、「イエメン介入の勢いで、アサドもやっちまってっ!!」と懇願。

このアラブ諸国の有志による連合軍とやらが今後どの程度機能するのか不明ですが、イエメンに次いでシリアやイラク、リビアなどのイスラム国掃討作戦に本気で乗り出すのかどうかは、中東の未来を考える上でひとつのポイントにはなります。

シシ大統領が設立宣言したことに象徴されるように、中心はエジプト軍になるんでしょうから、そのあたりからしていきなり不安にならなくもないんですけどね。。。

さてさて、3月最後のテロまとめです。

・ 26日、アスユートのチェックポイントをテロリストが銃で襲撃
・ 26日、シェイフズウェイドの水タンクをテロリストが爆破
・ 26日、ファイユームで警察をねらった攻撃を未然に防ぐ
・ 27日、カイロのナセルシティの車市場で3発の爆弾を発見、処理
・ 27日、シャルキーヤで同胞団員と治安部隊が衝突、警官と軍人を攻撃した同胞団員5人を逮捕
・ 27日、同胞団員41人を逮捕
・ 27日、カイロのマタリーヤで同胞団員と治安部隊が衝突
・ 27日、タンターとマンスーラの間の線路に同胞団員が放火
・ 27日、アリーシュで武装勢力がゴミ収集車2台を強奪
・ 28日、マヌーフィーヤの検問所が銃で襲撃され、警官1人死亡、1人負傷
・ 28日、カリユービーヤで覆面テロリストが元検事に火炎瓶を投げつける
・ 28日、シナイ半島の作戦でテロリスト3人が死亡
・ 28日、カイロ大学前で爆弾が爆発、8人負傷、アグナード・マスルが犯行声明
・ 28日、ラファハのテロリストの自宅から1トンのTNTを押収
・ 29日、カイロ大学構内で爆弾発見、処理
・ 29日、カイロのナセルシティのムスタファ・ナハース通りで爆弾が爆発
・ 29日、イスラム国に参加しようとしていたテロリスト8人を逮捕
・ 29日、爆弾を所有していた同胞団員19人を逮捕
・ 29日、シナイ北部で爆弾を仕掛けようとしていたテロリストを逮捕
・ 29日、シナイ北部で爆発
・ 29日、ミニヤーの学校内で爆弾発見、処理
・ 29日、ラファハの作戦でテロリスト6人死亡
・ 29日、シャルキーヤで爆弾を製造していた人物を逮捕
・ 30日、ファイユームの電気施設を守っていた警官がテロリストの攻撃で死亡
・ 30日、アスユートのウマル・マクラム・モスクの後ろで爆発
・ 30日、アレクサンドリアで爆弾の処理中に爆発、2人負傷
・ 30日、鉄道のインバーバ駅でテロリストが電車にむかって発砲、乗客が負傷
・ 30日、シャルキーヤの隠れ家から爆弾50発を押収
・ 30日、シナイ半島の作戦でテロリスト3人が死亡
・ 31日、シャルキーヤの学校で不審物発見、処理
・ 31日、シナイの軍をねらって爆弾をしかけていたテロリストたちが誤爆で負傷

学校やら大学やらで爆弾が発見されたり、爆発したりしているのは、相変わらずいやーな感じです。

今日は学校で爆発あるかな〜とか考えて登校するなんて、どう考えても異常。

カイロではナセルシティでの爆発が目立ちます。

一方、革命的懲罰運動は、30日にカリユービーヤとアレクサンドリアの警察を攻撃し、警官を複数負傷せしめた、と声明を出しています。いつものように、「次の攻撃はより強力なものとなる」という一文を添えて。

最近カイロであう日本人に、「いやあ、ブログ読んでますよー。しかしよくあれだけ情報が集まりますね〜」なんて言われることが多いのですが、情報は勝手に集まってくるわけではありません。こっちから集めにいってるだけです。

エジプトのニュースのほとんどはアラビア語で発信されますから、外国人の場合は主体的に何がおこったのかこっちから知りにいかないと、昨日今日何がおこったのか全く知らないまま過ぎていく、という世界です。

まあ、何も知らない方が、心穏やかに暮らせるんじゃないか、って説もありますけどね。。。
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26

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大使館も宗教指導者も襲撃

スンナ派イスラム連合軍、ついにイエメンに軍事介入しましたね。。。

いつかやると思っていましたが、もはやイエメンはフーシー派(族)だけやっつければよいという状況にはないので、この軍事介入作戦が成功したとしても、イエメンの安定は遥か遠く。。。にすら見えないのが現状です。

エジプト軍も、もちろん参加。たぶんサウジに、「金はうちが出すから人を出せ」とか言われたんだろうな。。。
ここエジプトから、エジプト人がまた出征するんだな。。。と思うと、やるせない気持ちです。

一方、エジプトではここ数日、派手めのテロが続いています。

昨日はギザのモハンディシーンにあるコンゴ大使館が銃で襲撃されて警備にあたっていた警官2人が負傷した他、前の大ムフティーであるアリー・ゴムアの別荘が爆弾で大破しました。

アリー・ゴムア邸爆破に関しては、例の革命的懲罰運動が犯行声明を出しています。

曰く、「軍事占領を支持した罰として、シャイフ、アリー・ゴムアの所有するヴィッラを攻撃した」とのこと。

まあ、エジプトの大ムフティーというのは代々、政権を支持する立場にありますからねえ。

また昨日個人的に一番悲しかったのは、10歳の女の子が下校途中に爆弾を発見し、それが爆発して亡くなったという事件です。

10歳の小学生の女の子にも、エジプトの現政権を支えているという罪があるとでも言うんですかね?!

ほんと嫌です。

学校に行った娘が、爆弾で爆死して戻るとか、ありえません。

かわいそうで仕方ありませんよ。。。

うちは娘はスクールバスで学校に行っていますが、スクールバスも、それからインターナショナル・スクール自体も標的にされているので、心配といえば心配なんですが、かといって学校に行かせないわけにもいきませんし、一番近くにある学校に行かせているので、リスクは最小限にとどめているつもりなのですが。。。

何をどこまで許容するかは個人の判断ですからねえ。。。

今日になって今度は、イブラヒーム前内相の家族が住んでいるスエズの家が車に乗ったテロリスト達に銃撃され、警官が1人死亡しています。テロリストのうち1人は射殺され、他は逃走したとのこと。

大臣辞めても、リスクは全然かわらないんですね。。。

この人、内相だった時代にあるパーティーで会って握手したことがあるのですが、すごい迫力のある、殺しても死なない感じの人でした。

でも家族を狙うって、また卑怯なことしますよね。。。

この三日間のテロ関連事件を書き出しておきます。

・ 23日、シャルキーヤのザカーズィークで爆弾発見、処理
・ 24日、シェイフズウェイドの爆発で軍人1人と警官1人が死亡、6人負傷
・ 24日、アリーシュでテロリストが治安部隊を襲撃、警官1人が負傷
・ 24日、ファイユームのダッラ地区で爆発
・ 24日、シェイフズウェイドで爆発
・ 25日、ギザのモハンディシーンにあるコンゴ大使館を2人のテロリストが銃撃、警官2人が負傷
・ 25日、アリーシュで軍の車両が爆発、軍人1人が死亡
・ 25日、カイロのマアーディーの地下鉄運転手にテロリストが火炎瓶を投げつけ、負傷
・ 25日、北シナイで4発の爆弾発見、処理
・ 25日、ディムヤートの車の中で爆弾発見、処理
・ 25日、ファイユームで下校途中に爆弾を発見した小学生が、その爆発で死亡
・ 25日、ブハイラにあるアリー・ゴムアの自宅で爆弾2発が爆発
・ 25日、シェイフズウェイドの空爆でテロリスト7人が死亡
・ 26日、スエズにあるイブラヒーム前内相の家族の家を車に乗ったテロリストらが襲撃、警官1人が死亡
・ 26日、スエズのチェックポイントをテロリストが襲撃、警官1人死亡
・ 26日、25日にコンゴ大使館を銃撃した容疑者たちを拘束
・ 26日、ブハイラの警察署で不審物発見、処理
・ 26日、ギザのバドリシーンの警察署に爆弾を仕掛けようとしていた男を逮捕
・ 26日、カイロのアズハル・トンネルで不審物発見、処理

革命的懲罰運動は、既述のアリー・ゴムア邸爆破の他、24日にはシャルキーヤで1件、ファイユームで2件、イスマーイールで1件攻撃を行ったとする犯行声明を出しています。

全然関係ありませんが、我が家では昨夜、ガス湯沸かし器が軽く爆発しました。

先月はガスコンロが軽く爆発しました。

敵は外だけでなく、うちにもいるという、おそるべきエジプトです。。。

03

23

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テロ組織全国展開

ようやくエジプトに戻りました。

トラブルがありすぎて、木曜に帰る予定が日曜になったという、もう二度としたくないような経験の連続の毎日でした。。。

とはいえ、3月18日のチュニスのバルドー博物館襲撃で亡くなった人たち、20日のサヌアのモスクでの自爆テロで亡くなった人たちのことを思うと、こうして生きて文句言っていられる自分はなんておめでたい奴なんだ、と自認せざるをえないでしょう。

そもそもこの2つの事件以外にも、世界ではテロ事件が毎日発生し、毎日多くの命が失われているわけで、私なんかはもう、本当に恐ろしい世の中になったもんだな。。。と首をすくめるしかありません。

今でこそ毎日テロやらデモやら過激派やらの動向を追いかける仕事をしていますが、もともと私はイスラム法の研究をしていただけに、彼らの目的、作法、メンタルなどがよくわかってしまう恐ろしさもあります。

エジプトでも、小規模ではありますが、テロは毎日これでもかっというくらい多発しています。

エジプトテロリストたちも今頃、俺たちもバルドー博物館襲撃のように国際的注目を集める攻撃を一発やってやるぞっ!!なんて息巻いているんでしょうね。。。

このテロ攻撃に傾ける情熱やマンパワー、資本などをもっと生産的なものにあてれば、中東もいかほどかは発展するだろうに。。。

この1週間に発生した、主なテロ関連事件を書き出しておきます。

・ 17日、ダマンフールで教会の所有するバスに何者かが放火
・ 17日、シェイフズウェイドで爆弾3発発見、処理
・ 17日、アリーシュでテロリストが治安部隊を襲撃、市民1人が死亡、1人負傷
・ 17日、アレクサンドリアのアレクサンドリア図書館前で音だけの爆弾が爆発
・ 17日、アリーシュで治安部隊を攻撃しようとしていたテロリスト19人を逮捕
・ 17日、マトルーフのノーザンコースト地区のチェックポイントをテロリストが銃などで襲撃、警官1人が死亡
・ 18日、ギザのシッタオクトーブル地区で爆発
・ 18日、ファイユームのテレビ塔で爆弾爆発、他に4発を処理
・ 18日、イスマイリーヤで不審物発見
・ 18日、ファイユームで3発の爆弾が連続で爆発、5人負傷
・ 18日、ギザのドッキのマサーハ広場で爆発音
・ 18日、シナイ半島の作戦でアンサール・バイトゥルマクディスのメンバー28人を殺害
・ 18日、シナイ半島の作戦でテロリスト28人を殺害
・ 19日、ギザのナヒヤーにある青年センターで爆発、2人死亡
・ 19日、スエズのアフマド・ハマディートンネルで地雷が爆発、子供1人死亡、1人負傷
・ 19日、シナイ半島の作戦で9人のテロリストを殺害、20人拘束
・ 20日、カイロのマタリーヤでホッリーヤ通りを同胞団員が封鎖、放火
・ 20日、ギザのワッラークで同胞団員がリングロードを封鎖、地域住民と衝突
・ 20日、カイロのマタリーヤで同胞団員と治安部隊が衝突
・ 21日、ベニスウィーフの鉄道線路で爆弾発見、処理
・ 21日、シャルキーヤにある農業開発信用銀行の3つの支店に連続放火
・ 21日、シェイフズウェイドで爆発
・ 21日、シナイ半島の作戦でテロリスト7人を殺害、5人を逮捕
・ 21日、軍はこの45日間にガザとの国境にある194のトンネルを破壊したと発表
・ 21日、ミニヤーの鉄道線路で爆弾発見、処理
・ 21日、シャルキーヤの爆発で2人が死亡、数名が負傷
・ 21日、シャルキーヤのガスパイプラインが爆発
・ 22日、シャルキーヤで爆弾を仕掛けようとしていた同胞団員2人が誤爆で死亡、1人逮捕
・ 22日、ギザのケルダーサのホテル付近で偽爆弾2発を発見、処理
・ 22日、同胞団の指導的メンバー30人を逮捕
・ 22日、シナイ半島の作戦でテロリスト43人を殺害
・ 22日、べニスウィーフでワクフ大臣の自宅に同胞団員が放火して逮捕
・ 22日、シェイフズウェイドでテロリストたちが救急車を襲撃
・ 22日、カイロのラムセス通りで不審物発見、処理
・ 23日、スエズのチェックポイントを武装集団が銃で攻撃、警官一人が負傷
・ 23日、ギザのシッタオクトーブル地区の第一警察署前で爆弾が爆発
・ 23日、元内相アドリーの裁判を担当していた裁判官の自宅前で爆弾が爆発
・ 23日、キナーの裁判所前で爆弾1発が爆発、もう1発を発見して処理
・ 23日、11のテロの巣窟に立ち入り、同胞団員43人を拘束

一方、革命的懲罰運動もテロ活動を続けています。

あちこちに爆弾を仕掛けて曝発させている他、20日にはファイユームの警察署、21日にはマンスーラのチェックポイントを襲撃しています。

また21日には、このような地図をツイッターに掲載し、「俺たちはエジプトのいたるところにいるから、覚悟して待て」と彼らの気に食わないエジプト在住者たちに対して警告しています。

CAm8rmRWsAAyi3B.jpg

「次の攻撃は常により強力なものとなる」、そうです。はい。

まあ、見事に全国展開されてますね。。。

全国展開とは言っても、レストランチェーンではなくテロ組織ですが。。。

他人事ではありませんよ。

何と言っても、私たちエジプト在住外国人を襲うと宣言している人たちですからね。。。

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爆弾は続くよどこまでも

実は私、しばらく前からエジプトを離れているのですが、それでも毎日エジプトでのテロが気になってニュースのチェックをしてしまっています。。。

カイロにいるときはそれこそ四六時中ニュースを追いかけているので、今はその状況よりはずっとましなのですが、いやー、シャルムの会議が終わっても減らないもんですね、テロ。。。

会議が終わればテロは減るというのは私の「願望」であって、テロは減らないだろうというのが私の「予想」だったのですが、なかなか願望って実現されないものですね。。。

この三日間のテロ事件は、以下です。

・ 15日、バドリシーン駅で爆弾発見、処理
・ 15日、ギザのシェイフザーイドで不審物発見、処理
・ 16日、シャルキーヤの鉄道線路上で6発の爆弾発見、処理
・ 16日、ファイユームの入り口付近で爆弾爆発、もう一発は処理
・ 16日、ファイユームの鉄道駅で爆弾爆発
・ 16日、イスマイリーヤのムミッル広場のカフェ前で3発の爆弾発見、処理
・ 16日、ダクハリーヤのヌズハ村で同胞団員が警官の自宅を銃撃後、放火、家族2人死亡、3人負傷
・ 16日、カイロのダウンタウンで2発の爆弾発見、処理
・ 16日、カイロのナセルシティの第一警察署前で3つ、第二警察署の前で2つ、合計5つの不審物発見、処理
・ 16日、ファイユームのスタジアム付近で爆弾が爆発、1人負傷
・ 16日、カイロの中央銀行前で不審物発見、処理
・ 16日、カリユービーヤで5人のテロリストが公道を封鎖、空に向かって威嚇射撃をしたのち、道に放火
・ 16日、北シナイで仕掛け爆弾が爆発
・ 16日、アリーシュで仕掛けられていた爆弾を発見、処理
・ 16日、シェイフズウェイドで自動車爆弾で自爆しようとしていたテロリストが、治安部隊本部に突っ込む前に誤って誤爆して死亡
・ 16日、マヌーフィーヤのラービア地区で同胞団員と治安部隊が衝突
・ 17日、ファイユームの駐車場に仕掛けられていた爆弾発見、処理
・ 17日、カリユービーヤのムハンマド・アリー高架橋で4発の爆弾が連続爆発
・ 17日、ファイユームの警察官の車の下で爆弾が爆発
・ 17日、シャルキーヤのカラームース村の住宅街で爆弾が爆発
・ 17日、シナイ半島の作戦でアンサール・バイトゥルマクディスのメンバー9人死亡
・ 17日、シャルキーヤの郵便局前で爆弾爆発

シナイ半島でのことではありますが、自爆テロの頻度が増えつつあるのが不気味です。

自爆テロといっても一昔前とは異なり、今の主流は自動車爆弾なのですが、シナイ半島の自爆テロもこの自動車爆弾タイプです。イラクやシリアのイスラム国がらみの自爆テロも、ほとんどがこのタイプ。

軍の駐屯地などに突っ込むことを前提としているので、多少銃撃されたくらいではびくともしないくらいに自動車自体を補強(?)し、自動車のあちこちに爆発物を仕掛け、人を一番殺傷できそうなところで運転手が起爆させて自分もろとも吹き飛ばす、という一撃必勝の兵器です。

カイロの街中でこの攻撃があったら、もう終わりかもしれません。。。

またカイロ在住者としてはダウンタウンの爆弾も気がかりですが、現場状況を収めた動画があります。



なんだか現場は妙に盛り上がっていますが、身近でこうした状況が日常的に発生するって異常だな。。。

一方、革命的懲罰運動は、メンバーがちらほら逮捕されていますが、勢いは相変わらずです。

アレクサンドリアでバークレー銀行やHSBC銀行に爆弾を仕掛けて爆発させたことや、キナーやファイユーム、ギザ、ルクソールで警察や警官の車両を爆破したことなどについての犯行声明を出しています。

また気になるのは、仲間の同胞団員を殺した報復として、ハサン・グムアという人を銃で襲い、殺していることです。

以前記したように、彼らの敵は必ずしも治安部隊や軍、政府関係者だけではなく、エジプトに住んでいる人ほぼ全員なので、まあおかしくはないのですが、爆弾に加えてこうしたリンチ的殺人が増えると、エジプトの治安はさらに悪化すること間違いなしです。

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14

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テロとデモのムスリム同胞団

エジプト検察は今朝(14日)、3月2日にカイロの高等裁判所前で発生した爆弾テロの容疑者として、29歳のイスラーム・シャアバーン・シェハータという男を逮捕しました。

この事件では2人が亡くなり、直後に「革命的懲罰運動」が犯行声明を出しました。

順当に考えると、このイスラームという男は革命的懲罰運動のメンバーだということになります。

この男は、先日カイロの内閣府前に爆弾を仕掛けた容疑で逮捕された後、取り調べにおいて、高等裁判所にも爆弾を仕掛け携帯電話を使って爆発させたことを認めた、とのことです。

さらに2014年にギザのハラム通りの映画館前で発生した爆弾テロを実行したことも認めているそうで、この犯行はイマード・サイードというアグナード・マスルの司令官として知られる男とともに実行したと自白しています。

逮捕時には爆弾を所有していて、今後ガーデンシティにあるアメリカ大使館に対するテロ攻撃を計画していた、とも言っているそうです。

高等裁判所の爆弾テロに関しては、監視カメラに爆弾を仕掛ける男の姿がうつっていたことから、逮捕は時間の問題だと内務省も言っていました。

革命的懲罰運動といえば、先日フェイスブックのアカウントを管理していた男が逮捕されましたが、こいつは同胞団員でした。わかってはいたことですが、今回のことで革命的懲罰運動もアグナード・マスルも、エジプト国内でテロをおこしまくっている過激派組織はみな「ムスリム同胞団」という同じ穴の狢であることがよりはっきりしました。

2013年のモルシ政権崩壊以後、上意下達の組織としての同胞団は解体され、一部は既述のように武装組織化してエジプト国内でテロ活動を活発化させ、また別の一部はいまだにエジプト各地で現政権を打倒するためのデモを繰り返しています。

昨日はカイロのマアーディーで5発の連続爆弾テロが発生しましたが、同じくマアーディーでは同胞団のそこそこ大規模なデモも行われました。

B_-7V50UkAEqvE_.jpg

この写真の構図が、シリアの内戦直前のアサド政権打倒デモにそっくりで、しかも「マアーディー」と書かれているのにぞーっとします。

マアーディーは、日本大使館も存在し、大使館関係者やその他多くの日本人も居住する地区です。

大規模デモが発生すると、それを解散させるために治安部隊が投入され、催涙弾が使われたり、いつの間にかどこからか実弾が飛んできたりするので、急速に治安状況が悪化します。

エジプト各地では、ほかにもシャルムの経済会議に反対する同胞団のデモが行われています。

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ほんと、嫌ですね。。。

この24時間くらいのテロ関連事件を書き出しておきます。

・13日、カイロのマアーディーで連続して5発の爆弾が爆発(ヘルワーン農道、106通り、108通り、206通り、105通り)
・ 13日、タンターのターハフサインで爆発
・ 13日、アリーシュの軍車両下で爆発、軍人3人負傷
・ 14日、アリーシュの警察を攻撃しようとしていた者を逮捕
・ 14日、ルクソールの教会前で爆弾発見、処理
・ 14日、アレクサンドリアのシャーテイビーで爆弾が爆発
・ 14日、ギザのシッタオクトーブル地区で音だけの爆弾が爆発
・ 14日、カイロのハダーイクルウッバにあるボーダフォンの携帯ショップで爆発
・ 14日、アレクサンドリアのHSBC銀行前で爆発、1人負傷
・ 14日、シャルキーヤの電気施設に放火
・ 14日、ブハイラの電気施設に放火

そういえば、エジプトは首都移転するらしいですねえ。。。

なんか、外国の投資を呼び込むための国家規模での大型詐欺のような気がしてしまうのは、私だけでしょうか???

まあ、これでエジプト人たちが希望を抱いたり、前向きな気持ちになれればいいとは思うのですが。。。

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革命的懲罰運動アカウント管理者逮捕

シャルムの経済会議を翌日に控えた12日木曜日の早朝、エジプト当局はムスリム同胞団員の一斉大量摘発に踏み切りました。

これまでテロ攻撃を実行したり、テロを計画、扇動していた容疑にもとづき、75人が一斉に逮捕されたのですが、その中には、我々エジプト在住外国人を攻撃すると脅迫してきていた革命的懲罰運動のSNSアカウント管理者も含まれています。

同人物は、マムドゥーフ・アフマド・ハサン・ムハンマド・エルザルバーニーという名前のアレクサンドリア在住者で、自宅からはSNSを使っていたパソコンや携帯電話、武器のほか、過去に攻撃された場所の名前の記された文書なども発見されたそうです。

当局によると、この男はフェイスブックで革命的懲罰運動のアカウントを管理し、国家への攻撃を扇動したり、実際に攻撃を行ったと犯行声明を出したり、またその犯行現場の写真を掲載するなどといった活動をしていた、とのこと。フェイスブック上では、このアカウントのほかに全部で9つのアカウントを所有し、他に国家への攻撃を扇動する10のページと30のグループに参加していた、とのこと。

そもそも2011年以降、ムスリム同胞団メンバーとして当局からマークされていた人物の一人だそうです。

ただこの人はアカウント管理者だったかもしれませんが、攻撃を計画したり実際に実行する人は別にたくさんいるわけで、またアカウントなんていくら凍結されようともまた新設することは誰にでもできますし、この人の逮捕を受けて革命的懲罰運動の活動が急に完全に停止するとは考えにくいです。

当局は、ずいぶん前から革命的懲罰運動のSNSを監視していて、この人物をずっとマークしていたとしていますが、知っていてなぜ長いこと放置しておいたんですかねえ???

確かにシャルムの会議前日の同胞団員一斉逮捕というのは、ある程度のインパクトがないわけでもないですが・・・。

一方で、エジプトのテロリスト逮捕というのは、ゴキブリの巣をつつくような効果があることもまた事実で、つまりうっかりゴキブリの巣をつついてしまうと、その中でおとなしくしていたゴキブリが一斉に外に出てきてこれまで以上の害悪をもたらす、というような側面があるのです。

同胞団員も、これまでもう数えきれないほど逮捕されていますが、それでもどんどん新しいテログループは発生してテロ事件は増加するし、大学や町中で四本指マークを掲げて「クーデター政権を倒せ~!」なんつって違法デモを繰り返し、治安部隊と衝突する人々も後を絶たないし、いったいどんだけ同胞団員がいるのか、どうすれば治安が改善されるのか、わからないまま、とにかく外に出てきた同胞団員を片っ端から逮捕するしかない、という状況に陥っているように見えます。

この三日間のテロ関連事件を列挙しておきます。

・ 11日、シェイフズウェイドでテロリストが軍車両を襲撃
・ 11日、マンスーラの警察署前で爆弾爆発、1人負傷
・ 11日、ラファハのチェックポイントをテロリストが襲撃
・ 11日、カイロの内閣府前で爆弾発見、処理
・ 11日、ブハイラのシネマ広場で偽爆弾発見
・ 11日、マンスーラの警察署で爆弾発見、処理
・ 11日、カイロの内閣府近くの銀行前で爆弾発見、処理
・ 11日、シャルキーヤの電気塔が爆破
・ 12日、カイロの内閣府付近で爆弾2発が爆発、
・ 12日、カイロのカスル・アイニー通りで爆弾が爆発
・ 12日、カイロのムニールにある携帯ショップ、モビニール前で爆発
・ 12日、マヌーフィーヤで爆弾2発を処理、1発爆発
・ 12日、ギザのバドリシーン駅の線路で爆弾発見、処理
・ 12日、シャルキーヤの裁判所前で爆弾が爆発
・ 12日、マヌーフィーヤの銀行前で爆弾が爆発
・ 12日、シャルキーヤで爆発、車が大破
・ 12日、アレクサンドリアの裁判所前で爆弾が爆発、2人負傷
・ 12日、ファイユームで3つの学校に爆弾が仕掛けられているのが発見され、処理
・ 12日、アレクサンドリアで革命的懲罰運動のアカウント管理者である同胞団員が逮捕
・ 12日、アリーシュで不審物が発見、処理
・ 12日、シナイ半島の作戦でテロリスト7人が死亡
・ 12日、アレクサンドリアのサーア広場で水道管が爆発
・ 12日、北シナイを軍が空爆
・ 12日、アリーシュの道で銃撃されて死んでいる5人の遺体が発見
・ 12日、カイロのヘルワーンの映画館前で爆弾2発が爆発
・ 13日、カイロのマアーディーの電気施設で爆発
・ 13日、ファイユームの警察署を何者かが襲撃、警官が負傷
・ 13日、アリーシュのチェックポイントを何者かが襲撃、軍人3人が負傷

いよいよ今日からシャルムの経済会議。

最終的には90か国以上が参加、とのことです。

エジプトの国の威信をかけた会議ですから、ここをどう乗り切るかが正念場です。

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大使館の注意喚起と爆弾処理

最初に、この三日間にエジプトで発生したテロ関連事件を書き出しておきます。

・ 9日、ギザのハラム病院前で爆弾発見、処理
・ 9日、ファイユームの大学で同胞団員と治安部隊が衝突
・ 10日、ギザのバドリシーンでガスパイプラインが爆発
・ 10日、タンターで爆発物の入った箱が発見され、処理
・ 10日、ファイユームで爆弾を仕掛けていたテロリスト2人が死亡
・ 10日、マヌーフィーヤの大学前で爆弾が爆発
・ 10日、ファイユームのアジュマイーンの警察署前で爆発
・ 10日、ギザのベトリシーンの鉄道警察で仕掛け爆弾2発発見、処理
・ 10日、アリーシュの軍駐屯地で自動車爆弾による自爆テロ、民間人1人が死亡、42人負傷
・ 10日、アリーシュの軍の装甲車の下で爆弾が爆発、軍人1人が死亡
・ 10日、ミニヤーの車両の中から49発の爆弾を発見
・ 10日、カリユービーヤのハーンカで爆弾を仕掛け、家屋に火炎瓶を投げつけた同胞団員が死亡、民間人4人も負傷
・ 10日、ギザの学校が多くある地区で爆弾発見、処理
・ 10日、カリユービーヤの学校が多くある地区で7つの偽爆弾発見
・ 10日、イスマイリーヤの電気施設付近で爆弾が発見され処理
・ 10日、タンターで爆弾が発見されて処理
・ 10日、アレクサンドリア東部で音だけの爆弾が爆発
・ 10日、ファイユームの老舗ホテル「ヘルナン・オーベルジュ」前で爆弾が爆発
・ 10日、カイロのタガンムウ・ハーミスで爆弾発見、処理
・ 10日、シャルキーヤのラマダーン月10日地区の3つの高圧電気塔が爆弾で破壊され、地区の90%が停電
・ 10日、カイロのヘリオポリスの裁判所広場で爆弾が爆発、市民一人が負傷、その後さらに二発の爆弾が発見され、処理
・ 10日、マアーディーのロード9で爆弾発見、処理
・ 11日、ギザのインバーバで何者かがリングロードを封鎖
・ 11日、カイロのマタリーヤで同胞団員と治安部隊が武力衝突、一人死亡
・ 11日、シナイ半島ラファハのチェックポイントにテロリストが襲撃、軍人一人が死亡
・ 11日、マヌーフィーヤのチェックポイントに放火
・ 11日、マヌーフィーヤのカーシドのチェックポイントをテロリストが襲撃、放火
・ 11日、カイロのマアーディーのナイル・シティ(通称ツインタワー)前で偽爆弾発見
・ 11日、カイロとアレクサンドリアを結ぶ道にある警察署に何者かが放火

襲撃事件や爆弾テロが多発している一方で、爆弾が爆発前に発見され、処理されている事例も多くあります。

例えば昨夜は、カイロのヘリオポリスの裁判所広場で爆弾が爆発して一人が負傷、その後その近くでもう2発の爆弾が発見され、爆破処理されました。

以下は、その時の映像です。



この白いゴミ袋のようなものがいわゆる「不審物」で、爆発物処理班の人が中身を確認し、爆弾だと判断した後、遠方から射撃して爆破処理しています。

このような手製の小型爆弾はそれほど爆破の威力が大きくないため、発見された時には爆破処理されることが多いです。

爆弾処理というと、映画などで時限爆弾が爆発するまえに様々な色のコードを一本一本切断しながらカウントダウンを止める、という手に汗握る状況を思い出しますが、エジプトの場合にはこうした爆弾処理は一般的ではありません。

ただ、この宇宙服のような防護服の防護力はあまりあてにならないもので、タイミングが悪いと爆弾処理班の人自身が爆発で吹き飛ばされることになります。過去にはそうした事例がいくつもあります。

また昨日は、ギザやカリユービーヤで学校の多くあつまる地区に多数の爆弾が仕掛けられているのが発見されています。

エジプトのメディアは、「同胞団員が、俺たちの大事な子供たちを殺そうとしている!」と大騒ぎしていますが、こういうのほんと嫌ですね。。。

エジプトのテロリストはしばらくの間、学校を標的にしたことはなかったのですが、この1ヶ月ほどは各地のインターナショナル・スクールやローカルの学校のあちこちに爆弾を仕掛けています。

それらの多くは、人通りの少ない夜中や早朝に仕掛けられていると思われるので、いっそのこと2013年の夏のように夜間外出禁止令でも出して欲しい。。。とか思ってしまいますが、そんなヤバい国に投資したい人は誰もいないでしょうから、そう考えるとシャルムの経済会議の前にエジプト当局がそうした手をうつとはとても思えません。

シャルムの会議の開幕を明後日に控え、エジプトには世界各地からたくさんの人々が集まってきています。

カイロの空港も、シャルムへの乗り継ぎ客や、エジプト人でシャルムの会議に参加する人などで、大混雑している模様。

そんな中、今日もカイロのマアーディーにあるナイル・シティ(通称ツインタワー)前で不審物が発見され、コルニッシュ通り(ナイル川沿いの道)が封鎖される事態が発生しました。

不審物は見た目は爆弾で中身は空っぽという、いわゆる「偽爆弾」だったのですが、そのせいで午前中、カイロ中心部の交通はマヒしていました。

たとえ偽爆弾でも、エジプトの経済活動や政府にダメージを与えるには十分、ということですよね。。。

一方、革命的懲罰運動ですが、昨日はファイユームの警察署、今日はマヌーフィーヤのチェックポイントを襲撃したと声明を出しています。

そういえば、昨日は在エジプトの日本大使館から在留邦人向けに、こんな注意喚起が出されました。

〜〜〜以下、引用〜〜〜

エジプト在留邦人の皆様へ

                   平成27年3月10日
          在エジプト日本国大使館領事部

爆発物等に関する注意喚起(平成27年3月10日付)

1.3月13日(金)から15日(日)までの間に開催されるエジプト経済開発会合
(EEDC)に伴う注意について,10日付けで外務省からスポット情報「エジプト:エジ
プト経済開発会合(EEDC)開催に伴う注意喚起」を発出しましたが,同スポット情報
に掲載した事件のほかにも,3月7日及び9日深夜に連続してカイロのマーディー地
区で爆発物が発見され治安当局により爆破処理される事案が発生するなど,多くの外
国人が居住するような地域でも爆発事件等(治安当局が処理したものを含む。)が発
生しています。
その場所としては,ショッピングセンター(例:アレキサンドリアのカルフール付近
での爆発,カイロのシティスターズでの偽爆弾発見等),レストランやファースト
フード店(例:ケンタッキー・フライドチキン,マクドナルド等),通信会社(ボー
ダフォン,エティサラート,モビニール等),銀行(エジプト系・アラブ首長国連邦
系)等の外国人がよく訪れるような店舗付近でも発生しています。
なお,こうした店舗の近くで発生する事件は,夜や朝に多くみられる傾向にありま
す。

2 このような事件に関連し,その信憑性は必ずしも明らかでありませんが,ネット
上で,以下のような声明が出されています。
(1)「革命的懲罰運動」と名乗る者は,3月9日付けの声明で,自分たちはこれま
でエティサラート,エミレーツ銀行,アブダビ銀行,モビニール,ケンタッキー・フ
ライドチキンを含めた多くの標的に対する作戦を実行してきたと述べるとともに,一
般市民に対し,警察や国軍機関からは終日遠ざかるべきこと,「軍事的占領」を支援
する会社やその利権からは営業時間外に遠ざかるべきことを警告しています。
(2)「人民抵抗運動」と名乗る者は,2月26日付けの声明で,自分たちは同日にモ
ハンディシーン地区で発生したボーダフォンとエティサラート付近での爆発事件を実
行したことを述べるとともに,警察関連施設,モビニール,エティサラート,ボーダ
フォン,アラブ首長国連邦系の銀行,カイロインターナショナル銀行に営業時間外に
近づかないよう警告しています。
(3)また,これまで多くの事件を実行してきた「アグナド・マスル」と名乗る者
は,3月7日付けのビデオ声明で,現政権との戦いを続ける旨述べるとともに,爆発
事件を近い時期に起こす旨を警告しています。

3.つきましては,最新の治安関連情勢の情報の入手に努めるとともに、警察,軍,
司法その他の政府関係機関の施設や車両,デモ等が発生中の場所には近づかない,電
力,公共交通機関等主要インフラ施設,外国人を含め不特定多数の人々が集まる場所
に近づくことは最小限にする(特に深夜と早朝は避ける。)等,不測の事態に巻き込
まれることのないよう細心の注意を払ってください。
  また,最近カイロ等で発生している事件の爆弾は,車両の下,電気ブースの近
く,ゴミ箱の中等に置かれ,また,ある程度の威力があります。外務省海外安全ホー
ムページでは,爆弾事件対策をまとめた小冊子を掲載していますので(「海外へ進出
する日本人・企業のための爆弾テロ対策Q&A」。
http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph_03.html),今一度ご参照ください。

在エジプト日本国大使館領事部
TEL: 02-2528-5910
FAX: 02-2528-5907
Email: ryoji@ca.mofa.go.jp
HP: http://www.eg.emb-japan.go.jp/j/index.htm

〜〜〜以上、引用終わり〜〜〜

私、ここに書かれてること全部知ってますけど〜、最大限注意して生活してますけど〜、これ以上どうすればいいんですか〜???

最新の治安情報の入手に努めるって、アラビア語できない人はどうすれば入手できるんですか〜???

不測の事態っていうのは、予測できないから不測っていうんだと思うんですけど〜、どうやって注意すればいいんですか〜???

以上、カイロ爆弾日記著者の素朴な疑問でした〜

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10

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自爆テロと革命的懲罰運動の新声明

今朝、シナイ半島のアリーシュの軍駐屯地で自爆テロがありました。

被害者は、今のところ死者1人、負傷者は40人を越しているようです。

いわゆる自動車爆弾によるもので、自爆したのが駐屯地の壁の外だったため、警備にあたっていた軍人だけでなく、たまたま近くにいた民間人も多く被害にあっています。亡くなったのも、民間人です。

アンサール・バイトゥルマクディスABM改め、イスラム国シナイ県の犯行なので、そのうちこのテロを実行した「殉教者」の生前のメッセージと、自爆の瞬間をおさめた動画が公開されるでしょう。

自爆テロはシナイ半島では時々発生していますし、カイロ市内でだって発生しています。

先日更迭された、「不死身のブラックジャック」(←私のつけたあだ名)ことムハンマド・イブラヒム内相も、カイロ市内の自爆テロで暗殺されかかっていますしね。

一方、今朝の自爆テロ以上に在エジプト日本人にとって関心が高いと思われるのは、昨日革命的懲罰運動が新たに出した声明文です。

B_qsHP7UYAAoVgn.png

革命的懲罰運動からキャンプデービッドの占領を支持するあらゆる者たちに対するメッセージ」と題されており、内容は以下です。

・ 我々はすでに、現エジプト政権のもとで仕事をしているエジプト人および外国人ビジネスマン、経済活動を行っているエジプトおよび世界的企業に対して、活動を停止せよと警告したのに、お前たちはそれを聞き入れなかった
・ お前たちは活動を継続しているだけでなく、現政権のおこなうプロジェクトや、エジプト売国会議(=シャルムの経済サミット)にまで参加している
・ だから我々は、この数日間だけで、警察機構および現政権を支持する経済権益をターゲットとした攻撃を47回実行した
・ 我々の攻撃対象の中には、携帯会社のイッティサラート、UAEの銀行、アブダビの銀行、携帯会社のモビニール、ケンタッキー(KFC)の店舗などが含まれている
・ 我々は近い将来もこの攻撃を継続するので、待っているがよい
・ 従ってエジプト国民は、警察や軍の機構、および現政権を支持する企業や経済権益からは遠ざかり、決して近づいてはならない

と、こんな感じです。

この声明文で明らかになったことはいくつかありますが、以前ラービアTVという同胞団のストリーミングTVでおじさんが突如として読み上げて我々をびっくりさせた、「在エジプトの外国人はエジプトから退去しないと攻撃するぞ」という内容の声明は、確かに革命的懲罰運動のものだった、ということです。

同組織がムスリム同胞団系列だということも、改めてはっきりしました。

また、現エジプト政権を支持する経済権益とは、つまり現在エジプトで経済活動を行っているあらゆる人間と組織のことを意味するので、攻撃対象はエジプトに住んでいるほぼ全ての人間だ、ということも判明しました。

全ての経済活動を放棄して農地を開拓して自給自足の生活でも始めない限り、エジプトでテロを免れる道はない、ということです。

ここで名指しされているケンタッキーやモビニール、銀行などだけを避ければ安全だ、という問題では全くないので、非常にやっかいです。

13日からシャルムで開催される経済サミットのことを、同胞団はエジプト売国会議と呼んで、会議の中止、会議をボイコットすることなどを多方面から呼びかけています。革命的懲罰運動のテロ行為も、その一環です。

同会議は、とにかく1ドルでもいいからエジプトに投資してください、そのためにエジプト政府はこんな規制緩和をしたり、優遇措置をとったりしますよ、ということを世界に向けてお知らせするもので、世界中から60カ国以上が参加を予定しており、日本も参加予定です。

モビニールやボーダフォンといった携帯会社やHSBCやドイツ銀行、CITIBANKといった銀行のほか、コカコーラ社なども参加を表明しています。

今週は想像通りのテロ多発ウィーク。

みなさん、行動にはくれぐれもお気をつけください。

また外出時は五感を研ぎ澄まし、ヤバそうな気配を感じたら全力で走って逃げてください。

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09

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革命的懲罰運動が連続テロ

毎日あまりにテロが多発するので、日をおかずに今日も記事をアップしておきます。

昨日から今日にかけては、カルフールでの爆弾テロを含め、アレクサンドリアでテロ事件が多発しています。

取り急ぎ、これまでに発生したテロ事件を列挙しておきます。

・ 8日、アレクサンドリアのカルフールとマフラム・ベク警察署前で連続爆弾テロ、軍人1人が死亡、8人負傷
・ 8日、ガルビーヤのマハッラの電気塔で爆弾が爆発
・ 8日、アスユートにあるアズハル大学キャンパス内で仕掛け爆弾7発が発見され、解体処理
・ 8日、カイロのラムセス広場で爆弾が発見され、解体処理
・ 8日、カイロのシッタオクトーブル高架橋で3発の爆弾が発見されて、橋を封鎖、解体処理
・ 8日、クフルシェイフで警官が銃撃されて負傷
・ 8日、カイロのラムセスにある聖ファーティマ・スクールで爆弾発見、解体処理
・ 8日、ギザのハラム通りで同胞団員と治安部隊が衝突
・ 9日、カイロのアッバーセーヤで爆弾が爆発、その後別の爆弾も発見され、こちらは解体処理
・ 9日、カイロのガムラにある学校で火災、原因不明
・ 9日、アレクサンドリアのサムーハのゴミ箱の中に仕掛けられていた爆弾が爆発、負傷者なし
・ 9日、スエズのファイサルで、警察署をテロリストが銃で襲撃
・ 9日、シナイのアリーシュで仕掛け爆弾爆発、3人死亡、3人負傷
・ 9日、カイロのナセルシティで爆発、ガス漏れによるものか?
・ 9日、アレクサンドリアのアハリー銀行を覆面をした男たちが銃で襲撃、その後火炎瓶を投げつけ、逃走
・ 9日、アレクサンドリアのアラブ銀行を覆面をした男たちが銃で襲撃、その後火炎瓶をなげつけ、逃走
・ 9日、アリーシュの治安部隊の車両下に仕掛けられていた爆弾が爆発、負傷者

今日アレクサンドリアで発生した携帯会社前での爆弾テロと、銀行二行の襲撃事件については、革命的懲罰運動が犯行声明を出しています。

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エジプト現政権を利する経済権益を狙った攻撃である、とのこと。また、土曜日に死刑が執行された同胞団員マフムード・ラマダーンの報復である、ともしています。

ちなみに、アハリー銀行はエジプトの銀行で、アラブ銀行はUAEの銀行です。

革命的懲罰運動は、昨日もファイユームでの攻撃について犯行声明文を出しました。

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警察車両への放火、チェックポイント襲撃、警察署二箇所への襲撃を認めています。

革命的懲罰運動は、(何度も言いますが)ムスリム同胞団系武装組織のひとつで、現政権を不正なクーデター政権とし、治安および軍関係、インフラ、外国企業を含むエジプトで経済活動をおこなう主体などを狙ってテロ攻撃を行っています。

手段としては、爆弾をしかけるか、武装攻撃をするかのどちらかで、最近は爆弾の威力が強化してきているのが気になります。

また、仕掛けている場所が、公道やゴミ箱、広場や学校など、子供を含む一般人をも巻き込む場所なのが、すごく嫌です。

実際に、爆弾の被害にあって亡くなっている一般人もいます。

武装攻撃に関しては、「死を賭した勇ましい攻撃」ではなく、基本的には車かバイクに乗ったままターゲットに向かって銃を撃ち、火炎瓶などを投げつけて逃走する、といったものが殆どです。

いや、別に「死を賭した勇ましい攻撃」をしてほしいとか、全く思っていませんので、念のため。。。

たぶん、先日うちのそばの検問所の攻撃も、この手のものだったんじゃないかな。。。と思います。

うーん、あきらかにこのところ、この人たちの活動も活発化していますね。。。

革命的懲罰運動は確かに予告通り、銀行や携帯会社、ファストフード店など、外国資本を攻撃してきているので、外国人を直接攻撃してくるのも時間の問題かもしれません。

またこちらは革命的懲罰運動の犯行ではなさそうですが、昨日はシッタオクトーブル(10月6日)高架橋付近で、大量の爆弾が発見され、道が封鎖される事態が発生しました。

主にコプト教徒の女の子たちの通う女子校にも、爆弾がしかけられていました。

これらは全て、爆発前に撤去されたのでよかったのですが、これが全部爆発していたら、カイロ中心部はとんでもないことになっていたと想像されます。

爆弾が発見されるとかなりの距離の道が封鎖されることになるので、空港などに向かう際には早めに家を出た方がよさそうです。

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08

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カルフールで爆弾テロ

つい今しがた、アレクサンドリアのカルフールで爆弾が爆発し1人死亡、5人が負傷した、という速報が入りました。

たいへん素敵な一週間の始まりです。。。

今週はシャルムで国際経済会議があるので、怒涛のテロ攻撃がやってくる予感がします。

私はかなりしつこく、カルフールとかシティスターズといった外国資本を象徴するような店やショッピングモールは危ないよ、とここにも書いてきましたが、予想通りの展開です。

カイロのカルフールも、いつ狙われてもおかしくないですよ、ほんとに。

この数日も、当たり前のようにテロ続きだったエジプトですが、まず先週末ナセルシティにあるカイロ国際コンベンション・センターで発生した火災についておさらいしておきたいと思います。

消防車や救急車数十台が出動し、負傷者も20名近くにのぼった大きな火災だったのですが、のちに当局は「漏電が原因で発火し、エアコン設備の金属の一部に火が燃え移って発生した事故」である可能性が高い、と発表しました。

一方、ムスリム同胞団系の組織は、この火災は自分たちが治安当局に対する報復のために発生させたと宣言。

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ある筋によると、火災が発生した際、センター内部の消火施設の電源がすべて切られていて、初期段階での消火作業は全くできなかったため、大火災になってしまった、とも言われています。

同組織は、センターに放火したのは、2月8日にザマレクのアルトラスが多数死亡した事件に対する報復だ、としています。

スタジアムで仲間を殺したのと、コンベンションセンターを警備していたのは、ともに警官だからだ、という理由なのですが、わかったようなわからないような。。。

報復といえば、2013年の夏にアレクサンドリアの建物の上から少年を突き落としたとされる同胞団員マフムード・ラマダーンの死刑が執行されたのをうけ、3月7日に革命的懲罰運動が報復を宣言する文書を発行しました。

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日時はさかのぼりますが、3月2日には「我々の攻撃対象は軍と警察、その他1月25日革命に参加したエジプト国民たちに危害を加えるあらゆる者たちである」、という声明文も出しています。

3月2日声明

この「あらゆる者たち」というのが厄介で、彼らは現エジプト政府を利するような外国人や外国企業もそのなかに含めて考えているので、私たちも攻撃のターゲットだ、ということのようです。

昨日の事件で気になるのは、マアーディーにあるホッリーヤというリセ(フランス語系のインターナショナルスクール)の前で爆弾が発見されたという一件です。

2.jpg

安全が確認できず、爆破処理された瞬間を写した写真です。

見切れているおじさんがむっちゃ笑っているので、深刻度がイマイチ伝わりませんが、非常に深刻な事態です。

カルフールもリセもフランス系。

偶然だとは思いますが、イスラム国を含むイスラム過激派は欧米の中でも特にフランスを敵視し、執拗に攻撃する傾向にあるのは事実です。

ではここ数日にエジプトで発生した主なテロ関連事件を列挙しておきます。

・ 3日、カイロのアズバキーヤ地区で偽の軍服を販売していた業者を逮捕
・ 3日、シナイ半島の作戦でテロリスト11人を殺害
・ 3日、カイロと他3県で4箇所のテロリスト隠れ家を捜索、24人のテロリストを逮捕
・ 3日、カイロとアレクサンドリア間の鉄道線路で爆弾発見
・ 4日、ダクハリーヤの貯水施設で爆弾発見、解体処理
・ 4日、ギザのモハンディシーンのバタル・アフマド・アブドゥルアジーズ通りで爆弾発見、解体処理
・ 4日、カイロのザイトゥーン地区にある聖女マリア教会で爆弾発見、解体処理
・ 4日、スハーグの駅で爆弾発見
・ 4日、カイロの国際コンベンションセンターで火災、19人負傷
・ 4日、カイロのオールドカイロにある警察署内部に、何者かが放火
・ 4日、シナイ半島の軍の作戦で11人のテロリストを殺害
・ 5日、カイロのマラグ地区で音だけの爆弾が爆発
・ 5日、シャルキーヤの変電所で爆弾が爆発
・ 5日、シナイ半島で警察車両を盗もうとしたテロリストと治安部隊が衝突、警官一人が負傷
・ 5日、アスワンのコムオンボ駅で爆弾が爆発
・ 5日、シナイ半島シェイフズウェイドの家屋に迫撃砲が打ち込まれて2人死亡、3人負傷
・ 5日、マヌーフィーヤの天然ガスのパイプラインが爆発
・ 5日、ガルビーヤの駅で爆発
・ 5日、カイロのヘリオポリスにあるタグニード広場で爆弾が爆発、市民一人が負傷
・ 5日、シナイ半島アリーシュ南部で爆発、軍人一人が負傷
・ 5日、ギザのモハンディシーン地区のシリア通りにあるアハリー銀行前で爆弾発見、解体処理
・ 5日、ベニスウィーフの銀行前で仕掛け爆弾が爆発
・ 5日、シャルキーヤの製薬会社付近で爆発
・ 5日、カイロのマタリーヤで音だけの爆弾が爆発
・ 6日、カイロのニュー・マアーディー地区で爆弾が二発爆発
・ 6日、ギザのシッタオクトーブル地区でガス管が爆発
・ 6日、カイロのマタリーヤ付近の線路で爆弾が爆発
・ 6日、14県で81人のテロリストを逮捕
・ 6日、ファイユームの警察署をテロリストが襲撃
・ 6日、ギザのシッタオクトーブル地区で爆弾爆発
・ 6日、シナイ半島の軍の作戦でアンサール・バイトゥルマクディスのメンバー10人が殺害
・ 6日、カイロのマタリーヤで爆弾爆発
・ 6日、シナイ半島のシェイフズウェイドに迫撃砲が打ち込まれ、女性一人と子供二人が死亡
・ 6日、ガルビーヤの変電所にテロリストが放火
・ 7日、ギザのカタルカト・ホテル付近で爆弾発見、解体処理
・ 7日、ガルビーヤのマハッラにある銀行前で爆弾が爆発、警官2人が死亡、15人負傷
・ 7日、カイロのマアーディーにあるリセの外壁で爆弾発見、爆破処理
・ 7日、シナイ半島のラファハの治安部隊駐屯所付近で爆発
・ 7日、タンターの駅付近で爆弾発見、解体処理
・ 7日、シナイ半島でテロリスト4人を殺害
・ 7日、カイロのナセルシティで、警官の車両2台にしかけられていた爆弾が爆発
・ 7日、カイロのアズハル大学で、同胞団員がマフムード・ラマダーンの死刑執行に抗議して道に放火し、封鎖
・ 7日、タンターの警察署前の線路で爆弾が爆発
・ 8日、カイロとファイユーム間を走行していたガソリン運搬車に何者かが放火
・ 8日、シャルキーヤのラマダーン月10日地区で二発の仕掛け爆弾が爆発
・ 8日、ギザの動物園前で偽爆弾発見
・ 8日、マヌーフィーヤで爆弾発見、解体処理
・ 8日、カイロのケルダーサで開催されていたモーターショーで火災発生、原因不明
・ 8日、ギザのハラム通りにあるターリビーヤ警察署付近で爆弾発見、解体処理位

件数がおびただしいですね。。。

とにかくこのブログを読まれているカイロ在住の皆さん、お友達にはカルフールで爆弾テロがあって人が死んだので気をつけてね、と教えてあげてください。

気をつけてね、っていうか、行かないほうがいいよ、かな???

「あかりさんのブログを読むと、エジプトで生活するのが怖くなるから読まない」と言われたことがあるのですが、自分の身を守ることができるのは、会社でも日本大使館でも日本政府でもない自分だけですからね。。。

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ザマレクで発砲事件

今日未明(午前2時頃)、うちのすぐそばにあるザマレク警察署の前に設置されたチェックポイントに車が突っ込み、10数発の発砲があった後、車が逃走する、という事件が発生しました。警官一人が負傷しています。

今朝から、いろんな人にいろんな経路で話を聞いたのですが、はっきりしているのは、

1) 検問所に車が突っ込んだ
2) 誰かが発砲した
3) 警官が一人負傷した
4) 車は逃走した
5) 内務省はこの件に関し、箝口令を敷いた
6) 今朝からザマレク中の警官の警備が強化された

という6点です。

1)に関しては、チェックポイントに車で突っ込むこと自体が既に、テロ攻撃です。

「攻撃を意図して突っ込んだ」という証言と、「おそらく警察に見つかったらマズいもの(武器や麻薬)を車に積んでいたので、やむをえず突っ込んだ」という証言がありますが、鉄のバーを車で突破したことは間違いありません。

2)に関しては、銃声を聞いた人がたくさんいるので、発砲があったのは間違い無いのですが、発砲したのは車に乗っていた人物だという説と、警官だという説と、両者だという説があり、はっきりしません。

3)に関しては、銃で撃たれたという説と、車にひかれたという説が両方あり、これまたはっきりしません。ただ、警官が一人負傷したのは間違いありません。亡くなった、という説もあります。

4)に関しては、証言の食い違いがないので、これは間違いありません。

5)に関しては、この件について喋るなと言われた、という証言者が何人もいるので、これまた間違いありません。

ザマレクでテロが発生したとなると、当局に多大なるダメージが及びます。特に、来週からシャルムで国際経済会議が開催されるというこの時期は、そうした事態は絶対にあってはならないことです。

6)に関しては、ザマレク内をあちこち行ってみれば、すぐにわかるはずです。通常は各大使館前で3人もしくは2人1組でおしゃべりしながらのんびりしている警備の警官たちが、今日は黒い鉄でできた盾の後ろに隠れるようなかたちで周囲を警戒し、ただならぬ気配を漂わせています。

ザマレクが安全だ、というのは単なる神話のようなもので、誰だって橋を渡りさえすればやってこられる場所ですから、テロを起こそうと思えばいくらでも起こせます。

ただ他の場所と違うのは、ザマレクには警官がものすごくたくさんいるので、何かしたら撃ち殺される可能性が高い、という点です。

今朝未明の事件も、道に車がいないので逃走できる、という時間帯を狙ってきたものと思われます。

以前も書きましたが、エジプト国内のテロは自爆テロがほとんどなく、爆弾を仕掛けて逃げたり、銃撃して逃げたり。。。と、基本的に死なずに逃げとおす作戦で攻めてきます。

うちのそばで銃撃戦が発生するのは、これで三度目です。

2012年に、カダフィの甥がうちの近所のフラットに立てこもって治安部隊と銃撃戦になったのが一回目。

2013年に、ムスリム同胞団員がうちの近所にまで銃を打ち込んで攻めてきたのが二回目。

今回は三度目です。

二度あることは三度ある、って言いますからね。。。

さて、どうするかな。。。

今発生しているナセルシティのカイロ・コンベンションセンターの大規模火災も、なんか放火っぽいですし、ここ数日カイロでやたらにテロが頻発しているのは、来週からシャルムで始まる国際経済会議をやめさせる目的なのかもしれません。

同胞団系組織が、この会議を開催するな、という警告文を既に公開しています。

この会議が終われば、少しは治安が改善されるのか???

わかんないですが、そこに一縷の希望を託したい。。。と、むなしく願ったりしています。。。

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カイロ爆弾マップ

昨日から今日にかけて、尋常でないくらいカイロで爆弾が爆発しているので、ついにこんなものを作ってしまいました。。。

名付けて、「カイロ爆弾マップ」。

カイロ爆弾マップ

私がエジプトテロ記録をつけ始めたのが2月3日(それまでずっと、イスラム国の邦人事件が忙しすぎて、エジプトに目を向ける余裕がなかった。。。)なので、今日でちょうど1ヶ月です。

このマップは、中心の赤い星の部分がザマレクにあるうちの支局で、その周辺でこの1ヶ月間に発生した主な爆弾爆発現場を爆弾マークで記してあります。

なかにはカイロ空港のように、爆発する前に発見されて解体処理されたものも含まれますが、重要なのは、それらは爆発する可能性があった爆弾である、という点です。

また、音だけの爆弾や、偽爆弾は、ここに含まれていません。それらは直接的には、人を殺傷しないからです。

こうして眺めると、つくづく。。。とことんヤバいところですね、カイロは。。。

日本では、イジメやDV、ストーカーなどで人命が失われる事件が発生すると、周りの人が、「もっと前にサインに気づいてあげられたら。。。」という反省や、「なぜ警察は事前に手を打てなかったんだ?!」という批判が出たりしますが、今のカイロはまさにそういう状況じゃないですかねえ?

みんな結局、誰か死んだりしないと、アクションをおこさないっていう。。。

その最初の一人は私かもしれないので、みなさん、私が死んだら、「あの人は毎日せっせと爆弾記録つけてたのにねえ。。。」と、可哀想がってあげてください。。。

爆弾の被害にあうと、脚だけ吹き飛ばされる人が少なくないので、脚がなくなるくらいなら、いっそ一思いに死んでしまいたい。。。とか、あれこれオプションについて考えたりしている自分に気づくと、恐ろしくなります。。。

あー、ほんと嫌だ。

昨日の裁判所前の爆弾では、結局二人がなくなりましたが、爆発の瞬間の映像がこれです。



少し前をお母さんと一緒に歩いている子ども、爆発がこれより少し早かったら、死んでいたかもしれません。

日常の様子が爆弾で一変する、その恐ろしさをこの映像は示しています。

自分がもしこの時、ここにいたら。。。と少し想像力を働かせてみれば、事態の深刻さが身にしみるのではないでしょうか?

以下には、この3日間に発生した主なテロ事件をあげておきます。

・ 1日、カイロ大学キャンパスで同胞団員と治安部隊が衝突、治安部隊メンバー2人が負傷
・ 1日、アスワンの警察署前で爆弾が爆発、1人死亡、4人負傷
・ 1日、シナイ半島の作戦でアンサール・バイトゥルマクディスのメンバー14人を殺害
・ 2日、アスワンのコルニッシュ通りで爆弾が爆発、1人死亡、11人負傷
・ 2日、ギザのシッタオクトーブルの警察署前で爆弾が発見、解体処理
・ 2日、ファイユームの治安部隊本部前に停車してあった車にテロリストが発砲
・ 2日、カイロのダウンタウンの高等裁判所前で爆弾が爆発、2人死亡、9人負傷
・ 2日、カイロのダウンタウンの高等裁判所付近で、もう一発の爆弾が発見、解体処理
・ 2日、シナイ半島のシェイフズウェイドでテロ実行未遂の男を逮捕
・ 2日、カイロのヘリオポリスの警察署前で爆弾が爆発
・ 2日、カイロのタガンムウハーミスのガス会社前で爆弾が爆発
・ 2日、カイロのダウンタウンモールで爆弾発見、不発処理
・ 3日、カイロのマアーディーの警察署前で車の下に仕掛けられていた爆弾が爆発し、車3台が大破→この後、マアーディーのアメリカンスクールCAC前に不審な車が停車しているのが発見され、爆発物処理班が調査、爆発物はなかったとのこと
・ 3日、カイロの7月26日通りの高架橋に何者かが放火
・ 3日、カイロのマンシヤトゥッナーセルのゴミの中から爆弾が発見され、解体処理
・ 3日、カイロのハダーイクルウッバで音だけの爆弾が爆発
・ 3日、カイロのマタリーヤで2発の強力な仕掛け爆弾が爆発し、ボーダフォンのショップと車10台が大破、爆弾は10キロの爆薬を用いていた
・ 3日、シナイ半島アリーシュで爆弾が爆発、1人負傷

マアーディーの警察署の爆発と、CAC前の不審車の件は、気がかりですね。。。

あと、ダウンタウンモールというのは、ダウンタウンではなく、タガンムウ・ハーミスのフェスティバル・シティ(IKEAやキッザニアがあるところ)のそばにある、ちいさくて小洒落た感じのモールです。

私も行ったことあります。

これまで狙われてきたどローカルなモールとは異なり、ここには外国人がいても不思議ではありません。

一方、革命的懲罰運動に関しては、昨日の裁判所前の爆弾の犯行声明を出して以降、特に動きはありません。

裁判所前には二箇所に監視カメラが設置されており、そこには不審な男が車の下に爆弾をしかけ、その数分後に爆発する様子が映っているので、内務省の報道官は「数時間以内に犯人を逮捕する」と昨夜の時点で言っていたのですが、今の所逮捕されたというニュースは入っていません。

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最高裁判所前で爆弾テロ

さきほど、カイロのダウンタウンにある最高裁判所前で爆弾が爆発するという事件が発生しました。

保健省の発表によると1人が死亡、11人が負傷、とのことです。

かなり強力な爆弾だったようで、映像を見る限り、死者数は1人ではおさまりそうにありません。

この爆弾テロについては、外国人に対し2月末日までにエジプトから退去しないと攻撃する、と脅迫してきた「革命的懲罰運動」という同胞団系組織が、早速犯行声明を出しました。

テロ現場の写真を載せた上で自分たちがこの攻撃を行ったとし、さらに、「次の攻撃はより強力なものとなる」と警告しています。

eNFGAAR.jpg

今回の爆弾は、最高裁前の7月26日通りに停車してあった車の下に仕掛けられていました。

一発目の爆発後、もう一発別の爆弾も近くで発見されています。

ダウンタウンはカイロのまさに中心部で、最高裁だけではなく、議会や官庁の建物、大使館が立ち並ぶ場所です。革命の聖地。。。というか、デモで有名なタハリール広場やツタンカーメン黄金マスクで知られるエジプト考古学博物館、日本大使公邸も、そのすぐそばです。

この事件前には、同じくカイロでも「ゴミの街」の異名で知られるマンシヤトゥッナーセルという地区で、爆弾が発見されました。

食堂のゴミ掃除をしていた掃除人が、タイマーとワイヤーのついた不審物を発見し、爆弾だと判明したとのこと。

こちらは幸い、爆発前に解体処理されましたが、カイロの中でも最も貧しい人々の住む場所にまで爆弾が仕掛けられるというのは、エジプト政府や治安当局を標的にするという枠内ではもはや捉えがたく、とにかく誰でも彼でも攻撃してやれ、という無差別っぷりがより加速してきたな、という感じです。

この地区では、「味の素」が小さな商店一店一店に商品を卸して販売をする、という営業活動をしており、エジプト支社の社長さんを存じ上げているので爆弾の件をおしらせしたところ、やはり大変不安に思っているようでした。

私は普段から、テロの被害を避けるには人ごみにいかない、公共交通機関を避ける、車で移動する、といったことが大切だとここにも何度も書いていますが、味の素の営業スタイルは人でごったがえす大衆的なスークの中に丸腰で入って商品を売る、というものなので、こうした場所で爆弾テロや銃の乱射といった事件が発生した場合を想定すると、被害を防ぐのは非常に困難だと思われます。

というかこれまでは、こうした場所に爆弾が仕掛けられるという前例がなかったので、あまりそうした懸念はなかったのでしょうが、ここまで攻撃対象が無差別になってくると、不安が募るのも当然です。

2011年1月〜2月にムバラク政権が崩壊した時(いわゆる「アラブの春」)の騒乱は、いわば自由参加型場外乱闘のようなものだったので、デモの発生現場に行きさえしなければ危険が及ぶことはありませんでした。

2013年6月に同胞団政権が崩壊した時(エジプト人曰くの「6月革命」)から数ヶ月続いた騒乱時は、一時はカイロで一番安全なザマレクですら銃撃戦が発生するほど危険度が増し、その時は在エジプト日本人も多くが退避しました。

それ以降、テロのターゲットは政府機構や治安関連施設にとどまらず、地下鉄や映画館、レストラン、ファストフード店、ガソリンスタンド、公園、ショッピングモール、携帯ショップ。。。と、次第に無差別化してきました。

そして今日の、庶民街、です。

全てが攻撃のターゲットとなった今、自分もまたその例外ではない、という認識を持って暮らすことが重要です。

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爆弾発見とその後

26日(木)の連続爆弾テロ事件に引き続き、この週末もエジプトテロだらけでした。

爆弾はあちこちで爆発していますが、事前に発見されて解体処理される場合もあります。以下は先日、マイクロバスの発着所で爆弾らしきものが発見された時の映像です。



エジプトはもともと、道にゴミがたくさん落ちているので、どれが単なるゴミでどれが爆弾らしきものなのかよくわからん。。。といった側面もあるのですが、とにかく上の映像では、怪しいものが発見され、人々が(一応)その場を離れ、遠巻きに見ている様子がわかります。

この後、爆発物処理隊がやってきて、大事には至らなかった、とのこと。

みなさんも、こういう状況に遭遇したら、素早く退避しましょう。っていうか、遠巻きに眺めていたりしていてはなりません。

エジプト爆弾は、その多くが薬品を化学反応させて爆発させる種のもので、それほど大きな威力はないのですが、たまにダイナマイトなどを使った強力な殺傷力を持つ爆弾もあります。

また週末は、ショッピング・モールで爆弾が発見されるという事件もありました。

カイロのナセルシティにある、セラーグ・モールという場所です。

モール

カイロ随一のモール、シティ・スターズから1kmほど離れたところにあるローカルなモールで、通常外国人が訪れるとは考えにくい場所ですが、問題はそこではなく、ショッピングモールの入り口に爆弾が仕掛けられた、ということの方です。

発見された爆弾のもとに、爆発物処理班がやってきます。
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先日、ムスリム同胞団員がせっせと作っていた種類の、あの爆弾です。

分厚い防護服をきて、動きにくい爆発物処理班の人を助ける人々。
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処理する人だけが防護服を着ていて、周りで助けている(?)人々は丸腰って、いったい。。。汗

「こんなのが発見されたよ〜」
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解体処理したとしても、こんな近くでみんなで見てて、大丈夫なのか???

「ほら」
13.jpg

うーん、やっぱりなんか危ない。。。

「無事でよかったね〜」
16.jpg

何度も書いているように、爆弾は、一箇所で発見されると近くに複数個しかけられている場合も多く、また処理している途中に爆弾が爆発して、人が吹き飛ばされて死ぬ、という事例も少なくありません。

ですから、上の映像や写真にあるようなエジプト人たちのように、不用意に爆弾に近づいては絶対にいけません。こんな場面でどうでもいい好奇心を発揮して死んでしまっては、元も子もありませんから。

以下にはいつものように、25日から今朝までの、エジプトで発生したテロ関連事件を列挙しておきます。

・ 25日、シナイ半島で40人のテロリストを殺害、7件の爆破事件を事前に処理
・ 25日、カイロのマタリーヤで仕掛け爆弾2発を発見、解体処理
・ 26日、ギザ(大カイロ)のモハンディシーンのアラブ連盟通りにあるボーダフォンの携帯電話ショップで爆弾が爆発、負傷者なし
・ 26日、ギザ(大カイロ)のモハンディシーンのスーダン通りにあるボーダフォンの携帯電話ショップで爆弾が爆発、1人負傷
・ 26日、ギザ(大カイロ)のモハンディシーンのオラービー通りにあるイッティサラートの携帯電話ショップで爆弾が爆発、3人負傷
・ 26日、ギザ(大カイロ)のインバーバのワフダ通りにあるレストランで爆弾が爆発、1人死亡、2人負傷
・ 26日、ギザ(大カイロ)のワッラークの警察署前で四発目の爆弾が爆発、6人負傷、うち4人は警官
・ 26日、ギザ(大カイロ)のアウスィーンの警察署前で爆弾が爆発、負傷者なし
・ 26日、カイロのカスル・ウッバで4つの偽爆弾を発見
・ 26日、カイロのマアーディーのファトフ・モスク付近で、同胞団員と治安部隊が衝突
・ 26日、シナイ半島のラファハで爆弾を仕掛けていた男を拘束
・ 26日、カイロのアブードにあるマイクロバス発着所で爆弾のようなものが発見
・ 26日、シナイ半島北部の作戦で、アンサール・バイトゥルマクディスのメンバー12人を殺害
・ 26日、カイロのナセルシティで2発の偽爆弾を発見
・ 27日、カイロの人民議会地区で仕掛け爆弾が爆発
・ 27日、ファイユームの警察署と治安部隊本部で仕掛け爆弾2発が連続で爆発、その後、覆面をした男たちが銃で襲撃、警官一人が死亡
・ 27日、アスユートのチェックポイントを何者かが銃で襲撃
・ 27日、ディムヤート(ダミエッタ)の警察署前で爆弾が爆発
・ 27日、カリユービーヤの変電所で3発の爆弾が連続で爆発
・ 27日、シナイ半島のシェイフズウェイドでテロリストが住民の家を爆破
・ 27日、カイロのマタリーヤで同胞団員が住民と衝突、女性一人が負傷
・ 27日、カイロのファイサル地区で同胞団員と地元住民が衝突、同胞団員の発射した実弾で住民一人が死亡
・ 27日、カイロのナセルシティのセラーグ・モールで爆弾が発見、解体処理
・ 27日、ミニヤーのモスクの外で音だけの爆弾が爆発
・ 27日、シナイ半島のシェイフズウェイドで、テロリスト13人を殺害、12人を拘束
・ 27日、シナイ半島のシェイフズウェイドで、テロリストたちが武器に乗って大バレードを実施
・ 27日、シナイ半島のラファハに迫撃砲が打ち込まれ、女性一人と子供一人が死亡
・ 27日、ギザのアラブ連盟通りで音だけの爆弾が爆発
・ 28日、カイロのアインシャムスにある携帯電話ショップに何者かが放火、炎上
・ 28日、ベニスウィーフで治安部隊隊長の乗った車をテロリストが襲撃、テロリスト一人が死亡
・ 28日、シナイ半島のラファハでテロリストと治安部隊が衝突、警官一人が負傷
・ 28日、ミニヤーの病院に仕掛けられていた爆弾を発見、解体処理
・ 28日、シナイ半島のシェイフズウェイドでテロリストと治安部隊が衝突、15人拘束
・ 28日、シナイ半島のテロ掃討作戦でテロリスト28人が死亡
・ 28日、シナイのラファハのチェックポイントをテロリストが襲撃、軍人一人が負傷
・ 1日、シャルキーヤの変電所を何者かが爆破
・ 1日、シャルキーヤで3発の爆弾が連続で爆発
・ 1日、ベニスウィーフの鉄道線路上で音だけの爆弾が爆発
・ 1日、ギザのハラム通りにある警察署に何者かが火炎瓶を投げつけ、炎上

さすがに、週末を挟むと、テロ発生件数がハンパなく増えますね。。。

一方、革命的懲罰運動は以下のような攻撃を行ったという犯行声明を出しています。

2月27日、ファイユームの複数の警察署やチェックポイントを襲撃
2月28日、ミニヤーのチェックポイントを襲撃
2月28日、ファイユームのチェックポイントを襲撃、警官を負傷させる

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また、26日のギザの連続爆弾テロのついても、革命的懲罰運動の仲間の組織「民衆抵抗運動」が犯行声明を出しています。

民衆

奴らが外国の大使館に撤退を要求した期限である2月末日も、すでに経過しました。

予告通りに外国人を標的にしてくるのか、今後も注意が必要です。

プロフィール

 飯山陽

Author: 飯山陽
イスラム思想研究者。専門はイスラム法。都内の大学でイスラム思想を教えていましたが、現在はエジプトのカイロ在住、メディアの仕事をしています。
イスラム国に関しては別ブログ「どこまでもイスラム国」をご覧ください。

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