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人間ひとりの値段

昨日エジプトのスハーグで、子供ひとりを17,000ポンド(約25万円)で売った集団が逮捕されました。

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なんでも、生後まだ3ヶ月程度の赤ちゃんを孤児院から引き取り、その後その子を25万円で売り飛ばし、偽の死亡届も出していたとのこと。

悪い奴らですねえ。。。

でもこの値段を見て、結構高い?と一瞬感じてしまった私は、やっぱりいかれた感覚の所有者なのですが、おそらくその原因は昨年イスラム国が公開した「ヤズィーディー教徒の女奴隷のプライスリスト」が妙に記憶に残っているからだと思います。

私の手元にあるプライスリストによると、以下のようになっています。

ヤズィーディー女/キリスト教徒のプライスリスト

40〜50歳 50,000ディーナール (約4,730円)
30〜40歳 75,000ディーナール (約7,040円)
20〜30歳 100,000ディーナール (約9,460円)
10〜20歳 150,000ディーナール (約14,190円)
1〜9歳 200,000ディーナール (約18,920円)

激安ですよね。。。一番将来性があって高価な1歳〜9歳の女の子すら、ひとり2万円をきるんですよ???

イスラム国はイスラム法を適用しているので、人間には自由人と奴隷というカテゴリーが存在することを前提にしていますから、奴隷の売り買いは当然のように行われているわけですが、この価格表が流出した時はあまりの安さにさすがの私も驚きました。

私なんか1万円未満の値段しかつかないですからね。。。汗。

これと比較するとエジプトでの子供の値段は高い。。。ですが、エジプトではこれは当然違法行為であり、私だって当然憤りを感じます。

私はよく、エジプト人の一番いいところは子供に優しいところだ、といった趣旨のことをここにも書いていますが、その反面、エジプトでは子供に対するDVや学校での教師の生徒に対する折檻、ストリートチルドレンからの搾取や孤児院での暴力、そして今回取り上げた子供の人身売買など、子供に関わる暴力行為が後をたちません。

どの国にも、子供に対する暴力という問題はありますが、なぜかエジプトでこの手の事件を見ると、ことさら残念に感じてしまいます。。。

ではここ数日のテロ事件、いきます。

・ 27日、シナイ半島マースールのチェックポイントが襲撃され3人負傷
・ 27日、ラファハ南部でトゥラービーン族がイスラム国(アンサール・バイトゥルマクディス)を襲撃、部族の子供がイスラム国に首を切られて殺害されたことへの報復
・ 27日、ベニスウィーフで銃撃戦、警官2人と軍人3人が負傷
・ 27日、シナイ半島で治安部隊を爆破しようとしていたテロリストを拘束
・ 28日、リビアで誘拐されたエジプト人ジャーナリストの遺体発見
・ 29日、シェイフズウェイドに迫撃砲が打ち込まれ、2人死亡、2人負傷
・ 30日、同胞団員がマハッラとマンスール間のリングロードを封鎖
・ 30日、シャルキーヤで爆弾爆発、5歳児が死亡
・ 30日、シナイ半島で爆弾を仕掛けようとしていたテロリストを逮捕
・ 30日、何者かがベニスウィーフの鉄道に放火

少ない!!

私が爆弾記録をつけ始めて以来、最も少ないのではないでしょうか?!

この調子でテロが減っていってくれると大変ありがたいのですが。。。

一方、爆弾で5歳の子供が亡くなったり、迫撃砲が打ち込まれて民間人が亡くなったり、相変わらず恐ろしいテロは続いてはいるのですが。。。

そういえば昨日は、3月25日にアリー・ゴムアの別荘に放火した容疑者数名が逮捕されました。

ふつーにみなさん、同胞団員でした。

そこそこの同胞団幹部の息子も含まれていました。

この放火に関しては、革命的懲罰運動が犯行声明を出していましたが、こういうところからも、ほーらやっぱり、革命的なんちゃらとかいったってどーせ同胞団でしょ?!ということが実証されてしまうわけです。

はあ。。。

こういう人たちが2年前まで政権とってたって、なんだかやっぱりものすごい国ですよね、エジプト。。。
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イスラムの宗教改革

このところエジプトの宗教界は、全イスラム世界に向けて「イスラムの宗教改革」を呼びかけています。

牽引役はアズハル総長アフマド・タイイブで、昨日もUAEで開催されている「イスラム社会における平和推進フォーラム」なる会議の開会演説において、「我々は、我々の伝統的なイスラム理解を批判的な視点から再検証する必要性に迫られている」と述べました。

2月にもサウジで開催された会議において、「『コーラン』とスンナ(預言者ムハンマドの言行)の悪しき解釈が、(イスラム)過激派の拡大につながった」とし、イスラム世界が一丸となって教育のレベルからこうした悪しき解釈を追放し、正しい穏健なイスラム理解を広めないかぎり、過激派を一掃することはできない、と述べています。

これはどういうことかと言いますと。。。

善良なイスラム教徒はイスラム国やアルカイダのようなイスラム過激派のことを「あれはイスラムではない」「間違ったイスラムだ」と必ず批判しますが、実はイスラム過激派のイスラム解釈は、伝統的イスラム解釈に忠実に則ったものであり、だからこそ少なからぬ数のイスラム教徒を魅了する強力な求心力を有しているのだ、という隠蔽されがちな側面があるわけです。

イスラムの伝統的方法論に則って各々の教義について論争した場合、エジプトにおけるイスラムの権威であるアズハルよりイスラム国の方がより強い論拠を有しているというのは、否めない真実なのです。

例を挙げますと。。。

イスラム国は捕虜にした敵の首を切って処刑することは、イスラム的に正しいと主張します。

その論拠のひとつはこちら、『コーラン』の第47章4節です。

このようにあります。

「あなた方が不信仰者たちと出会った際には首を打ち切れ。」

アズハルはこうした行為はイスラム的に誤っていると主張しますが、「この節は戦争状態の場合に限った内容である」とか、「イスラム国の行っているのはイスラム的に正しい戦争ではない」とか、「そもそもイスラムとは平和の宗教である」とかあれこれ言ってみたところで、『コーラン』第47章4節に「不信仰者の首を打ち切れ」とある真実は決して揺るぎません。

イスラム教徒は皆、『コーラン』は神の言葉そのものであると信じています。というか、こう信じない人はイスラム教徒失格の烙印を押されます。

イスラムには様々な解釈の方法論がありますが、最強の論拠が神の言葉そのものである『コーラン』の章句であるというのは、その方法論における大前提です。

イスラム国は『コーラン』というイスラム的最強の論拠に依拠し、過激行為を繰り返し、国家まで樹立してしまったわけです。

誤解を恐れずはっきり言うならば、イスラム国こそが「イスラムど真ん中」、「最もイスラム的存在」なわけです。

アフマド・タイイブもそんなことは当然よくよく理解しているわけで、だからこそ、これまでのように「イスラム国はイスラムじゃない」となんとかのひとつ覚えのように虚しく繰り返しているだけでは問題は解決しない、と思ったのでしょう。

そこでこの頃、「宗教改革」の必要性を主張しだしたのだと思います。

彼はよく、「戦略的視点」の重要性を強調します。

つまり、イスラム国のような過激派にイスラム議論で勝利するためには、穏健イスラムこそが唯一正しいイスラムなのだ、という合意を全イスラム諸国からとりつけることが重要だとしているわけです。

ただこれは、ものすごーーーーく難しいことです。

っていうか、たぶん。。。ほぼ無理です。

なぜなら今でも多くのムスリムは穏健イスラムこそ正しいイスラムだと信じていますが、ここエジプトにも『コーラン』を字義どおりに解釈する厳格イスラムこそが正しいイスラムだと信じている人はいくらでもいるからです。

そして、イスラムという宗教の構造上、その解釈傾向をひとつに統一する機構や権威は存在しません。

むしろ解釈の多様性こそ神が人間に与えてくださった恩恵そのものなのだ、というのがイスラムの伝統的解釈です。

それに厳格イスラムを標榜する人々はそもそも、現行の世俗国家というものを認めていないので、たとえイスラム諸国連合加盟国全てが合意したとしても、そんなものは意に介さないムスリムはいくらでもいます。

それにイスラム諸国に住んでいるわけではない、欧米諸国のムスリムらの取り込みはどうするのでしょう?

また、ここまではスンナ派に限定して話をしてきましたが、イスラムにはシーア派もいますし、シーア派自体の中にもものすごい数の分派が存在します。

うーん。。。

ちょっと考えるだけでも、深く考えても、いずれにしてもイスラム解釈を統ーする術はない。。。という結論にどうしても至ってしまうのですが、アフマド・タイイブはどんな戦略をもって、具体的にどんなやり方で、イスラム過激派のイスラム解釈に立ち向かうつもりなんですかねえ?

まあ、あんま考えてないけど、とりあえず宗教改革の必要性を訴え、伝統的イスラムに間違ったところがあるということを認めるところから始めないと、なにも始まらないよね?という感じなのかなあ???

イスラム法研究者からみると、イスラム国の日々の営みは、ジハード(戦闘)はもとより、ハッド刑やタアズィール刑、同害報復の執行、イスラム裁判所や警察の運営、ヒスバの実践、ザカートの徴収などなど、「壮大で歴史的な実験」としか思えない事柄の連続です。

自分が生きているうちに、カリフ制が再興され、イスラム国家が建設され、イスラム法ががっちり適用されるようになる領域が生まれようとは、イスラム法研究を始めた頃は想像だにしたことはありませんでした。

これに各国宗教界がどう立ち向かえるか。

注視していきたいです。

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エジプト恐怖事故三連発

エジプトはテロが多いだけではなく、恐怖事故が多い国でもあります。

そのうちのひとつは、「地震でもないのに建物倒壊」というよくある事故?現象?なのですが、先日、まさにその倒壊の瞬間をおさめた映像が撮影されました。

こちらです。



えええええええええええええっ?!という感じの、みごとな倒壊っぷり。

カイロのマアーディーにある(あった)フラットです。

もともと、行政から「取り壊せ」という命令が出されていた建物だそうで、それでも住民は立ち退きせずに住んでいたのですが、この倒壊直前に住民が「なんだか建物がミシミシいってる。。。」と気づいたそうで、倒壊時にはここには誰もいませんでした。

ゆえに今回のこの倒壊に関しては、死者は出ていません。

しかし既述のように、この手の建物倒壊はエジプト全土でかなりよくみられる現象で、死者が出るケースも稀ではありません。

そしてこれは、建物自体が適当に建てられた結果として生じたものであり、地震などによって引き起こされたものではないという点が重要です。

地震でもあろうものなら、そりゃもう大変です。

カイロでは1992年にマグニチュード5.8の地震が発生したのですが、その際には350の建物が全壊し、9000以上の建物が半壊以上、これにより5万人以上が家を失い、死者は545人に達しました。

怖い。恐怖です。

私の住んでいるフラットも、計測などするまでもなく、天井も床も斜めであることは一目瞭然で、夜中など静かな時にはミシミシ音がするときもあります。

ヤバいです。。。倒壊して死ぬかもしれん。。。

恐怖事故その2はこちらです。

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昨日地下鉄3号線がアッバーセーヤで脱線し、壁に突き刺さったのです。

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地下鉄や鉄道では爆弾テロもよく発生していますが、今回のこれは純然たる(?)事故です。

運転手は重傷を負ったものの、現在容体は安定しているとのこと。

死者が一人も出ていないのが不幸中の幸い。

ただし地下鉄の運転手らはこの事故を受け、安全性が確保されるまでオレ達はこんなポンコツ列車の運転なんか怖くてできんっ!と言って、現在ストライキに突入しています。

事故自体の処理もまだ済んではいません。

いやあ。。。怖いですね、これもまた。

もともと私は、テロや事故があまりに多いので地下鉄やバスなどの公共交通機関はエジプトでは一切使わないのですが、こういう事故を目の当たりにすると、ほーらやっぱり。。。とどうしても思ってしまいます。

ただ、私は外国人なのでそういう手をとることができますが、エジプト人たちは地下鉄やバスを使わないと生活できない人がほとんどです。

深刻な問題ですよね。。。

恐怖事故(事件?)その3はこちらです。

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シャルキーヤで発生した集団中毒事件で中毒症状をおこしたお子さんの写真です。

症状をおこして病院に搬送された人は500人以上にのぼり、亡くなった人もいます。

巷では当初から、原因は水道水を飲んだことにあると言われており、当局も最初は否定していたものの、後になってやっぱり水道水が原因だと認めました。

中毒者たちはものすごい腹痛に襲われ、下痢が止まらなくなったそうです。

この水道水による集団中毒事件も、エジプトではよく発生します。

1年に1度くらいは発生している気がします。

エジプトは他の途上国にくらべ、上水道が整っているという点で評価されると言われたりするのですが、水道水を飲んで中毒をおこして人が死ぬとなると、その上水道って何なわけよっ?!となりますよね。。。

水すら怖い。

うっかり水道水でも飲もうものなら、死ぬかもしれん。。。

はあ。。。

それでは、ここ数日のテロ事件いきます。

・ 24日、ブハイラのチェックポイントで爆発
・ 24日、ブハイラのクフルルダワールのガスパイプラインが爆破
・ 24日、カイロのマタリーヤの橋で爆発
・ 24日、カイロのマタリーヤで爆弾を仕掛けようとしていたテロリストが誤爆で死亡
・ 24日、カイロのザイトゥーン地区ヒルミーヤで3発の爆弾が爆発
・ 24日、カイロのマタリーヤの地下鉄駅で爆発
・ 24日、ファイユームの裁判所前で爆発
・ 24日、アリーシュで爆弾3発が爆発
・ 24日、キナーのサーア広場で仕掛け爆弾2発を発見、処理
・ 24日、ファイユームのナズラ教会付近で銃撃
・ 25日、ファイユームの電気塔が爆破
・ 25日、ガルビーヤの酢工場で爆発
・ 25日、北シナイのビイルルアブドで爆弾発見、処理
・ 25日、ガルビーヤで7つのガソリン保管庫が爆破
・ 26日、アスワンのチェックポイントで爆発
・ 26日、高圧電塔2塔が爆破
・ 26日、シェイフズウェイドの民家をテロリストが爆破
・ 26日、ファイユームの交通警察署前で爆弾
・ 27日、アスワンの警察署前で音だけの爆弾が爆発
・ 27日、ブハイラのノバリヤで電気塔2塔が爆破
・ 27日、ベニスウィーフで銃撃戦、警官2人と軍人3人が負傷

みなさん、家の倒壊、地下鉄脱線、水道水にはくれぐれも気をつけましょうね。。。

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「アラビアンナイトごっこ」と乱行パーティー

先日、モルシ元大統領に禁錮20年の判決が下され、またまたテロ事件増加中のエジプトですが、今日はあまりに面白い事件を発見してしまったのでご紹介。

なんと、アラビアンナイト(千夜一夜物語)の世界に憧れすぎて、それを模倣してしまった男と、それに付き合わされた(?)女10人が逮捕されたのです。

逮捕された女性らの写真がこちら。

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ギザのモハンディシーンにある一室で、裸の男と裸の女10人が「いかがわしい行為」をしていたところへ警察が踏み込み、あえなく全員御用。

この男いわく、「オレはアラビアンナイトの世界に憧れていて、どうしてもシャハリヤール王と同じことがしてみたくなり、やってみたらハマってしまった。。。」とのこと。

シャハリヤール王というのはアラビアンナイトの話の軸となる王様で、奥さんが不倫していることを知って殺害、その後女性不信に陥り、次々に新しい妻を娶っては一晩で殺す。。。ということを繰り返したとされる、あの王様です。

このおっさんが実際何をしたかというと、10人の女性と「アラビアンナイトごっこ」をする旨で合意し、売春宿的な一室にみんなで集合、全員裸になり、裸の男の周りを裸の女10人が囲んで彼の周囲を踊りながら回り、その後みんなで性交。。。というのを、毎日やっていたそうです。

汗。

いわゆる、乱行パーティーですかね?

私は乱行パーティーには詳しくないのですが、こういう場面設定みたいのをすると盛り上がったりするもんなんですかねえ?

しかも毎日ってすごい。。。

さすがに毎日やっていたため近所の住民が怪しいと思ったらしく、それで警察に通報してあえなく御用となったそうなのですが。

10人の女性全員の写真がこちらです。

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こんな写真も出回っています。

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っていうか、なんでこんなにいろんな服を着た彼女らの写真が出回っているんでしょうかねえ?

それに、なんでおっさんの写真は公開されてないんだろう???

はぁ。。。

しかし、爆弾だらけの物騒なエジプトで、「アラビアンナイトごっこ」にハマって裸で逮捕されるおっさん。。。っていうマヌケすぎる存在に、なんとなく癒されたような気持ちになった私は、やっぱりイカれてるような気がします。。。

気を取り直して。

以下は、この数日間のテロ事件まとめです。

・ 19日、ギザのシッタオクトーバー地区で同胞団員と治安部隊が衝突
・ 19日、カイロの鉄道線路上で爆弾発見、処理
・ 19日、カイロのマタリーヤで爆発、警官一人が負傷
・ 20日、ラファハで装甲車に仕掛けられた爆弾が爆発、軍人3人死亡、6人負傷
・ 20日、シナイ半島アブータウィーラ村の民家に迫撃砲が打ち込まれ、子供2人が死亡
・ 21日、ブハイラでテロリストが電気塔を爆破
・ 21日、シェイフズウェイドのチェクポイントをテロリストが襲撃、警官一人が負傷
・ 21日、カイロのアズハル大学で学生が車両に放火
・ 21日、マンスーリーヤで同胞団員と警官が衝突、警官一人が負傷
・ 21日、ラファハのチェックポイントをテロリストが襲撃、軍人一人が負傷
・ 21日、カイロのタハリール地区のアブドゥルムヌイムリヤード広場で不審物を発見、処理
・ 21日、ギザのハラム通りを同胞団が封鎖、モルシ元大統領への判決に抗議
・ 21日、ギザのタワービク地区で爆弾発見、処理
・ 21日、ザイトゥーンのニアーム地区のレストラン前で爆発
・ 21日、カイロで前マタリーヤ警察署長と車の運転手がテロリストに銃撃され死亡
・ 22日、カリユービーヤのセントラルで爆発
・ 22日、ラファハで爆弾発見、処理していた軍人が負傷
・ 22日、ポートサイードの治安部隊本部近くで爆発
・ 22日、ギザにあるサウジアラビア大使館前で不審物発見
・ 22日、ギザのインバーバで同胞団員がリングロードを封鎖、車両に放火
・ 23日、ダクハリーヤの警察署前で爆弾発見、処理

爆弾テロも続いていますが、迫撃砲が民家に撃ち込まれて子供が亡くなるとか、ここはシリアですか???という事態も発生しています。

また、特に憎い警官を狙い撃ちして暗殺する、という事件も起こっています。

引き続き、エジプト在住の方々はお気をつけください。

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第二ジハーディー・ジョン再登場

昨夜から、「もうじき公開」とされていたイスラム国の大作動画が今朝になって出されたのですが、エチオピア人のキリスト教徒がリビアの海岸と砂漠の二箇所で大量に処刑されるものでした。

海岸の方は2015年2月にエジプト人のコプト教徒が処刑された時とそっくりな状況で、しかも出てきたのは第二ジハーディー・ジョン。

イスラムこそが「正しい明証」であり、それを受け入れない奴はこうなる、と言って処刑しているのですが、今となっては彼らにイスラムを受け入れて生き残る選択肢が与えられていたのかどうか知る術はありません。。。

イスラム法においては異教徒に対する一連の法規定が存在し、イスラム支配下に入った異教徒(キリスト教徒とユダヤ教徒のみをさすという解釈のほかに、ゾロアスター教徒などその他の異教徒も含まれるという解釈もあります)はその支配を受け入れ、ジズヤという人頭税を支払えばそのままそこに暮らしていいことになっています。。。が、もちろんそれはムスリムとは明らかに差別され虐げられた状況下で、です。

イスラム教においては、イスラム教のみが唯一の正しい信仰とされるので、まあ、しょうがありません。

しょうがないというのは、私がそれをよしとしているという意味ではなく、私がいくらそれに異議を唱えたとしても、彼らの真理はそういうものだから私には変えようがない、という意味です。

イスラム国はイスラム法のゴリゴリの適用をモットーとしているので、異教徒はイスラムに改宗するかジズヤを払うかしないと殺されるんだぞ、という点を折に触れてアピールしてきます。。。が、実際はその選択肢がないままに殺されている異教徒のほうが多いと思われます。

怖いですね。。。

エジプトは2月の事件後、リビアのイスラム国支配地域に空爆を実施しましたが、今回の動画をうけてエチオピアがどんな対応をするかはまだわかりません。

亡くなったエチオピアの人たちのご冥福をお祈りします。。。

エジプトでも国際ニュースのトップに躍り出るような大テロ事件は発生していませんが、人の亡くなるテロ事件は相変わらず多発しています。

カイロ在住者なら車で通過することの多いモハンディシーンのスフィンクス広場で爆弾が爆発したり、病院や学校、電気施設といった治安組織とは無関係な市民生活に直結する場所に多く爆弾が仕掛けられています。

この1週間のテロ事件を列挙しておきます。

・ 14日、ギザのシッタオクトーバー地区の電気塔で爆弾爆発、ほか3発を発見して処理
・ 15日、38件のテロの容疑者として21人を逮捕
・ 15日、クフルシェイフのスタジアムで爆弾爆発、戦争学部の学生3人が死亡
・ 15日、ギザのシッタオクトーバー地区の電気塔で12発の爆弾発見、10発爆発、2発処理
・ 15日、シャルキーヤのベルビース駅に爆弾を仕掛けようとしていた男を逮捕
・ 16日、シャルキーヤのベルビース病院で爆弾発見、処理
・ 16日、ベニスウィーフ駅で爆弾発見、処理、列車停止
・ 16日、シェイフズウェイドの装甲車下で爆発、警官1人死亡、2人負傷
・ 16日、イスマイリーヤの電気塔が爆破される
・ 16日、ラファハの装甲車下で爆弾爆発、2人負傷
・ 17日、ギザのインバーバの病院と小学校で爆弾発見、処理
・ 17日、ギザのモハンディシーンのスフィンクス広場で爆弾が爆発
・ 17日、ガルビーヤのマハッラで同胞団員と治安部隊が衝突
・ 17日、ガルビーヤのケンタッキーの前で爆弾発見、処理
・ 18日、ギザのショブラエルヘイマの警察署前で爆発
・ 18日、スエズの警察クラブで爆発
・ 18日、アレクサンドリアのアラブ学院で爆弾発見、処理
・ 18日、アリーシュで二発の爆弾が爆発
・ 18日、キナーの警察署前で爆弾発見、処理
・ 19日、ブールサイード(ポートサイード)の変電施設で爆発
・ 19日、シャルキーヤの変電施設で爆発
・ 19日、ギザのリングロードで不審物発見、処理
・ 19日、カイロ大学で治安部隊と同胞団員が衝突
・ 19日、ギザの県庁舎前で爆弾発見、処理

警察の詰所の前を通ることを避けて生活しようと一時思ったのですが、うちから100メートルと離れていないクラブ(水泳やソフトボールをしているところ)に歩いていく途中に二箇所詰所があって、やっぱり全然避けきれません。。。

これで歩いている時に爆弾が爆発したら、自分の不注意のせいだと思うのか、しょうがないと思うのか。。。なんだかそのあたりももはやあやふやになってきました。

感覚が麻痺してるんでしょうね。。。

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ミラノで見つけたエジプト

最近ブログの記事がテロのことばかりでつまらないというコメントをよくいただくので、たまにはゆるネタで。

先日まで休暇でミラノに行っていたのですが、ヨーロッパの街の通例にもれず、ミラノにも街の中心というべき広場があります。

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ドゥオーモ広場です。

私は中東が専門であるせいかもともと歴史専攻であるせいか、昔からアメリカよりはヨーロッパ派で、若い頃から散々ヨーロッパを徘徊してきましたが、総合点でヨーロッパNo.1の国はイタリアであると勝手にランク付けしています。

中でもミラノが大好きで、ドゥオーモに来ると「あーミラノにきたーっ!!」という幸福感に浸れます。

ところが、今回の訪問で初めて判明したのですが、このドゥオーモ広場は実は「エジプトだらけ」でした。。。

このおじさんも。。。

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このおじさんも。。。

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この後ろの二人も。。。

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みんなエジプト人です。。。

写真をみて一目瞭然であるように、ドゥオーモ広場には鳩がたくさんいるのですが、観光客にこの鳩にあげるエサを売っている(売りつけている?)のがみんなエジプト人なのです。

話していて判明したのですが、彼らは大工さんや道路工事といった仕事を平日こなしながら、休日になるとここにやってきて鳩のエサ売りをしては小銭を稼いでいるそうで。

小銭とはいっても、大きな一袋1.5ユーロのポップコーンのタネをスーパーで買ってきて、それを一掴み1ユーロで売るので、かなり儲かるとのこと。

ここの鳩はこのポップコーンのタネがものすごく好きで、これを手に置くと、面白いように寄ってきて手の上に乗っかってきます。

最初、生き物大好きの娘がハマってやっていたのですが、実際やってみると結構楽しいです。

(以前ハワイでも手に乗っかってくる鳥にエサやりをして遊んだことがあるので、二度目です。)

しかもミラノにいてもエジプト人はエジプト人で、そのエジプト性は全く失われておらず、私たちがエジプトからやってきていてエジプト語が話せるとわかるやいなや、商売そっちのけでもう完全に仲間扱い。笑。

ポップコーンも一袋ぽーんとくれて、ずーっとおしゃべりしているし、仲間のエジプト人もどんどんやってきて、そのたびに「え?マジかっ?!エジプト語が話せるエジプト在住日本人なんて初めてだぜ!!」的な会話につきあわされ。。。

途中からちょっと鬱陶しくなってきたほどです。。。まあ、これもエジプト的。笑。

中には、「お前、去年の今頃もミラノに来ただろ?オレはお前を見たぞ!!」と言ってきた人もいて、確かに去年の今頃もミラノに来ていた私としては、ちょっと怖い。。。とすら思ってしまいました。。。汗。

ドゥオーモには当然日本人観光客もたくさんいて、団体客には添乗員さんが「鳩のエサを売りつけてくる詐欺の人がいるので気をつけてくださーい!」なんて拡声器で呼びかけていたのですが、まあ、詐欺ってほどの詐欺ではありません。

子供も大人も鳩を手に乗っけて結構楽しく遊べますし、エジ人なので、基本的に子供にはすっごく優しいです。

エジ人が子供にエサをあげ、子供が喜んで鳩にあげているのを見て親がエジ人に1ユーロ渡すって感じです。

まあ、日本人の感覚からしたら詐欺っぽいんでしょうが、それでみんなハッピーならいいんじゃないのー?なんて私は思ってしまいます。

私の感覚はちょっとぶっ壊れてはいますがね。。。汗。

イタリアに限らず、ヨーロッパはどこの国に行っても必ずといっていいほどエジプト人がいます。エジプト人はどこにいても大概大きな声で話をしているので、あーここにもエジ人がいるな〜とすぐにわかります。

エジプト人は国民の1割近くが国外で暮らしています。

鳩のおじさんたちのように、国に家族を残して出稼ぎに来ている人もたくさんいます。

イスラム国が欧米人を殺しまくっているこのご時世、ヨーロッパでムスリムとして働きながら暮らすことはとっても大変なのだと思いますが、ミラノの彼らはなんだかたくましくやっているようでした。

ちょっとうざいな、と思いつつも、がんばれっ!と激励したい気分になりました。

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革命的懲罰運動の新ビデオメッセージ

昨日、革命的懲罰運動は新たな動画を公開し、ギザのメディア・シティ(EMPC)の電波塔を爆破したことを認める声明を出しました。

メディア・シティはエジプトの衛星テレビ・メディアの多くが拠点を構える国営地区で、一昨日、昨日と連続してそこの電波塔が爆破されたために大規模停電が発生し、結果としていくつものテレビ局の放送が停止するという事態に発展しました。

電波塔というのは、これです。

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革命的懲罰運動は同胞団系の武装組織とされ、2015年1月末にエジプト在住外国人に対してエジプトから退去しなければ攻撃するという警告を出したほか、これまでに治安関連施設や人物、外国資本やエジプト資本の銀行、携帯電話会社、レストランチェーンなどを攻撃したとする犯行声明を多数出しています。

今回の新しいビデオ声明によると、メディア・シティの電波塔爆破は「舌切断作戦」と称され、エジプトの現政権に利する放送を行うメディアを黙らせるためこの地区を監視、入念に準備して電波塔を爆破したとのこと。

そしてこの作戦は成功裏に終わったが、これはエジプト現政権を支持する者たちに対する「最後の警告」であり、我々はこれから長い戦いをいよいよ本格化させる準備ができている、としています。

警告

革命的懲罰運動については私もこれまで多く記事にしてきましたが、全国に多く支部を持ち、若い戦闘員を(自称)千人規模で要する組織です。仕掛け爆弾や手榴弾、火炎瓶、マシンガンなどの武器を用いてあちこちを攻撃し、それによって多数の死傷者が出ています。

今回の電波塔爆破においては40kg以上の爆発物が用いられていたらしく、こうした大規模な爆発もひきおこせるということが明らかになりました。

エジプトにはこうした電波塔が全国に10万本以上あるそうで、治安当局もそれらすべての安全を担保することはできない、と言ってしまっています。

電気は現代社会においては超重要インフラであり、夏は常に超酷暑のエジプトにおいて電気の重要性ははかりしれません。エジプトはただでさえ、発電のための燃料を買うお金がないためにしょっちゅう停電が発生し、そのせいで人々が政府に不満をつのらせ、暴動が起こるんじゃなかろうかと不安になる程です。その上、テロリストが電波塔を破壊して復旧させるのに何百万ドルも何週間もかかる、なんてことになってきたら、その先に起こるのは恐ろしいことしかありません。

テレビもまた、娯楽が全くないに等しいエジプトにおいては庶民の宝物のような存在です。スラムに住むどんな貧乏な人たちも、テレビを拾ってきて修理し、盗電でも何をしてでもどうにかして観ようとする、そんな存在がテレビです。

テレビが観られなくなったら、エジプト9千万人の庶民が娯楽を失い、ガス抜きの手段を失い、その不満のはけ口はどこに向けられるのか、これまた想像するだに恐ろしいです。

革命的懲罰運動も、とんでもないところに攻撃の矛先を向けてきたもんです。

人を直接殺すよりはましなのかもしれませんが、インフラの破壊が社会におよぼす影響はそれとは異なる次元で深刻なものです。

これから長い本格的な攻撃に突入すると宣言した同組織。

外国人に直接の被害が及ぶのも、遠い将来ではないように思われます。

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アリーシュ警察署の悲劇

ザマレクでの爆弾テロ事件の翌日からエジプトを離れていたのですが、しばらくはエジプトを含む中東全域でイスラム過激派の活動が沈静化していたものの、いよいよ私がエジプトに戻るという段に至って急にまたテロリストたちが活動を活発化させてきました。。。

エジプトでは13日、シナイ半島のアリーシュ第三警察署に自動車爆弾がつっこみ、署長を含む9人が死亡、40人以上が負傷しました。

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アリーシュには第一、第二、第三とみっつ警察署があるのですが、これらは各々がこの数年で50回ずつくらいテロ攻撃をうけているのではないかと推定されるほど、しょっちゅう攻撃されています。

今回自爆テロにやられた第三警察署が、警察署というよりは廃墟のような風情である理由は、この自爆テロ以前にも数十回の攻撃にさらされてきたからで、今日(14日)もまたこの前で銃撃戦がありました。

もしエジプトで警察官になり、アリーシュ警察署に配属という辞令がおりたら、それはほぼ「死亡」を意味すると言っても過言ではありません。

アリーシュ警察署の他にも、ラファハやシェイフズウェイドの警察署、またこれらの地域の軍の駐屯地やチェックポイントも、数え切れないほどの高頻度で攻撃を受けています。

仲間が次々殉職するこういうところの警察署や駐屯地の雰囲気ってどんな感じなんだろう?とたまに想像するのですが、やっぱりエジプト人特有の呑気さや明るさで適当にやっているのかな。。。

この1週間のテロ事件を列挙しておきます。

・ 6日、アスワンの警官の自宅で爆弾発見、処理
・ 6日、アレクサンドリアの教会をテロリストが襲撃、軍人1人と民間人3人が負傷
・ 6日、カイロ大学のゲストハウスで偽爆弾発見
・ 6日、アスワンのスタジアムで爆発
・ 6日、ギザの鉄道駅で不審物発見、処理
・ 6日、アレクサンドリアで電車の中から爆弾が発見され、処理
・ 7日、ギザのインバーバの学校前で偽爆弾発見、処理
・ 7日、同胞団員75人を逮捕
・ 7日、シナイ半島の作戦でテロリスト15人を殺害
・ 7日、ギザのインバーバ警察署前で銃撃戦、1人負傷
・ 8日、同胞団員92人を逮捕
・ 9日、シェイフズウェイドの民家に迫撃砲が打ち込まれ1人死亡、6人負傷
・ 9日、アリーシュで装甲車下に仕掛けられていた爆弾の爆発で軍人2人死亡、3人負傷
・ 9日、シェイフズウェイドでテロリストが車6台に放火
・ 10日、カイロのマタリーヤで同胞団と治安部隊が衝突
・ 10日、ファイユームで老人が自宅に仕掛けられていた爆弾の爆発によって死亡
・ 10日、カイロのマタリーヤの警察署をテロリストが銃撃
・ 10日、カイロのマアーディーの変電施設で爆弾が爆発、他にも爆弾を発見して処理
・ 11日、ブハイラの警察署で爆弾爆発、他にも仕掛けられていた強力な爆弾を発見、処理
・ 11日、キナーで3発の爆弾を発見、処理
・ 11日、カイロの6オクトーバー橋で偽爆弾発見、処理
・ 12日、アリーシュの装甲車下で爆弾が爆発、軍人3人死亡、3人負傷
・ 12日、シャルキーヤのザカーズィークにある教会とアハリー銀行の二箇所で爆発
・ 12日、シャルキーヤの警察署前にある教会で爆発
・ 12日、シャルキーヤのザカーズィークにあるアレクサンドリア銀行に爆弾をしかけようとしていた男を逮捕
・ 13日、ファイユームのサヌーリス地区で爆発、1人負傷
・ 13日、ファイユームの警察署で爆発、もう1発を処理
・ 13日、シナイ半島バラーヒマの警察署に襲撃、軍人1人負傷
・ 13日、カイロのヘルワーンにある大統領宮殿に手榴弾が投げ込まれ爆発、治安部隊1人が負傷
・ 13日、ラファハの銃撃戦で軍人1人が死亡
・ 13日、ブハイラで高圧電気塔が爆破される
・ 13日、カイロのシェイフザーイド地区で18発の爆弾を所有し、製造していた同胞団員を逮捕
・ 13日、ギザの動物園で偽爆弾発見
・ 13日、アリーシュ第三警察署に自動車爆弾による自爆テロ攻撃があり、警官9人が死亡、44人負傷
・ 13日、カイロのナセルシティの国際公園で偽爆弾発見
・ 13日、カイロのアズハル公園で偽爆弾発見
・ 13日、ラファハの銃撃戦で軍人1人死亡
・ 14日、アスワンのコムオンボにある教会で爆発
・ 14日、ギザのメディアシティで電気塔二つが爆破、40キログラムの爆発物を用いた爆弾によるもので、大規模停電発生
・ 14日、ダクハリーヤで爆弾ベルトと1キログラムのTNTを押収
・ 14日、ギザのメデシアシティ地区で三つ目の電気塔が爆破
・ 14日、アリーシュの第三警察署前で銃撃戦、警官1人負傷
・ 14日、カリユービーヤのチェックポイント襲撃で、警官1人死亡、2人負傷

昨日13日はシャンムッナスィーム(春香祭)の休日でしたが、そういうときに限ってカイロのアズハル公園とかギザ動物園とか一般庶民が家族連れで遊びにいくところに爆弾を仕掛けてくるのが、ものすごく卑劣でイラッとします。偽爆弾ですが、意味は同じです。

私は旅で癒されましたが、これからまたしばらく監禁生活が続きます。

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ザマレクで爆発、警官死亡

今日午前11時過ぎ、ザマレクの上を通る5月15日(ハムスタシャル・メイ)橋で爆弾が爆発し、警官1人が死亡、そばに停車していた車に乗っていた運転手とその妻の2人が負傷しました。

ザマレクにある支局にいた私達も爆発音を聞き、「これは近い。。。」と皆が同じく思ったのか、皆で顔を見合わせました。

少し経って判明した結果がこれです。

まず爆発の場所ですが、以下です。

ばしょ

モハンディシーンの方向からザマレクに入る橋の上の右側にある、交通警察の監視所が爆発現場です。

カイロ在住者なら必ず知っているし、必ず通ったことのある場所だと思います。

私も、ここはしょっちゅう通過します。

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この人だかりの右側に、ザマレクにおりる階段と坂があります。

この手前の監視所で爆発がおこりました。

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監視所の前で車が停まり、警官に道を尋ね、警官がベンチに戻った直後に爆発がおこったようです。

爆発後まもなくの映像が以下です。



この後、警察の偉い人や、爆発物処理班がやってきます。

IMG_6900.jpg

爆弾はもう一発発見され、処理されました。

現場を写した監視カメラ映像には、犯人が監視所の鉄のベンチの下に爆弾を仕掛ける様子が映っているそうで、警察はこの男の行方を追っています。

س ج4512というナンバーの車に乗って逃走したという証言もあります。

なお、爆発直後の目撃者証言も多くあるのですが、こちらはそのひとつです。



恐怖の惨状です。。。

かなりおどろおどろしいので日本語には訳しませんが、爆発を直撃するとこうなる。。。という様子がよくわかります。

在エジプトの日本人はみな知っているように、ザマレクというのは日本人を含む外国人が多く住み、また各国大使館が多く存在する地区で、警察署やチェックポイントもそれだけ多くあり、警官の詰所のようなものはいたるところにあります。

もともと、治安を維持するためにそれだけ警官が多く配備されているわけですが、警官がテロリストの主なターゲットであるということは、警官が多いほど狙われるリスクも高いと言えます。

これまでザマレクはエジプトで唯一治安が保たれているところ、テロリスト最後の聖域というポジションをどうにか保ってきたのですが、3月4日にやはり警察署前で銃撃があり、そろそろ爆弾くるだろうな。。。と思っていたところへ今日の爆弾です。

爆弾をしかけたらしい車は、この現場のすぐ右からザマレクにおりて、ザマレクの目抜き通りである7月26日通りの人混みに爆弾を仕掛けることだってきっとできたはずで、そう遠くない時期にそのとおりのことをやってくるんじゃないかな。。。なんて思います。

7月26日通りを避けて生活することは、さすがの私もできません。。。

ここに行かないと、野菜や魚や肉といった食料品を買えないんですよ。。。

それにそもそもザマレクで暮らす以上、警官のいる場所を全て避けるわけにもいきません。うちも、家を出たら右前に警官の詰所があり、少し行くと警察署もあります。左に行っても詰所です。

自宅周辺は警察だらけで安全かと思いきや、真逆です。。。

あーあ。。。

インパクト的には今日のザマレク爆弾を超えるものはありませんが、この1週間も順調にテロが発生していますので、一応記録しておきます。

3月
・ 31日、ベンハー大学の女子学生寮で爆弾が爆発
・ 31日、シェイフズウェイドでテロリストが民間人を誘拐

4月
・ 1日、ファイユームで高圧電塔に爆弾が仕掛けられているのが発見され処理
・ 1日、アブーカビールとファークースの間にある電気施設が爆破される
・ 1日、ファイユームで警官がモスクから出てきたところを銃撃されて死亡
・ 1日、ファイユームの電気塔で爆弾2発爆発、ほかに3発発見して処理
・ 1日、ベニスウィーフでテロリストが鉄道を襲撃、3人負傷
・ 1日、ギザのアイヤート地区で3人のテロリストがスクールバスにむけて発砲したあと、乗車していた実業家の息子の少年を誘拐
・ 1日、シャルキーヤの民家の中に仕掛けられた爆弾が爆発、3人が死亡
・ 1日、シャルキーヤで電気塔が爆破され、倒壊
・ 2日、ギザの検問所が襲撃され警官1人が死亡
・ 2日、シナイ半島の民家に迫撃砲が打ち込まれて3人負傷
・ 2日、シナイ半島のチェックポイント3箇所をテロリストがRPGや攻撃、9人死亡、負傷者20人、うち2人は子供
・ 2日、ブハイラで仕掛けられていた爆弾2発を発見して処理、うち1発には2キロの爆発物が用いられていた
・ 2日、シナイ半島でテロリスト15人を殺害
・ 2日、シェイフズウェイドの作戦でテロリスト35人が死亡
・ 2日、マヌーフィーヤで殺人の容疑者と警察が銃撃戦となり容疑者死亡
・ 3日、ファイユームのサヌーリス警察署をテロリストが襲撃、警官1人が死亡
・ 3日、同胞団員44人を逮捕
・ 3日、カイロのマタリーヤで同胞団員と治安部隊が衝突
・ 3日、「イスラム国・シナイ県」がシナイ半島での攻撃を認める声明を発表
・ 3日、マヌーフィーヤでテロリストが犯行の目撃者を銃で襲撃
・ 3日、イスマイリーヤで地雷が爆発し、軍人1人と警官2人が負傷
・ 3日、カイロのラムセス駅で火災発生
・ 3日、アリーシュの作戦でテロリスト15人を殺害
・ 3日、ファイユームでガソリンを運んでいた車両にテロリストが放火
・ 4日、ギザのアフマド・オラービー学校前で爆弾が爆発
・ 4日、シャルキーヤで爆弾が爆発、さらに爆弾を仕掛けていたテロリストらが検察職員を殺害
・ 4日、ギザのインバーバの警察署前で爆弾が2発爆発
・ 4日、ファイユームの教員クラブで、孤児の日を祝う祝典中に爆弾が爆発
・ 5日、シナイ半島の作戦でテロリスト35人が死亡
・ 5日、ギザで爆弾を製造していた男と治安部隊が銃撃戦となり、男が死亡
・ 5日、ザマレクの5月15日橋の上の警察監視所で爆弾が爆発、警官1人が死亡、民間人2人が負傷
・ 5日、ギザのファイサルで銃撃戦、アグナード・マスルのリーダーであるハマーム・ムハンマドを殺害

なんかしれーっとアグナード・マスルのリーダーが死んだりしているのですが、もはやどうでもいいように思います。

リーダーが死んでも大勢に影響はない、というのが中東のテロ組織の大きな特徴のひとつですしね。。。

なにはともあれエジプト在住のみなさん、お互いに本当に気をつけましょうね。。。

プロフィール

 飯山陽

Author: 飯山陽
イスラム思想研究者。専門はイスラム法。都内の大学でイスラム思想を教えていましたが、現在はエジプトのカイロ在住、メディアの仕事をしています。
イスラム国に関しては別ブログ「どこまでもイスラム国」をご覧ください。

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