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エジプトのメイド事情(2):身近な話

エジプトのメイド事情(1)に続いて、(2)です。

(1)では新聞記事を紹介しましたが、メイドさんというのは私にとっても身近な存在です。

まず、以前紹介した社交クラブに行くと、そこの広大な遊び場では、外国人メイドが金持ちエジプト人の子どもと遊んでいる様子が常に見られます。

ここで一番多いのは、フィリピン人メイドです。

DSC_0372.jpg

この子たちは双子で、一人に一人のベビーシッターがついています。

このフィリピン人に聞いてみたところ、メイド&ベビーシッター紹介所のようなところがあって、そこを通して仕事をすると、一ヶ月に200〜300ドルくらいの収入にしかならないけれど、雇用者と直接契約すると、600〜700ドルくらいはもらえる、とのこと。前回の記事にもフィリピン人はアベレージで750〜800ドル稼ぐとあったので、だいたいそんなものなんだと思います。

金持ちエジプト人は英語を話して生活をする(生活をしたい!)人が多いので、子どものころから英語を・・・という意味と、エジプト人よりも気が利いてよく働くということで、フィリピン人が重宝されているようです。エジプト人は盗み癖がある、ともよく聞きますので、そうした理由からも外国人を好む傾向があるようです。ちなみに、ベビーシッターだけではなく、メイドさんもフィリピン人が人気があります。

あと、スーダンやエチオピア、エリトリア、ナイジェリアといった、近隣のアフリカ諸国出身のベビーシッターも多くいます。

DSC_0364.jpg

彼女らは、フィリピン人よりもかなり格安で雇われているようです。エジプト人のベビーシッターもいますが、お金持ちはそれほどエジ人ベビーシッターを好まないようで、社交クラブにはあまり多くはいません。

ベビーシッターに連れられて遊んでいる子どもたちの両親を見ることは、めったにありません。その間、両親は「大人の時間」をエンジョイしているようです。

子どもに「ママとパパはどこにいるの?」と聞くと、「おうちで寝てる」とか、「馬に乗ってる」とか言ったりします。社交クラブのメンバーであるエジプト人は、ものすごい金持ちしかいないので、ワーキング・マザーだからベビーシッターを雇うというわけではないみたいです。

まあ、子どもと一日中遊ぶのは本当に大変な重労働なので、専属ベビーシッターを雇うのは当然!・・・だとエジプト人金持ちは思っていますが、クラブにいる彼女らを観察していると、かなり疑問な点が多くあります。

例えば、彼女らは同じ国出身のシッター同士で集まって、おしゃべりに興じ、子どもを放置プレーしている場合が多くあります。友達がいない場合は、携帯電話でずーーーーーーーーっとしゃべり続けているシッターもよくいます。

食べ物の与え方もかなり・・・で、いやがる子どもの口に無理矢理食べ物を突っ込む様子があちこちで見られます。

ある時なんかは、子どもが「僕、具合が悪いからお家に帰りたい」と言っているのに、ガン無視しているシッターがいました。その子が私にまで「僕病気だよ・・・」と訴えてくるので、見かねてシッターにその旨伝えると、「この子、いつも病気のふりをするのよ。だから放っておいて大丈夫」と言って、友達としゃべり続けていました。その男の子、顔色を青くしてフラフラしているのに・・・です。

このシッターはエチオピア人でした。これと比べると、フィリピン人のシッターさんたちは、マメなように見受けられます。ニコニコして、優しいシッターさんも実際に多いです。

でもこれまた問題なのは、シッターさんはコロコロ変わる、という点です。

1年続けて同じ子どもを同じシッターがみている場合はかなり少なくて、数ヶ月ごとに変わるのが普通です。子どもはどう思ってるんでしょうかねぇ・・・?両親に殆ど放置され、頼るべきシッターさんは次々変わり・・・と、あまり心理的によい影響があるとは思えません。クラブでは、あれ?あのシッターさんは、前は別の子を見てたよねぇ?なんてこともよくあります。

金持ちエジ人は、旅行に行くにも、ベビーシッターを連れて行きます。

DSC_0603.jpg

これはムンタカバ(ニカーブをかぶった女性)のお母さんが、(おそらく)インドネシア人のベビーシッターをつれて空港にいるところです。本人的には「ムンタカバ=信仰深い女性」であり、信仰深いイスラム教徒女性は子どもの養育と夫の世話を懸命にやるはず・・・なのですが、この女性、子どもが「ママ!ママ!」と呼んでも殆ど無視。

これは金持ちエジプト人に限ったことではなく、湾岸諸国でも、金持ちは旅行に必ずベビーシッターを同伴します。以前ドバイに行った時にベビーシッターに連れられたカタール人の子どもと話をしたら、両親は子どもの泊まることの出来ないホテルの高層階に部屋をとっており、子ども達はベビーシッターと別室に泊まっているとのことでした。

えーーーーーーーーーっ?!

という感じですが、アラブの金持ちの中では、これが常識のようです。

アラブには、政治家や医師、大学教授など、社会的に高い地位にいるキャリア女性というのが結構いますが、彼女らは例外なくもともと金持ちで、大概の場合、子どもはいても子育てには殆どタッチしていない人たちです。

アラブ諸国や他の途上国にもキャリア女性はいますが、彼女らをみて、その国の女性の社会進出が進んでいるとみるのは大勘違いで、とんでもなく恵まれた境遇にいる女性だけがそうした道を歩めるのだ、と認識をしておくべきだと思います。

私はかなり仕事をし続けた後に、遅くになって子どもを産んだので、この子は自分の手で大事に育てたいという気持ちが強いのですが、まぁ人によって考え方はいろいろで、特に仕事を続ける女性は、いろんな点で他の人に子どもをゆだねる時間が長くならざるを得ません。

日本にいる私の友人なんかも、仕事をしている人は、普段は朝から晩まで保育園、熱を出したらそれ専門の託児所にあずけるか、もしくはベビーシッターを雇う、なんてパターンが殆どです。

日本にもそのうち、フィリピン人やインドネシア人のベビーシッターや、メイドなんかがたくさんくるようになるんでしょうねぇ。夫婦共働きで、子育ては外国人まかせが当たり前、という時代が、やってくるような気がします。
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プロフィール

 飯山陽

Author: 飯山陽
イスラム思想研究者。専門はイスラム法。都内の大学でイスラム思想を教えていましたが、現在はエジプトのカイロ在住、メディアの仕事をしています。
イスラム国に関しては別ブログ「どこまでもイスラム国」をご覧ください。

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