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『アデルの人生』へのアラブの評価

先日、カンヌ映画祭のパルムドールが発表されました。

受賞作品は、『アデルの人生LA VIE D'ADELE - CHAPITRE 1 & 2』。

チュニジア系フランス人のアブデラティフ・ケシシュAbdellatif KECHICHE監督の作品で、女性同士の恋愛がテーマ。

上映時間は3時間という超大作のようです。

アデルという女の子の17歳から数年間を描いているそうで、その描き方はかな〜〜〜〜〜り濃密。

・・・だそうです。

カンヌで公開されましたが、本国フランスでも公開は今年の10月のようで。

トレーラー(予告編)がYouTubeにあったので、観てみたのですが・・・



こっ、これは!!

ここで話している内容を聞くだけでも、かなりたいした映画のようです。

一応アラブ人の監督だからか、エジプトの新聞でも大きく取り上げられているのですが、例えば今日のタハリール紙の評価は以下のような感じ。

「カンヌでアラブ人の監督がパルムドールを受賞するのは二人目であり、喜ばしいこと。ケシシュ監督は、15歳の少女の同性愛という非常にデリケートなテーマを扱っている。15歳の少女は、自分の感情を男性と女性のどちらにむけたらいいのかを悩み、もう1人の主人公である年上の女性は自分がレズビアンであることをもう10年以上受け入れて生活をしている。ヨーロッパでは、同性愛は法律で禁じられてこそいないものの、やはり保守的な層からは同性愛は受け入れられていない。監督は、同時にシナリオも書いているのだが、観客に対して同性愛への賛否を問うているわけではなく、彼は単に、レズビアンのありのままの姿を描いている。もしあなたがこの映画を最初から観ておらず、途中から突然観たならば、ポルノ映画であると思ってしまうかもしれない。つまり、そんな映画でもある。作品中では、年長の女性が年下の少女を同性愛の世界に導く様子も描かれているのだ。我々が今回のカンヌ映画祭を振り返るならば、面白い映画はわずかしかなく、この伝統ある映画祭はいったいどうしてしまったのか?と問わなければならないような映画祭であった、といったところであろうか。」

イスラムでは、同性愛は神の創造なさった秩序を乱す不法行為ですからねぇ・・・。

イスラム世界の同性愛に対する嫌悪というのは、欧米の保守層に負けず劣らずものすごく激しいもので、行為自体が見つかったら多くの国では逮捕されて刑事罰を受けます。

カンヌでこの作品がパルムドールをとったのは、アラブ人としては、嬉しいというよりは正直、恥ずかしいというか意味不明というか、そんなふうに受け止めている人が多いのではないかと思います。

このケシシュ監督という人、私は全然知らないのですが、なんだかがぜん興味がわいてきました。

『アデルの人生』もすごく観たくなったのですが・・・

エジプトではぜーーーーーーーーーーったいに上映しないということ、200%確実です(汗)。
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プロフィール

 飯山陽

Author: 飯山陽
イスラム思想研究者。専門はイスラム法。都内の大学でイスラム思想を教えていましたが、現在はエジプトのカイロ在住、メディアの仕事をしています。
イスラム国に関しては別ブログ「どこまでもイスラム国」をご覧ください。

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