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武装するムスリム同胞団員

いよいよ6月30日当日です。

昨日までに銀行はATMから現金を引き上げ、今日は多くの会社が休業。学校も休みです。

そのため朝から、いつになく道がすいています。

もし今日のデモでムルスィー大統領が辞任でもすれば、のちにこれは「6月30日革命」とか呼ばれることになるでしょう(かなり希望的観測ですが)。

今日の新聞は、各紙のカラーが実に鮮明に出ています。特に面白かったのは、タハリールとドストール。

タハリールはこちら。

DSC05077.jpg

「去れ」の一言。もちろん、ムルスィー大統領に対して。

同紙一面を掲げてデモに参加するとちょうどいい感じです(笑)。

中を見るとこんな感じ。

DSC05079.jpg

「参加せよ」。こちらはもちろん、読者に対して。

ドストール紙は、裏面がこんな感じ。

DSC05080.jpg

非常にダイレクトなメッセージです・・・。

大統領反対派は今日、エジプト各地でデモ行進と集会を行うことを予定しています。

カイロ各地の行進は大統領宮殿前とタハリール広場の二カ所に集合し、大統領退陣と早期大統領選挙の実施を訴えることになっています。行進の開始は16時なのですが、既にタハリール広場には多数の人が集結しています。

反対派は平和的な抗議活動を呼びかけているのですが、一方で大統領支持派=ムスリム同胞団(+イスラム団)の側は完全武装で準備万端です。

DSC05082.jpg

同胞団はメンバーの若者たちに、ヘルメットとこん棒、鍋のふたを持って集合するように呼びかけています。

言うまでもなく、ヘルメット→頭をまもるため
        こん棒→敵を攻撃するため
        鍋のふた→盾のかわり

です・・・。

実に弱そうな完全武装ですが、これらのメンバーはあくまで「目くらまし」であり、背後には重器で武装した武闘メンバーが控えています。

先ほど警察が、ラービア・アダウィーヤ・モスクに向かっていた17人のイスラム団メンバーを、武器所持を理由に逮捕したそうです。同モスクは、大統領支持派の牙城。

イスラム団といえば、最近ではルクソール知事に任命されて一週間で辞任した人のことが思い出されますが、このところ同胞団にぴったりです。一緒に戦ってジハードする気、満々のようです。

これまで同胞団は、反同胞団デモが実施されるときには、衝突を避ける為に団員に集合することを禁じる命令を出すのが常でした。ところが今回に関しては、完全武装で招集をかけているだけではなく、超武闘派イスラム団をも仲間に率いれて全面対決の姿勢。

同胞団は今回のデモに関しては、既に実弾やらゴム弾やらをばんばん撃ってきています。

これまでも「同胞団は『軍隊』を擁している」とよく言われてきて、そのたびに同胞団はそんな事実はないと否定してきたのですが、さすがにもう否定しきれないくらい同胞団の武装闘争を厭わない姿勢が全面に出てきてしまっています。

あくまでも同胞団は、「自衛のため」とか言ってますが。

ムスリム同胞団は「穏健派」で「平和的」で「寛容」なイスラム組織だという、日本の研究者や一部メディアが執念深く続けて来た「啓蒙活動」も、もはや水泡に帰した・・・と私は言ってしまいたい。

今回のデモについて、外国メディアは「大統領支持派」対「大統領反対派」という構図で説明していますが、実態は「同胞団派」対「反同胞団派」です。

同胞団は団員以外の人間は、たとえムスリムであってもカーフィルとみなすと言われています。ラービア・アダウィーヤに集っている同胞団員たちが、アルカイダの黒旗を掲げ、武装しているのは、「そういう意味」だとみるべきでしょう。

あぁ恐ろしい。

ムルスィー大統領は、今日の夕方、アスルの礼拝後から予想されている双方の衝突が激化する場合には、全国に非常事態令を出すだろうとも言われています。

あと数時間後。

エジプトはどうなるでしょうか・・・。
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プロフィール

 飯山陽

Author: 飯山陽
イスラム思想研究者。専門はイスラム法。都内の大学でイスラム思想を教えていましたが、現在はエジプトのカイロ在住、メディアの仕事をしています。
イスラム国に関しては別ブログ「どこまでもイスラム国」をご覧ください。

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