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アルジャジーラの終焉@エジプト

昨日、裁判所がアルジャジーラのエジプト版生放送局الجزيرة مباشر مصرに閉鎖命令を下しました。

例えば今日のタハリール紙には、こんな記事が掲載されています。

DSCN1109.jpg

アルジャジーラ・エジプトの他にも、ヤルムーク、アハラール25、クドゥス、シャルイーヤといった各局にも閉鎖命令が下されたのですが、その主な理由は、「2013年6月30日の民衆革命以来、諸外国および海外の諸団体がエジプトに対して敵対心を抱くことを意図し、それらに対して、正しくない事実を伝え、ウソの声明や情報を放送したから」とのこと。

6月30日の超大規模な反同胞団デモは、エジプトのメディアではいつの間にか「6月30日革命」と呼ばれるようになっているのですが、アルジャジーラはこれを一貫して「軍事クーデター」と称してきました。エジプトのお上はこれを「ウソ」と断罪しているわけです。

また裁判所は、これらの放送局は、ウソの報道を続けることでエジプト国民とエジプト軍を分裂させ、内戦を引き起こそうと扇動したとも述べています。このウソの例としては、「シリア内戦で亡くなった子どもの写真を、エジプト軍が殺害したエジプトの子どもとして放送した」ことなどが挙げられています。

さらに裁判所は、アルジャジーラを始めとする各局は、偉大なるエジプト国民を犠牲にし、ムスリム同胞団に加担する目的で、事実をねつ造し、真実をねじ曲げ、ウソのニュースを流し続けたのであり、果ては外国軍にエジプトを占領するよう扇動までしてきたのだ、と強く批判しています。

そして特に、アルジャジーラは、多くの人々が「アラブの春」において指導的立場を果たしてきたとして支持して来たにもかかわらず、ウソに次ぐウソをもってそうした人々を裏切り、メディアの尊厳自体を貶めた悪魔である、と非常に強い口調で非難しています。

アルジャジーラについては、6月30日の大規模デモの前後から、イデオロギーはともかくとして、そこから情報を得る為のメディアとしては全く機能しなくなったので、私たちは見るのをすっかりやめてしまいましたが、同胞団に一方的に肩入れするジャジーラの姿勢はエジプト国民の怒りを多いにかい、街中にこんなポスターが貼られるようになりました。

صورة لقناة الجيرة الفاشيه-1

左上に「ニュース捏造人」の文字、真ん中にはジャジーラのマークを爪でひっかき、流血している絵、中央下部には、「銃弾は人間を殺すかもしれない、しかしウソのカメラは共同体を殺す」とあります。

言い得て妙。

最初にこれを見た時、「確かに・・・」と妙に感心したものです。

ジャジーラというのは、開局当時は「ひとつの意見があれば、別の意見もある」というキャッチフレーズが売り文句の、中東初の政府に縛られない汎アラブ・ニュースメディアとして登場し、CNNやBBCとは違った視点で世界のニュースを伝えることを使命とする・・・はずだったのですが。

いつのまにか単にカタール政府の意向を垂れ流すだけではなく、アラブ民衆をカタールの思惑通りに洗脳する道具に成り下がってしまった感があります。

まあ民衆もそこまでアホじゃないわけで、エジプト人の多くは「こんなテレビ見てられるかよ、ケッ!!」とそっぽを向いてしまった訳ですから、果たしてカタールのもくろみは失敗したと言ってよいと思います。

カタールのもくろみは、シリアではまだまだ継続中ですが、エジプトで大失敗をやらかした今、シリア問題はどうしていこうと思っているんでしょうかねえ・・・?

アルジャジーラ本体の方は、今でも同胞団が「反軍事クーデターデモ」継続中というニュースを毎日やっていますが、それがまあ、細い小道みたいなところで数十人の同胞団員が太鼓なんかをならしながら行進している様子を、ものすごく画質の悪い映像で流しており、絵的には、シリア国内でアサド政権打倒を掲げてデモをしている市民達と全く同じ感じで、

「あぁ、ジャジーラはまだまだ、エジプトをシリア化させるという思惑を捨てきれていないんだなぁ」

と思わされます。

こんな事情で、汎アラブニュースの主たるソースは、今のところ私的には、(不本意ながら)アルアラビーヤとなっています。
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プロフィール

 飯山陽

Author: 飯山陽
イスラム思想研究者。専門はイスラム法。都内の大学でイスラム思想を教えていましたが、現在はエジプトのカイロ在住、メディアの仕事をしています。
イスラム国に関しては別ブログ「どこまでもイスラム国」をご覧ください。

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