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幼児婚をめぐる議論

たまには政治ネタから離れて、社会ネタを。

エジプトを今騒がせている問題のひとつが、ある少年と少女の結婚問題です。

当事者はこちらの2人。

DSCN1113.jpg

右側が新婦のイーマーン(10歳)、左側が新郎のシャムス(13歳)です。フェイスブックに2人の婚約式のビデオがアップされてから話題になり、「子どものための国民評議会」がこれを「エジプトの法律と子どもの人権に反する」行為として批判しています。

ワタン紙は、この二日後に、新郎新婦の父親を訪問、さらに掘り下げた記事を掲載しています。

DSCN1114.jpg

右下が新郎の父、左下が新婦の父です。

婚約式を行った際、新郎のシャムスッディーンは中学1年生の13歳、新婦のイーマーンは小学校4年生の10歳で、式には数百人の参列者があったそうです。

弁護士や人権団体らの批判に対し、新婦の父は、「これは単なる婚約式。我々は法律に反するようなことは一切していない。あくまでも二人が成人した後で結婚(床入り)を行う予定だ。」と反論しています。

イーマーンにはお姉ちゃんもいて、お姉ちゃんは彼女より小さい7歳で婚約し、今は13歳になったけど、まだ結婚には至っていない、とのこと。シャムスのお父さんとは昔からの友人であり、イーマーンへの婚約の申込があったので、一も二もなく賛成したそうです。

シャムスの父も、「婚約を禁じる法律など全くないから、我々は法を犯してなどいない。預言者ムハンマドは9歳のアーイシャと結婚(床入り)をしたし、『できる者は結婚せよ』とおっしゃっているではないか。」と述べています。

「人権団体だかフェイスブックだか知らないが、人がいくら我々の悪口を言っても、一切我々の意に介さない。我々は自分たちの信じることを行っているだけだし、子ども達を立派に育てた自信がある。」とのこと。

式およびインタビューの映像もありました。


 
両者のお母さんたちも、何より新郎新婦たち自身が婚約したことを「嬉しい」と言っていますし。

ワタン紙が書いているように、「この二人の婚約を禁じるとか、やりすぎじゃない?」という気が私もします。

エジプトには、自由恋愛をして結婚する人も確かにいます。

しかし、親が決めた婚約者同士で子どもの頃から付き合いを深め、成人してから結婚するというやり方を、やれ自由がないだの、子どもの人権侵害だのと一方的に批判するのは、私個人としては全くしっくりきません。

好きでヒジャーブ被っている女性に、「お前は自由を奪われている」とか、「自由を奪われていることに気づいていないだけだ」とか言って批判する、あの感じです。

世界では、親が借金のかたに幼い娘をじいさんに嫁がせるようなかたちの幼児婚も、確かに行われています。イスラム世界ではそれが、預言者ムハンマドとアーイシャ9歳時の床入りのハディースによって正統化されることもよくみられます。

私はよく、なにかについて考える時に、「私がその人だったら・・・」と立場を変えて考えることにしているのですが、カネのためにじいさんに無理矢理嫁がされるのは絶対に嫌ですが、両親に認められた幼なじみと早くに婚約し、そのまま結婚するというのは、「そういうのもステキだな」と思います。

イデオロギーの一方的な押し売りは、どんな問題に関しても気持ちの悪いものです。
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プロフィール

Author: 飯山陽
イスラム思想研究者。専門はイスラム法。都内の大学でイスラム思想を教えていましたが、現在はエジプトのカイロ在住、メディアの仕事をしています。
イスラム国に関しては別ブログ「どこまでもイスラム国」をご覧ください。

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