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英雄として死ぬこと

エジプトはこのところ連日、テロ事件に見舞われています。

11月17日には治安警察の高官ムハンマド・マブルークが体中に12発もの銃弾を浴びせられて暗殺され、昨日はシナイ半島のシェイフ・ズウェイドで軍人の乗ったバスを狙った自動車爆弾により、12人もの軍人が亡くなりました。

ムハンマド・マブルーク氏に関しては、このところエジプトですっかり有名になってきたイスラム武装組織アンサール・バイトゥルマクディスが早々に犯行声明文を発表し、「エジプト軍や警察は圧政者であり、マブルークはその代表のひとりである」云々とした上で、この暗殺は軍や警察が罪のない女性達を多く逮捕、拘禁していることに対する復讐である、と述べています。

マブルーク氏は警察の中でも宗教的過激派の取締を担当していたそうで、同胞団幹部らの逮捕にも深く関わっていたことから、こちらのメディアではそれを理由に狙い撃ちにされたという見方がされています。

昨夜、このマブルーク氏の奥さんのインタビューが国営テレビで放映されたのですが、もう・・・本当に言葉を失ってしまいました。



ご主人については、「彼は男の中の男で、あんなに素晴らしい人はこの世のどこにも存在しない」と、何度も繰り返し言っていました。職務が多忙でなかなか休みもとれず、殺害された日は、彼にとって3週間ぶりの休日だったそうです。

またお二人の間には三人の子どもがいるそうで、一番上の子もまだ12歳であることから、父の死についてはまだ伝えず、「お父さんは南アフリカに仕事で行っており、しばらく電話がつうじないのよ」と言ったそうです。

・・・。

本当に立派な人だったのだと思います。

ご冥福を、心からお祈りします。

昨日亡くなった12人の兵士についても、みな若い人たちばかりで、何と言うか・・・もう何とも言いようのない気持ちです。

シナイ半島では軍がテロ掃討作戦を展開しており、テロリストの拠点を攻撃している一方、テロリストの側も頻繁に軍や警察に対して攻撃をして来ています。

彼らの目的は、シナイ半島からエジプト軍と警察を一掃し、そこにイスラム首長国を建国することなので、軍や警察に恐怖を与えるのを目的に、気味の悪い、執念深い攻撃を、頻繁に繰り返しています。

アリーシュの警察署など、既に40回以上攻撃をくらっているそうで、その執念たるや、恐るべきものです。

兵士達は昨夜、国葬で見送られ、その場には軍の最高司令官で国防大臣のシシも参列し、遺族にお悔やみを述べていました。

エジプトにいると、心底実感するのですが、ここで私たちが何とか平和に暮らしていけるのは、一にも二にも、エジプト軍と警察のおかげです。

いくら立派な葬式を出してもらっても、亡くなった人は戻らず、遺族の心も癒されはしないのでしょうが、エジプト国民ではなく、単にエジプトにいさせてもらっている外人に過ぎない私も、命をかけてエジプトを守ってくれている軍と警察に、最高の敬意と感謝を示したいと思います。
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プロフィール

 飯山陽

Author: 飯山陽
イスラム思想研究者。専門はイスラム法。都内の大学でイスラム思想を教えていましたが、現在はエジプトのカイロ在住、メディアの仕事をしています。
イスラム国に関しては別ブログ「どこまでもイスラム国」をご覧ください。

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