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エジプト観光の今(2):オールドカイロ編

年末年始で日本から客人が来ていたのですが、彼らがピラミッド、考古学博物館の次に行きたがったのが、オールドカイロでした。

オールドカイロというのは、10世紀にカイロの中心部が今のアズハル・モスク周辺に移されるまで、街の中心部だったところで、その意味で一般に「オールドカイロ」と呼ばれています。

オールドカイロには、コプト教の教会が集中する一角があり、そこは観光客にも開放されています。

カイロを訪れる私の客人らは、イスラミックカイロよりは、なぜかオールドカイロに行きたがる人が多いのですが、ここは「どイスラム国家」であるエジプトであることを忘れさせるような雰囲気があり、外国人に人気があるのもわかる気がします。

マタイによる福音書には、ヘロデ王の暗殺の手を逃れて聖家族(イエスとマリアとヨセフ)がエジプトに逃避した話が記されており、かつてはその旅路をたどるツアーが催行されたりもしていたのですが・・・

やはりこちらも、現状、外国人観光客はほぼ皆無。

そして残念なことに、目玉の聖ジョージ教会は長らく修復中・・・。

DSCN5404.jpg

一年前に客人を連れて来た時も、8ヶ月前に客人を連れて来た時も修復していたのですが、おじさんいわく、「あと二週間で完成するぜ!」とのこと。

こんな状況ですが、一部だけ見学できます。

聖ジョージは竜を退治したことで知られるローマ末期の聖人で、エジプトではマルギルギスと呼ばれています。

ジョージとギルギスでは全く違うように聞こえるかもしれませんが、もとをただせば「ゲオルギオス」ですし、エジプト人はJをGと発音するので、同じ聖人をさしています。

内部にはこんな感じで・・・

IMG_0690.jpg

紙幣やら・・・

IMG_0697.jpg

コインやらがお供え(?)されており、願掛け慣行がコプト教会でも健在であることがうかがわれます。

(イスラムの聖者のお墓でも、同じような現象がみられます。)

この教会は、ローマ時代のバビロン要塞の塔を利用してつくられており、引いてみるとこんな感じです。

DSCN5406.jpg

隣には、最も美しいコプト教会とされるムアッラカ教会があります。

IMG_0712.jpg

ムアッラカ、というのは、「ぶらさげられた」という意味なのですが、この写真のように、なんとなくぶらさがってる感がありますよね。

真ん中につるされているのは、今のコプト正教アレクサンドリア教皇であるタワドロス2世の写真です。

階段をのぼって中に入ると、こんな雰囲気。

DSCN5432.jpg

教会内のあちこちにキスをして回るコプト教徒の姿が見られます。

コプトのクリスマス(1月7日)が近いこともあり、クリスマス・クリブも飾られていました。

DSCN5425.jpg

色彩がなんとなく、中東風です。

売店には前の教皇のバーバ・シャヌーダの亡くなった時の写真が多く売られていて・・・

IMG_0728.jpg

いまだ、彼の人気が高いことをうかがわせます。

ムアッラカ教会の反対側には、コプト博物館があり、エジプト各地で発見されたコプト修道院の遺跡やレリーフ、古いコプト織などが見られます。

また階段下ったところには、更に複数の教会があり、聖家族が休息をとったまさにその上に建てられているとされるアブー・セルガ(聖セルギウス)教会や・・・

DSCN5447.jpg

父親を改宗させようとして殉教した聖バルバラの教会などもあります。

また、ゲニザ文書発見で知られるベン・エズラ・シナゴーグもこの敷地内にあります。

DSCN5450.jpg

アブー・セルガやベン・エズラは、内部の写真撮影が禁じられているので、外観のみ。

このエリアは基本的には入場が無料(コプト博物館を除く)で、寄付金を置いて行くしくみになっています。このエリアにいるひとたちはコプト教徒が多いせいか、ちょっと・・・というか、だいぶ他よりも感じがいいので、観光もしやすいです。

ただ、午後4時には閉まってしまうので、早めに行くのがおすすめ。

聖家族が逃避して来て、隠れていた場所だなんて、キリスト教徒にとってはたまらなく魅力的な場所だと思うのですが、やっぱり来ないですよね〜、今のエジプトじゃ・・・(汗)。

修復が完成したマルギルギスには行ってみたいので、入れるようになったらどんなできばえだか確認して来たいと思います。

客人はもう既に、日本に帰ってしまいましたが・・・。


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プロフィール

 飯山陽

Author: 飯山陽
イスラム思想研究者。専門はイスラム法。都内の大学でイスラム思想を教えていましたが、現在はエジプトのカイロ在住、メディアの仕事をしています。
イスラム国に関しては別ブログ「どこまでもイスラム国」をご覧ください。

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