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シリア和平会議と報道の中立性

シリア和平会議(ジュネーブ2)が今日、スイスで始まりました。

うちのクルーが今、シリア入りしていることもあり、私はこのところずっと、シリア国営放送とアラビーヤ(MBC傘下のアラビア語衛星ニュースチャンネル)を見続けています。

今日の会議の様子は、両方の放送局で、冒頭から中継で流し続けています。

基本的には代表カメラの映像をスルーで流しているだけなので、全く同じ映像なのですが、非常に興味深い違いがところどころに現れます。

まず第一に、シリア国営放送の画面は時々、二分割されます。

IMG_0870.jpg

これはナビール・エルアラビーというアラブ連盟議長がしゃべっている場面ですが、下の画面の向かって左側は「シリアにおけるテロリスト達の犯罪行為」と題され、様々な残虐シーンが映し出されます。

シリアの反体制派代表やトルコの代表、サウジの代表といった、シリア政府にとっての「敵」が話している時、概してこの「テロリスト達の犯罪行為」が一緒に映されます。

もうひとつの違いは、下に出されるテロップに書かれる内容です。

例えば、シリア政府代表のムアリム外相が話す番の時、シリア国営放送がかなり細かく内容をテロップにして出していたのに対し、アラビーヤの方は内容はほぼ無視。

ムアリム外相は「サウジからやってきたテロリストたちが、どうやってシリア国民の願望を実現させることができるというのだ?!」と言ったりしていたので、サウジ資本のアラビーヤがそんな言葉をテロップで明示化するわけないんですけどね・・・(笑)。

そしてムアリム外相が制限時間を超えてもしゃべり続けていたため、後半はずっと、「ムアリムは制限時間を超えているのにしゃべり続けている」というテロップを出しっ放し・・・。

逆に、「シリア政府はジュネーブ1合意を遵守すべき」的発言がなされている時には、その内容はアラビーアではテロップ化され、シリア国営放送は完全無視。

更に笑ったのは、日本の岸田外相が話し始めたところ、アラビーヤが急に記者やキャスターを出して話しをさせ、岸田の音を完全に無視したことです。

IMG_0874.jpg

岸田の次にサウジの代表がしゃべるから、という理由なんですが・・・(笑)。

いや〜面白いです。

日本には、報道とは公平中立になされるべきだとか、公平中立になされているはずだ、と考えている人が多くいるようですが、私は全くそうは思っていません。

そもそも何をいつ、どう放送するかを決定する段階で、そこには大勢の人の恣意が働いています。

上の写真を見ても、それは明らかです。

それにそもそも、公平中立がよいことである、というのは、ひとつのイデオロギーであって、決して真実ではありません。

・・・少なくとも、私はそう信じています。

それはさておき。

暫定的でも、場所限定、期間限定でもかまわないから、何らかのかたちで停戦が成立することを願ってやみません。
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プロフィール

 飯山陽

Author: 飯山陽
イスラム思想研究者。専門はイスラム法。都内の大学でイスラム思想を教えていましたが、現在はエジプトのカイロ在住、メディアの仕事をしています。
イスラム国に関しては別ブログ「どこまでもイスラム国」をご覧ください。

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