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軍人に「恐怖時の礼拝」許可

アズハルは二日前、任務中の軍人と警察官に対し、「恐怖時の礼拝صلاة الخوف」を許可するファトワーを発行したのですが、今日のアハラーム紙には、その解説記事が掲載されています。

IMG_1119.jpg

ファトワーというのは、イスラム法学者が特定の問題に関して発行するイスラム法的見解のことです。

イスラム教徒の男性は、金曜日の正午に集団礼拝に参加しなければならない、という義務があるのですが、要するに、テロリストと戦っていたり、警備の任務についていたりする軍人や警官が、その時間一斉に職務放棄をして礼拝に行っていいものか?という疑問に答えたものです。

前のワクフ大臣で、アズハルのウラマー委員会のメンバーでもあるアフマド・アブーンヌールは、「恐怖時の礼拝というのは、基本的には戦時下に特別に許可されるものだが、現在エジプトの軍人や警察官がおかれている状況は、たとえ彼らが街中にいたとしても、戦時状況が適用されてしかるべきだ」と述べ、アズハルの発行したファトワーに賛同しています。

今、エジプトの街中には、いたるところに軍人と警官が配備されているのですが、まあ、携帯をいじってさぼっている人なんかも見かけはするものの、彼らは常に「戦闘に備えている」わけで、また彼らは常に「敵に狙われている」状態にもあるわけでして、その状態でうかうかみんなでのんびり礼拝をするのはあまりにも危険だ、というのはよくわかります。

ところでこの「恐怖時の礼拝」とは、どうやってやればよいか?というと、状況によって基本的には三つのやり方があるようです。

(1)敵がキブラ(礼拝時に向かうべきメッカの方向)の方向にはいない時

イマーム(礼拝指導者)が軍人を2つのグループに分け、グループ1が敵の方向を向いて警備をしている間に、グループ2がキブラの方向を向き、イマームとともに礼拝をする。その際のラクアは2回で、しかも軽いもの。挨拶が終わったら、グループ1と交代する。敵が複数の方向にいる場合には、イマームは軍人を4つのグループに分け、同様に礼拝させることもできる。

(2)敵がキブラの方向にいる場合

イマームは軍人を二列に分け、イマームがラクアのためにひざまずく時には一列目だけがひざまずき、二列目は敵を見張るようにし、イマームと一列目が立ち上がったら、二列目がひざまずくようにする。

(3)まさに敵と戦闘を行っている際など、恐怖が非常に強い場合

非常に強い恐怖時で、軍人が乗り物から降りられないような場合には、各々がめいめい、できるやり方で礼拝をすればよい。乗り物に乗ったままでも、また立ったままでもよいし、キブラの方向に向いていようといまいと、どちらでもかまわない。ラクアもサジダも、できればすればよいし、できなければしなくてよい。


恐怖時の礼拝というのは、預言者ムハンマドも行っていて、ハディースも残されている由緒正しい(?)ものです。

アズハルの出すファトワーというのは、一体何の意味があるんだろう・・・?というものも多くあるのですが、当該ファトワーは珍しく(?)有意義であるように思います。

イスラムという宗教の実践は、案外融通がきくんだよ!ということがわかる事例のひとつかと思うのですが・・・

やっぱり、そうでもないですかね???(笑)
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プロフィール

 飯山陽

Author: 飯山陽
イスラム思想研究者。専門はイスラム法。都内の大学でイスラム思想を教えていましたが、現在はエジプトのカイロ在住、メディアの仕事をしています。
イスラム国に関しては別ブログ「どこまでもイスラム国」をご覧ください。

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