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爆弾テロはまだまだ続く

エジプトのイスラム過激派組織アグナード・マスルが昨日、新しいビデオを公開しました。

一応リンクをはりますが、すぐに消されてしまうはずです。



以前も書いたような気がするのですが、この組織の名称はアラビア語で正しく読むならアジュナード・ミスルなのですが、エジプト式に読むとアグナード・マスルで、この組織はエジプトのローカル組織なので、私はアグナード・マスルと読めばいいと思っています。

この組織は、アンサール・バイトゥルマクディスABMと並ぶエジプトのイスラム過激派組織で、特にカイロ近辺にやたらと爆弾を仕掛けては爆発させる、というテロを行っています。

上のビデオでも、今年の4月から先日(11月20日)のヘルワン大学の仕掛爆弾テロに至るまで、「俺たちの作戦」の実行の様子と何人死傷せしめたかという結果が長々と流されています。

それぞれの爆弾テロの被害は一度に多くの人を死に至らしめるほどのものではありませんが、それでも数人が死亡したり、数十人が負傷したりする程度には甚大です。

彼らは自分たちの攻撃を「同害報復」だとし、あくまで「俺たち(の仲間)がやられたからやりかえしているにすぎない」と正当化しています。同害報復は『コーラン』に明言された当然の権利だということを、強調してもいます。

俺たち(の仲間)がやられた、といって彼らが意味しているのは、一般のエジプト市民を痛めつけたり、権利を侵害したりしているエジプト当局、特に軍や警察といった治安当局をさしているのですが、彼らの爆弾テロでは多くの一般市民も死傷しています。

アグナード・マスルやABMは、登場した当時は攻撃対象を治安関係に絞り、一般市民に対しては巻き込まれるとよくないから、治安関係施設には近寄らないようにね、と警告していたのですが、このごろは全然そんなことありません。

今のエジプト政府は悪の圧制者であり、それを支持し、あるいは放置している一般市民も同罪である、だから別に一般市民が死んでもいいや、というサイイド・クトゥブ的なロジックに傾いているのかもしれません。

もしくは治安組織という悪の権化を倒す「大きな善」のためには、市民の犠牲という「小さな悪」は見過ごされると考えているのかもしれません。

イスラム法はこういう時の言い訳を、いくらでも用意してくれています。

アグナード・マスルはビデオの中で、これからもどんどん爆弾を埋め続け、どんどんテロしていく、と宣言しています。

アグナード・マスルはイスラム国に忠誠を誓ってこそいないものの、イスラム国は以前出した声明で、「エジプトのムスリムたちはみんな、アグナード・マスルと一緒になって不正なるエジプト政府と戦うように」なんて言ってましたから、まあ、同じ目的をもって戦う同士みたいな位置づけでしょうか。

明日11月28日は、イスラム主義者たちによる反政府デモが予定されており、内相は暴力沙汰が発生したら容赦なく実弾をぶっ放す、と宣言しています。

大事にならないとよいのですが。
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プロフィール

 飯山陽

Author: 飯山陽
イスラム思想研究者。専門はイスラム法。都内の大学でイスラム思想を教えていましたが、現在はエジプトのカイロ在住、メディアの仕事をしています。
イスラム国に関しては別ブログ「どこまでもイスラム国」をご覧ください。

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