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ハーゼム師とヌール離党者の政治連合

ものすごい組み合わせのサラフィー・コンビが結成されそうです。

昨日(12月26日)のタハリール紙や今日のヨウムッサービウによると、ヌール党党首のイマードッディーン・アブドゥルガフールと、大統領選以来の大お騒がせキャラクター、ハーゼム・アブー・イスマーイールが一緒に新党を立ち上げることになった、とのこと。

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ヌール党内では数ヶ月前からずっと「お家騒動」が続いていて、今度いよいよヌール党の指導的メンバー15人が離党し、ガルビーヤ県の党員11.000人もそれに続く、とのことです。本当ならば、結構な数です。

ヌール党というのはもともと、ダアワ・サラフィーヤという宗教団体が2011年の革命後に設立した政党なのですが、ヌール党内にはダアワ・サラフィーヤの指導部に迎合する一派と、その影響力を極力排除しようとする一派とがあり、その両派が対立していたのです。アブドゥルガフールは後者に属し、これまでもさんざんヌール党を辞めるとか辞めさせられるとかいわれていたのですが、今度こそ・・・という感じでしょうか?

アブドゥルガフールさんはハーゼムさんやその他いろいろのサラフィー達と会合を開き、新政党を設立することだけでなく、新しい衛星テレビチャンネルを立ち上げること、新しい新聞社も設立することなどで合意したそうです。かなりお金のかかる話ばかりなので、ものすごいスポンサーがついているんだろうなとか、やっぱり湾岸とかから何かしら支援されているのかなとか、いろいろ勘ぐってしまいます。

今週の土曜日に公式発表する予定だそうで・・・って、明後日?!

2013年2月には議会選挙が予定されているので、彼らなりに大急ぎでことを進めようとしているのでしょうが、彼らの政党が台風の目となる・・・かどうかは、かなり疑わしいです。

ガルビーヤ県のヌール党設立者で、今回離党したアブドゥルハーリク氏は、「我々はハーゼム師を革命を象徴する人物であるとみなしており、明白な、尊敬されるべき見解の持ち主であると考えている」なんて言っていますが、いやあ、ねえ・・・?

ハーゼム師は大統領選の時は本当にすごい人気で、ポスターがエジプト全国にはりまくられ、水道の蛇口をひねってもハーゼムが出てくるなんてギャグにされていたくらいでしたが、結局実母が米国籍であることが判明し、大統領立候補要件を満たさないということで失格になりました。

もともと弁護士で、イスラム教育を受けていないタイプのテレビ説法師なのですが、言っていることはものすごく威勢が良くて、やれキャンプデービッド破棄だの、アメリカと決別するだの、ジハードに行こうだのいろいろ言っていたのですが、彼は何者だったかを一言で表すならば、結局「嘘つき」だった、ということになるんだろうと思います。

だって、お母さんが米国籍をとっていることを知らないなんて、絶対にありえません。彼は、支持してくれた有権者たち全員を欺いていたわけです。それなのに、選挙の時のキャッチフレーズは、「尊厳をもって生きよう」だから笑っちゃいます。

ヌール党から分裂しようとしている人たちは、ハーゼム人気にあやかろうと彼との政治連合を決意したのでしょうが、選挙を前にしたこんな適当な集団が成功するとはとても思えません。

橋本と石原慎太郎みたいな感じですかねえ?ちょっと違う?(あまり日本のことはよくわかりません・・・。)

ハーゼム師には支持者やファンクラブのようなものがたくさんあって、その中にはシリアにジハードに出かける若者を次々と輩出している団体もあります。ハーゼム師自身は、「別に、オレは、シリアにジハードに行けとか言ってないし」と開き直っていますが・・・。

現代のサラフィー集団というのは、一般的な傾向として、些細な点で意見が対立しまくり、結局何も結論がでないということが多くあります。彼らは、同胞団のような上意下達のヒエラルキー組織を持ってはいません。これまでの議会選挙や大統領選挙を見ていると、それでも「イスラム」と「革命」を掲げている限り、彼らが大きく負けるということはないように思います。

ハーゼムさんを仲間に引き入れて「革命!」とか主張されても、私はどん引きなのですが・・・エジプトの人々の一部はそれを喜んで受容するだろうなあとも思います。
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プロフィール

 飯山陽

Author: 飯山陽
イスラム思想研究者。専門はイスラム法。都内の大学でイスラム思想を教えていましたが、現在はエジプトのカイロ在住、メディアの仕事をしています。
イスラム国に関しては別ブログ「どこまでもイスラム国」をご覧ください。

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