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え、エジプトって1日1.25ドル以下の生活の人が30%もいるんですか?
エジプトはアフリカの中ではかなり豊かなイメージだったんですが、実はそうでもないんですかね?
1.25ドルって生活保護レベルですよね。

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エジプトの経済危機

エジプトは今、かなりの経済危機のさなかにあります。

エジプトポンドは、今日(30日)、エジプト中央銀行が新通貨システムを導入してから最低安の水準にまでおちこみました。一時は1ドル=6.26エジプトポンドにまで値下がり。ものすごい安さです。

エジプト中央銀行は29日、エジプトの外貨準備高が危機的水準にまで低下しているとして、国民に不要にポンドを売ってドルを買わないよう、よびかけを行いました。11月末時点での外貨準備高は150億ドル(1兆2900億円)。

なぜ外貨準備高が下がるとマズいのかというと、エジプトは国民の生活必需品である小麦やガソリンなどを輸入に頼っているので、それらを一定程度購入できるだけの外貨を持っていないと、一挙に国民生活が危機にさらされるからです。1ヶ月分の国民の生活必需品を買うのに必要とされる金額はおよそ50億ドル。今の外貨準備高では、3ヶ月しかエジプト国民の生活はまかなえないということになります。

エジプトは通常、どのようにして外貨を手に入れているかというと、スエズ運河通行料金や出稼ぎ労働者の仕送り、外国からの投資、観光業などです。ところが革命後、後二者がとにかくふるわず、外貨準備高は常に最低水準すれすれをいったりきたりしている状況でした。

革命発生→治安悪化・政治経済の不安定化→投資の減少、株価の下落、外国人観光客の減少

という流れです。

今までもずっとやばかったのですが、それでもエジプト中央銀行自らが「ヤバい水準だ」と言うのは、よっぽどのことです。

今日になってカンディール首相は、IMFからの融資のための交渉を1月に再開させる見通しだと発表。IMFからは48億ドル(だいたい国民生活1ヶ月の食料や燃料を買うのに必要な額)の融資を受ける約束をしているものの、融資の実行条件として、エジプトに増税や補助金政策削減といった緊縮策をとることが義務づけられており、最終的な調整はまだついていません。

エジプト政府は今月になって、所得税や固定資産税の他、タバコやアルコール、携帯電話などに対する増税を発表したものの、タバコ、アルコール、携帯電話に対する増税策はすぐに撤回されました。アルコールはともかく、タバコと携帯電話は今や国民の「生活必需品」なので、これらへの増税は国民の反発をかいやすく、やっぱり難しいようなのです。

エジプト政府の財政を圧迫する要因は他にもあり、たとえば政府は大量の補助金を投入して、国民の生活必需品の値段を安く押さえるという補助金政策をとっています。たとえば一番安いパンは1枚25ピアストル(3円程度)ですし、一番安いガソリン(オクタン80)は1ℓ90ピアストル(11円程度)です。エジプトは殆ど石油を産出しないのに、(一説によると)世界で2番目にガソリン価格が安いのです。この激安価格の秘密が、補助金制度にあるのです。

カンディール首相は今月、小麦や砂糖、ガソリンといった生活必需品に対する補助金政策は継続すると述べていましたが、補助金政策は続けるわ、増税策でもたいした増税は見込めなそうだわで、今後エジプトは本当にどうしていくのか、全然わかりません。

当たり前ですが、政治というのは国民に耳障りのよいことばかり言っているだけでは立ち行きません。誰だってものが値上がりしたり、税金をいっぱいとられるのは嫌ですが、国全体の今と将来のために、国民が荷を負わなければならない時もあります。

エジプトの実質的与党の立場にあるムスリム同胞団は、「貧乏人の味方」を自認してきました。だから補助金政策の打ち切り、あるいは補助金削減は、彼らが絶対に切りたくない最後のカードの一枚だと思います。エジプトでは、国民の30%が貧困ライン以下の生活、つまり1日1.25ドル以下の生活を送っています。パンがちょっとでも値上がりすれば、暴動が起こるかもしれません。ガソリンは、町場の販売価格が既に上昇しています。

これまで同胞団は、「革命」とか「シャリーア適用」とか、そういう理念だけを掲げて国民の支持を集めてきました。もちろん彼らが、これまで行政が怠ってきた社会福祉活動をしてきたという実績も支持された理由のひとつだとは思います。ところがこれからは、きれいごとだけではすみませんし、同胞団の慈善活動で国民全員を救うことは絶対にできません。

同胞団が本当に国民に支持されているのかどうかは、彼らが国民に痛みを強いる政策を実行する時に、初めてわかるのかもしれません。

昨日ムルスィー大統領は、「エジプトは絶対破産しない!」と述べましたが、彼がそう言えば言うほど、破産するような気がしてしまうのは、私だけでしょうか・・・?
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え、エジプトって1日1.25ドル以下の生活の人が30%もいるんですか?
エジプトはアフリカの中ではかなり豊かなイメージだったんですが、実はそうでもないんですかね?
1.25ドルって生活保護レベルですよね。

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プロフィール

 飯山陽

Author: 飯山陽
イスラム思想研究者。専門はイスラム法。都内の大学でイスラム思想を教えていましたが、現在はエジプトのカイロ在住、メディアの仕事をしています。
イスラム国に関しては別ブログ「どこまでもイスラム国」をご覧ください。

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