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エジプトの本当の失業率

エジプトの失業率は、公式発表によると13%ということになっています。

これはエジプトの中央動員統計局というところが2013年2月発表した、2012年最後の4半期の数値。それによると、2012年初旬段階で失業状態にあり求職している人の数は320万人。革命前の2010年には120万人だったので、51%増加している、とのこと。

でも、この数値。エジプトで暮らしていると、まず感覚的に「嘘でしょー」というのが正直なところ。

昨日のワタン紙الوطنに、この数値のからくりについての記事が掲載されていたので、備忘録的にここに記しておきます。

それによると・・・

▼公式の失業率は13%だが、実際は25%(専門家筋の共通認識)
▼エジプトの労働者の50%は、日雇い業務についている(月給をもらい、保険・年金つきで働いているのではなく、工事現場や種々の技師などとして日々請け負う仕事の対価をもらって生活している)
▼元財務大臣サミール・ラドワーン氏の話
 ・政府の発表する失業率の数値は疑わく、信頼性に乏しい
 ・何をもとに、どのように失業率を算出しているか、というオリジナルの証拠が発表されていない
 ・公式失業率では、公的部門で働いている人(つまり公務員)のみがカウントされており、非公式部門で働いている人は勘案されていない
 ・非公式部門で働いているエジプト人(つまり公務員ではないけれど仕事をしている人)は、全体の3分の1いる
 ・毎年新たに学校を卒業している新社会人たちが、失業率の計算にカウントされているのかどうかも不明
 ・全失業者のうちの74%は、30歳以下の若者が占めており、この若者の失業問題はエジプトの抱える時限爆弾である
▼経済研究センター長サラーフ・ガウダ氏の話
 ・エジプトでは2011年と2012年の二年間で、85%の工場が閉鎖に追い込まれた
 ・2011年には3600、2012年には3602の工場が閉鎖され、それらの工場で働いていた人々は皆失業した

状況はかなり深刻です。

この記事には言及されていませんが、例えば観光業界についても、ルクソールのホテル稼働率が10%だったり、カイロ市内のホテルはいつ行ってもがら空き、ピラミッドもがらがら、ハーンハリーリもがらがら・・・というのを見るだにつけて、観光業に関わるかなり多数の人が実質的な失業状態にあるだろうことは容易に想像できます。

お土産屋さんや観光業のオフィスを構えてはいても、お客が来なければ収入はないわけで、従ってそこで雇われている人にも給料は支払われないわけですが、そうした人は失業者としてカウントされていないのでしょう。

先日気球墜落事故がルクソールで発生した際にも、気球の操業停止が政府から命じられ、気球に関わる仕事をしている人々約1000人が失業状態に陥った、と報じられていました。彼らの多くには、2月分の給料も支払われていなかったそうです。

エジプト全体、そしてカイロだけを見ても、このところデモや暴動、大規模なケンカが多発しているのですが、人々のフラストレーションの源には、仕事がないこと、お金がないこと、それに加えてインフレで物価がどんどん上昇していることなどがあるのは、疑いないでしょう。

やはり責任が問われるのは、政府でありその経済政策なんでしょうが、エジプトの場合はまず政治的安定と治安の回復が急務で、でもそれすら遠い道のりだと思われます・・・。
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プロフィール

 飯山陽

Author: 飯山陽
イスラム思想研究者。専門はイスラム法。都内の大学でイスラム思想を教えていましたが、現在はエジプトのカイロ在住、メディアの仕事をしています。
イスラム国に関しては別ブログ「どこまでもイスラム国」をご覧ください。

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